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発行年月:2006年11月


 人気戯作者、瀧澤馬琴の一人息子に嫁入りしたてつ。結婚早々みちと改名させられ、病弱な夫と癇性持ちの姑、そして何事にも厳格な舅に苦労させられながらも、持ち前の明るさと芯の強さで、次第に瀧澤家になくてはならない存在になっていく。
のちに「八犬伝」の代筆を務めるまでになる、馬琴の嫁の奮闘記。

                  (講談社HPより)



南総里見八犬伝は映画でみただけですが・・・・
その著者の嫁が主人公というのが興味深かった。

嫁いだ時から、なんだか大変そうな家族。
下働きの者さえ、長居しない家に嫁入りとは・・・・。

「てつ」という名前を縁戚に同名の者あり紛らわしいからと「みち」と改名させられるって。
そんなことあったんですね~。

馬琴もなかなか気難しい人ですが、姑の百と夫の宗伯が、共に癇癪持ち。
よく辛抱しました!!
偉いよ、みちさん!

そして、たまに訪れる実家の母親が、場の空気を読めない人で・・・^^;

けれど、占い師に「あなたの苦労は世のためになる苦労。きっと大きく
報われるときが来ます」と言われて、その言葉を信じて前向きに頑張ったんですね。

みちさんが辛抱して瀧澤家の嫁で居続けたからこそ、世に出た「八犬伝」
だったんですね!

医者なのに病弱だった夫が亡くなり、姑の百が亡くなり、馬琴も亡くなって
その後、長男が病死という哀しみが続きましたが、
その後、娘の幸と2番目に婿養子に入った吉之助が良い性格で良かった。

流行病のコロリで病死したという、みちさんだけど、晩年は心穏やかだった
んじゃないかな?


群さん、こういう小説も書かれるんですね。
群さんらしく、猫も登場してました(^^)

面白かった!


                          ★★★★
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