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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2017年9月


 「エベレスト? 女なんかに登れるもんか」 そんな男の言葉に負けん気を発揮、 女性だけの隊で頂きを目指し、 8848メートルに立った淳子。 山頂から彼女が見たものは――。 直木賞作家が田部井淳子さんをモデルに書き上げた、渾身の長篇小説。 ただ、山が好きで、会社勤めをしながら暇さえあれば山に登っていた淳子。山が好きだということをのぞけば、ごく平凡な女性の淳子が、女性だけの登山隊でヒマラヤを目指すことになる。最初の目標はアンナプルナ。「女なんかに登れるはずがない」という言葉に反発して挑戦したが、初めての海外遠征は資金繰り、寝る暇もない膨大な準備、女性隊員同士の嫉妬、軋轢、分裂と大変なことだらけ。登頂は成功したが、苦い物が残った。複雑な思いでいる淳子に「ねえ、エベレストに行かない?」と声をかけたのは、ともにアンナプルナで苦労した隊長の明子だった。成功すれば、女性として世界初だ。山男である夫の正之に「行くべきだよ」と励まされ、淳子は決意を固める。アンナプルナ以上の困難を乗り越え、8848メートルの頂きに立った淳子の胸に去来したのは……。 好きなこと、やりたいことを見つけて、どんなに苦しくても一歩一歩、足を運べば、必ず夢は叶う。山を愛し、家族を愛し、人生を愛した淳子の生き方が、すべての女性の背中を優しく押してくれる。 直木賞作家・唯川恵が、女性として世界で初めてエベレスト登頂に成功した田部井淳子さんをモデルに書き上げた、感動の長篇小説。

                     (幻冬舎HPより)




田部井淳子さんから、詳しくお話を聞いて書かれたんでしょう。

ご本人が書かれたかのような物語でした。

淳子の子どものころからの山登りに対する想いが描かれていた。

幼なじみの勇太や、大学の寮で知り合った麗香などが大人になっても
大きな影響を与える存在で在り続けた。

危険な山登りで、滑落事故も目撃したり、山登りそのものが過酷だけど
海外遠征の費用を捻出するのも大変そう。

でも、夫の正之との出会いは、淳子にとって一番の支えだったんじゃないかな?
海外遠征にもいつも「行って来い」と背中を押して、
なかなか言えないでしょ?

エベレストに上るかどうか迷っていた時も「行って来い」と言って
ただし、一人で待つのは寂しいから、その前に子どもを産んでくれなんて・・・・
凄すぎ!


女性だけで隊を作る苦労も知った。
登頂って、隊員皆が出来るわけじゃないっていうのも初めて知った!
同じように苦労して途中まで登っても確実に登れると隊長が判断した人しか
行けないんだ。
命かけのことだから言われてみれば当然だけど・・・・。
そこで、また不満や批判が出るって、やはり女性だけの隊の隊長って
精神的にもタフじゃないと務まらないことなんだな~。

これを読んでも山登り全然、したくない、わたしだけど
山登りする人に対しては前より一層、尊敬の気持ちが沸いてきた。


実際に田部井さんの書かれた書もあるようなので、そちらも読んでみたいな。


                         ★★★
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