発行年月:2024年1月
成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。
「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、
近所のクレーマー主婦、観光大使になるべく育った女子大生……。
個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、
幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!?
読み応え、ますますパワーアップの全5篇!
(新潮社HPより)
成瀬あかり・・・膳所高校3年生。
ゼゼカラの相棒で幼馴染の島崎みゆきは、受験後、東京の大学へ進学。
両親も揃って引っ越し。
あかりは、京都大学に進学。
受験の日の話も面白かった。
お父さんは心配性で2日間の受験に付き添い、
1日目の帰りに高知からヒッチハイクで受験にきたという城山友樹を家に
泊めることになる。
大学敷地ないで野宿するとテントを用意していたところを、あかりが声を掛け・・・
「?」と思ったことには、近づいて確かめる、あかりの性格は、なかなか
出来ないこと。
城山もその言葉かけで助かる。
この二人の今後の絡みも楽しみだな・・・・と思ったけれど、その後は
少し登場したのみだった。
次回作があれば、その辺も読んでみたいところ。
地元を愛し、地元から大学に通う。
休みの日には、率先して観光大使として動く。
人間関係も広がっている。
最後の話<探さないでください>では、登場人物総動員で、どこに行ったか
わからない、あかりを探す様子が楽しかった。
絶対、何かわけがあってのことだと思いながら・・・
そして皆に行き先を知らせず、携帯も持たなかったわけにも・・・
あ~あかりらしい・・・・^m^
あ~楽しかった。
最高でした♪
★★★★★
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発行年月:2023年3月
中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない! 話題沸騰、圧巻のデビュー作。
受賞
第39回 坪田譲治文学賞
受賞
第20回 R-18文学賞 大賞・読者賞・友近賞
(新潮社HPより)
成瀬あかり、なんて面白い子なんだろう。
ひょうひょうとして我が道をゆく。
幼馴染で同じマンションに住む同級生・島崎みゆきもいい。
地元の西武デパート大津店の閉店が1年足らずで閉店するというニュースを知り
その夏の間、デパートに毎日通い続け、地元テレビの中継に写る自分を
みゆきに確認してほしいという。
島崎は了解し、自分も時々、成瀬と共に中継のテレビに映る。
成瀬は、野球チームのユニフォームを自身の制服だと、着ていく。
それが表紙の絵なんだ~。
思いついたことを実行。
その行動力は凄いがある程度、究めると止めるという潔さ?
M-1に応募したり、百人一首をやったり、どれもまあまあいいところまでいく成瀬。
かるた大会で成瀬に魅せられた広島代表の西浦航一郎とのその後の展開も
読んでみたい。
大学受験目前で終わったけれど、この先、何処でどんな日常を過ごすのか?
とても気になる。
続編が出ているようなので、早く読みたい!!
★★★★★
(新潮社HPより)
成瀬あかり、なんて面白い子なんだろう。
ひょうひょうとして我が道をゆく。
幼馴染で同じマンションに住む同級生・島崎みゆきもいい。
地元の西武デパート大津店の閉店が1年足らずで閉店するというニュースを知り
その夏の間、デパートに毎日通い続け、地元テレビの中継に写る自分を
みゆきに確認してほしいという。
島崎は了解し、自分も時々、成瀬と共に中継のテレビに映る。
成瀬は、野球チームのユニフォームを自身の制服だと、着ていく。
それが表紙の絵なんだ~。
思いついたことを実行。
その行動力は凄いがある程度、究めると止めるという潔さ?
M-1に応募したり、百人一首をやったり、どれもまあまあいいところまでいく成瀬。
かるた大会で成瀬に魅せられた広島代表の西浦航一郎とのその後の展開も
読んでみたい。
大学受験目前で終わったけれど、この先、何処でどんな日常を過ごすのか?
とても気になる。
続編が出ているようなので、早く読みたい!!
★★★★★
発行年月:2002年9月
四国の図書館に着いたカフカ少年が出会ったのは、30年前のヒットソング、夏の海辺の少年の絵、15歳の美しい少女――。一方、猫と交流ができる老人ナカタさんも、ホシノ青年に助けられながら旅を続ける。〈入り口の石〉を見つけだし、世界と世界が結びあわされるはずの場所を探すために。謎のキーワードが二人を導く闇の世界に出口はあるのか? 海外でも高い評価を受ける傑作長篇小説。
(新潮社HPより)
ナカタが、西へ向かう手助けをしてくれることになった、星野青年は
本当に、ナカタにとっては良きパートナー。
ナカタ一人では、物語が進まなかっただろうなぁ~。
ナカタは、入り口の石を見つけなければという。
星野は、何のことか理解しなくても、ナカタの思いを汲んで協力する。
そして不思議なカーネル・サンダースを名乗る男に導かれて、その石を見つけ
ナカタの元へ運ぶ。
一方のカフカは、東京に居た父親が何者かに殺害さ、その一人息子が
行方不明ということで警察に追われる身になってしまう。
が、図書館員・大島や管理者の佐伯によって匿われる。
カフカは、寝ている図書館の一室に飾られている絵「海辺のカフカ」を
じっと眺めにくる15歳の佐伯さんに魅せられる。
そして50歳過ぎの現在の佐伯さんにも魅せられる。
15歳のカフカの性の目覚め。
佐伯さんをもしかしたら、自分を置いて出て行った母親なのでは?と思いながらも
否定も肯定もしない佐伯。
カフカとナカタが会うことは、なかった。
同じような何かの力によって、大きな影響を受けてしまった二人だけれど、
それが何だったのか?
