発行年月:2015年9月
今日から海峡の鬼になる。記念碑的傑作誕生
舞台は、国境の町・根室
男の屍を越えて生きてゆく女たち。
北海道最東端・根室は、国境の町である。戦前からこの町を動かしてきた河之辺水産社長には、三人の娘がいた。長女智鶴は政界入りを目指す運輸会社の御曹司に嫁ぎ、次女珠生はヤクザの姐となり、三女早苗は金貸しの次男を養子にして実家を継ぐことになっている。昭和四十一年の国政選挙で、智鶴の夫・大旗善司は道東の票をまとめ当選を果たした。選挙戦を支えたのは、次女・珠生の夫で相羽組組長の相羽重之が国境の海でかき集めた汚れ金だった。珠生は、大旗当選の裏で流された血のために、海峡の鬼となることを誓う。
(小学館HPより)
舞台はまたまた北海道。
時代は昭和30年代半ば~40年代。
この時代の北海道、根室が舞台。
そんな場所に名士の娘として生まれた河之辺珠生が主人公。
父親は水産会社の社長。
珠生はその次女。
父親の妹が喜楽楼で芸者として働き、そこで知り合った相羽重之と所帯を持つ。
相羽の仕事は、裏稼業。
北方領土付近での海を支配する。
長女の智鶴は、国政に出馬する夫・大旗と共に自身も地域の女性たちを束ねる活動に精出す。
三女の早苗は家業を継ぐため金貸し屋の次男との縁談話は持ち上がるが・・・・
主人公・珠生の生き方が哀しい。
最初は好きで結婚した相羽だけど、他所に女が何人も居るような男。
でも珠生の割り切って考え先に進む様は恰好良い。
自分はヤクザの姐さんとして生きると決めて、夫の女の元にもその立場で
出向く。
最後は壮絶な夫の死があるが、その時も冷静沈着。
凄い芯の強い女性だなぁ~。
もう少し、ふつうの幸せを感じられるときが今後、来ると良いんだけれど…
しかし、桜木さんの描く女性って、何故、こんなにも哀しいのか?
そこがまた魅力なんだけど・・・。
★★★★
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
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