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発行年月:2017年6月


 歌謡曲の世界が、いま小説として甦る

昭和を彩る歌謡曲を題材に生れた小説たち。「時の過ぎゆくままに」「小指の想い出」など名曲が鮮やかに甦る珠玉の短編集。

                    (文藝春秋HPより)



・人妻ブルース
・時の過ぎゆくままに
・小指の思い出
・東京砂漠
・ジュニィへの伝言
・あなたならどうする
・古い日記
・歌いたいの
・うそ
・サルビアの花


昭和の歌謡曲の哀愁漂うかんじが、どの物語にもあって良かった。

人妻ブルースは、詩のように、毒を含む言い回しが面白い。

その後は短編。

時のすぎゆくままにが最初だからか、印象に残った。
それぞれの妻と夫が重篤な病気で、その見舞いに来た者同士がお互い何となく
男女の関係に。
この後、二人はどうなるんだろ?
本当に好きでというわけではなく、誰か居ないと自分が壊れてしまいそうという
同じような状況から求め合った二人の、なんとも哀しく切ない感じが読んでいて
苦しかったけど、全部読んだら、一番物語といては好きかも。

表題の<あなたならどうする>は
夫と9歳の息子の元から飛び出した女性の話。
トラックで野菜やらを売りに来ていた男の助手席に乗って
ベニバナ栽培をして、その集めた花で染めた布を加工して商品にして
利益を得ている集団のなかで生活することになる。

なんだか、こんな話、どこかでも読んだなぁ~


それぞれの男女は、なんだか幸薄そう。

そんななか最後の<サルビアの花>は、なんだか明るい主人公男性に救われる
感じだったな。


なかなか面白いな、こういうの。


                          ★★★

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