発行年月:2008年4月
「戦争童話集」として、野坂昭如が綴る平和への願い。この物語に、アニメーション美術監督、挿絵家・男鹿和雄が新たな息吹をもたらす。書き下ろし30点以上のカラーイラストを掲載。また全編を完全英訳した英語版もあわせて収録。
(徳間書店/発行)
沖縄戦のなかを生きたウミガメと一人の少年の物語。
絵が素晴らしい。
けれど、物語は、戦争の悲惨さを伝えていて、いろいろと考えさせられる。
ウミガメ目線と少年目線。
ウミガメはいつも通り、陸に上がって産卵する。
周りの様子が少し違うな・・・とは思いながら
そして、ガマの中で身を潜めている少年は、そんなウミガメの様子を
眺めている。
産卵を終えたウミガメは海に戻って行く。
そして少年は、ウミガメの卵を守るため、安全な自分の居るガマに袋に入れて
運ぶ。
けれど・・・・守るために運んだ卵を1つ割ってしまい、それを食す。
そして次々と卵を食べる。
そこに罪悪感は一切なく。
少年の行動を責める気にはなれない。
むしろ少しでも空腹が満たされたのなら、良かったとも感じた。
でもそんな少年の変化が戦争によってもたらされたことが何とも切なくなる。
今の平和がこの先ずっと続きますように・・・・と願わずにいられなくなる。
英訳文も載って居る。
イラストも違う物。
色々な国の人が読んでくれたらいいな。
★★★★★
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
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