佐伯さんは、自分のせいのようなことも話していたけれど、どういうこと
だったんだろう?
謎は謎のまま。物語は終わってしまった。
でもなんでも真実が明かされればいいというものでもないかな?
この終わり方が、いい。
カフカ少年の今後が幸せなものであるといいな。
後、星野青年もこの後、幸せであるといいな。
村上作品は、それほど読んでいないけれど、これは自分のなかではベストかも。
面白かった!!
★★★★★
発行年月:2003年9月
誕生日の夜、少年はひとり夜行バスに乗り、家を出た。生き延びること、それが彼のただひとつの目的だった。一方、ネコ探しの名人であるナカタ老人も、何かに引き寄せられるように西に向かう。暴力と喪失の影の谷を抜け、世界と世界が結びあわされるはずの場所を求めて――。村上春樹待望の書き下ろし長編小説。
(新潮社HPより)
もう20年も前の作品だったのかぁ~。
知っていたけれど、読んでいなかった。
上下巻なので、読み難かったら、苦痛だな・・・・と思って読み始めて
すぐに「これは面白い!!」と感じた。
物語は二人の主人公が交互に語られるかたち。
ひとりは、15歳の誕生日を迎えた日に家出する少年・カフカ。
4歳の時に、母親は6歳上の姉を連れて家を出て行き、以来、一度も二人には
会っていないし、音信不通。
もう一人は、ナカタトオル・・・年齢は80代?
戦時中、疎開先での事故(?)によって、頭が悪くなったと。
二人の弟の助けと公的機関からの援助で生活をなんとか成り立たせている。
そんな二人の物語がそれぞれとても興味深い。
15歳のカフカには、手助けしてくれる人たちが現れる。
夜行バスで親しくなった、さくら。
寝泊りするところを工面してくれる図書館員の大島。
その上司で図書館の管理責任者の佐伯。
ナカタも言葉遣いが丁寧で見た目もキチンとしているので、助けを求めれば
大抵の者が協力してくれる。
ネコの言葉がわかるという能力で猫探しをしているときは、色々な猫が
情報提供。
そして、突如、西に向かわねば!と思い立ち、どうやったら西へ行けるかを
見知らぬギャルに尋ねるのも可笑しかった。
ちゃんとした助言を貰えて、ヒッチハイクしながら西へ。
四国に行きたいというナカタに「いったことないところだし、付き合う」と
言ったトラック運転手の星野(20代半ばの男性)がナカタを今後、助けて
くれそう。
あと、気になったのは、
ナカタが昏睡状態に陥ったときのことを告白した当時の女性教師。
ちょっとショッキングな出来事だった。
しかし、他の生徒全員(16名)が同じような昏睡状態に一時、陥ったのが不思議。
この教師の話では、ナカタ少年は、とても頭の良い性格も穏やかな子だったと。
兎に角、気になることがいっぱい。
ナカタが段々とカフカに近づいてきている。
二人の物語が一緒になるのかな?
早く下巻を読まなきゃ!!
★★★★
発行年月:2011年11月
いいかげんな天使が、一度死んだはずのぼくに言った。「
おめでとうございます、抽選にあたりました!」
ありがたくも、他人の体にホームステイすることになるという。
前世の記憶もないまま、借りものの体でぼくは
さしてめでたくもない下界生活にまいもどり…
気がつくと、ぼくは小林真だっ
た。ぐ
っとくる!ハートウォーミング・コメディ。
(発行/講談社)
図書館棚で見つけて、冒頭を読んで・・・「あれ?読んでない!」と
借りて来た次第・・・(^^ゞ
児童書のコーナーにあった。
主人公は中学3年生の小林 真。
自殺して、命が尽きるというときに、天使が現れて、神さまの抽選に
当たったので、もう一度、他人の体を借りて下界で生活することが出来ると。
その間に、自分が生きていた時に犯した罪を思い出すことと。
途中で、結末が予測できたけれど、いい物語だった。
真が自ら死を選んだこと。
その理由は幾つかのことが絡んでいるけれど、真が思っていたこととは
ちょっと違う。
それに気づくチャンスを貰えてよかった!
大人からしたら「そんなことで死を選んだの?」と思うことだけど
きっと真には、絶望的状況だったんだろう。
中学生の子達に特に読んで欲しい内容。
★★★★
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自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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