忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[172]  [171]  [170]  [169]  [168]  [167]  [166]  [165]  [164]  [163]  [162
26647211.jpg発行年月:2009年5月


ややこしくなった心と身体がほぐれる、魔術的な恋愛小説。

いま起こっていることは、すべて必然なんだと思う・・・・身寄りを置き去りにして、山崎由実が流れついたのは商店街のはずれの薬屋だった。独身の店主、平山タバサはつかみどころがないが、町の住人からは信頼を寄せられ、山崎も次第に馴染み、解き放たれてゆく。とどまり、たゆたう愉悦と、帰るべき場所を探す極上の恋愛小説。


                                   
(新潮社HPより)

前に読んだのは・・・『とりつくしま』だったかな?
あれも不思議なかんじの話でした。

今回も、登場人物たちが果たして何者なのか?よくわからない。

薬局を営むタバサは、独身の男性。変わった名前「タバサ」は、彼の言うこれまた変わった母親がテレビドラマ「奥様は魔女」の登場人物から付けたそう。

「奥様は魔女」の登場人物?ダ-リンと魔女のサマンサ以外、知らないなぁ~と調べたら
二人の第一子の女の子が「タバサ」らしいです。
女の子の名前なのに・・・・しかも日本人には似合わない名前^^;

タバサの元に居候する山崎由実。
途中まで、二人の関係は?と謎でしたが、段々にこの辺はわかってきます。

兎に角、「?」とわからない事だらけの物語なのですが、不思議な魅力があって、言葉の流れとかそこから漂うフワフワしたような物がなんだか読みながら、わたしにはとても心地が良いものでした。

タバサの亡くなった母親を語る部分は、ちょっとホラ-っぽかったけど、怖いというより美しいと感じてしまう。
視覚的に考えたらやっぱり怖いんだろうけど。

医師免許も持っているというタバサが処方する薬。
病人への治療方法も不可解。

最後は、霧とともに遠くに消えてしまうような、あやふやなまま・・・・

でも、好き。こういうかんじ。

多分、好みが分かれる作家さんなんだろうけど。

★★★★
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
ラブラブラッキ-さんへ
ナンとも不思議なお話でしたね。
でも、タバサのいつも冷静・沈着な雰囲気が好き
言葉遣いもとてもキレイで、ちょっと古風な雰囲気もしたり・・・。

「とりつくしま」もなかなか良かったです。
この作品が嫌いじゃないのなら、きっと楽しめます
kyoko 2009/10/14(Wed)16:40:24 編集
無題
私も少し前に読みましたが、結構好きな作品でした。
お友達が「とりつくしま」を勧めてくれたので
今度読んでみようと思ってます♪
ラブラブラッキー 2009/10/14(Wed)13:42:47 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
7 8 10 12 13
14 19 20
24 26 27
28 29 30
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]