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発行年月:2016年9月

「死んでいく患者も、愛してあげてよ」 命の終りを真摯に見つめる現役医師による、感涙のデビューミステリ。 現代の終末期医療の在り方を問う、渾身の書き下ろし。 大学病院の総合診療科から、「むさし訪問クリニック」への“左遷"を命じられた37歳の水戸倫子。そこは、在宅で「最期」を迎える患者専門の訪問診療クリニックだった。命を助けるために医師になった倫子は、そこで様々な患者と出会い、治らない、死を待つだけの患者と向き合うことの無力感に苛まれる。けれども、いくつもの死と、その死に秘められた切なすぎる“謎"を通して、人生の最期の日々を穏やかに送れるよう手助けすることも、大切な医療ではないかと気づいていく。そして、脳梗塞の後遺症で、もう意志の疎通がはかれない父の最期について考え、苦しみ、逡巡しながらも、静かな決断を下す――。その「時」を、倫子と母親は、どう迎えるのか……?

                    (幻冬舎HPより)



現役の医師が書いたということで、先ず興味を惹かれた。

大学病院から看取りを主にするクリニックへの異動。
左遷されたと最初は、不服に感じた主人公の医師・水戸倫子。

クリニックの男性看護師・コースケとのコンビが良い感じ!
訪問する患者たちは、やがて死に至るのだけど、満足して亡くなっていく人が
殆ど。
奇跡が起きないという段階に来たら静かに痛みや苦痛だけを取り除いて貰って
安らかに逝きたいと思うのが大半の人の考え方でしょう。


最先端の医療を提供する病院も必要だけれど、これからは終末期医療も
もっと進歩して、最期を自分で選択できることが普通になればいいなと思う。


倫子の指導をしている大河内教授も素敵な医師でした!
こういう温かい気持ちで患者に接することが出来る医師に診て貰いたいものです。


患者さんの人間ドラマ的な部分も楽しめて、読み応えもありでした!

今後も医師としての視点を生かした物語を書いて欲しいな~。


                        
                          ★★★★
 
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