子どもなんて、すぐ出来ると思ってた。いつでも産めると思ってた。でも-----。
既婚で子なし。ネット新聞の中堅記者・由佳子は、妊娠と出産の現場を集中取材することに。けれど、人生で一番輝いているはずのカップルはみんな、誰にも言えない気持ちを抱えてその場にうずくまっていた----私たち、本当にもうすぐ、幸せになれるの?出産適齢期への焦りと戸惑い、そして尽きない願望の行方を描いた渾身の長編。
(新潮社HPより)
橋本さんの作品は「彩乃ちゃんのお告げ」 「九つの物語」と過去に読みました。
心がポッと温かくなるような優しいお話でしたが、これは、ちょっと違うかんじ。
リアルな出産にまつわるお話でした。
物語はネット新聞の記者・由佳子が、ある産婦人科医師の医療裁判を追跡取材しながら、同時にネットで、今の女性がどんな風に出産、あるいは子どもを持とうとしているかの特集を組み、そこに寄せられる体験談を通して、いろいろな女性の妊娠、出産に関する状況をリアルに伝えていく形で進みました。
裁判で被告となった医師は、業務過失致死に当たるのか?ほかの産婦人科医師にその意見を求める由佳子。
モンスタ-ペイシェントの可能性もある?
そして、ネットの方では
診察していた病院で、ある日、「ここでの出産は予約してないから出来ない」と言われる夫婦の話。
なかなか妊娠しない夫婦が、男性側に問題があるかどうかの検査を受ける話など。
自分自身は幸いなことに結婚後二人の娘を出産していますが、これは物語の中の女性たちと同年代の30台のまだ出産前の方が読むのは、少し辛いかも。
しかし、ある程度の取材をしての物語でしょうから、それが現実ということでしょうか?
ラストの方で主人公・由佳子の親友が出産するシ-ンは、なかなか感動的でした。
著者は男性ですが、ここまでリアルに産婦人科の話が書けるのには、驚きです。
女性の気持ちもよ~く表現できていたと思うし・・・。
もしかして、出産の立会い経験ありでしょうか?
なんて、余計なことを考えたりして・・・・・^^;
やや重たい内容でしたが、最後は明るく終えていて、読後感は良かったのでホッとしました。
★★★★
PR
この記事にコメントする
カテゴリー
フリーエリア
最新記事
(04/20)
(04/18)
(04/16)
(04/10)
(04/07)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア