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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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a4fd0cbc.jpg発行年月:2009年3月


英国現女王エリザベス二世、読書にハマる。
おかげで公務はうわの空、
側近たちは大あわて。

                  (本の帯文より)




英国王室の話って、どうして面白いんでしょう。
ちょっと前に映画館でみた「クイ-ン」面白かったけど・・・・。

これは、エリザベス女王が読書にハマったら・・・・という仮定で書かれた物語。
でもフィリップ公爵や亡くなったダイアナ元皇太子妃の名前も登場してリアルな感じも。

物語の始まりから愉快。
ウィンザ-城で開かれた公式晩餐会の席で女王がフランス大統領に「ジャンジュネ」について訊ねる場面。
ジャン・ジュネって、読んだことないのですが・・・・フランスの作家で同性愛者で囚人だったとか。
女王が興味を持ったその著者の作品、わたしも読んでみたくなりました。


読書にハマったキッカケも面白い。
現実的にはありえない事なんでしょうけど。

そして、女王が読書にハマることで、困る事、あれこれ。
侍従たちは、いろいろな方法で女王の読書熱を妨害したり・・・

謁見者への質問内容が、「どんな本を読んでいるか?」に変わった事を予め招待者たちに教えておき、例えば・・・の作品名(著者名)まで伝えておいたり。

侍従たちにとっては、迷惑な女王の読書熱なのですが、女王自身は読書によって自身が変わっている事に気づく。
そして、ちょっと前と違った言動をするようになるのですが、そんな様子を「モウロクしたんじゃないか?」と囁かれたり・・・

女王ともなると大変だわね~。

でも、そんな女王がどこかチャ-ミングで人間味があっていいなぁ~なんて思いました。

80歳のパ-ティ-の場で自らの決意を語るところも好き。

現実には、これもないかなぁ?

イギリス人ならではの視点で書かれた物語であり、イギリスの王室(女王)だからこそ、こういう物語が成立するのかなぁ~?

映画「クイ-ン」のときも同様に思いましたが、日本に置き換えては、想像することすら無理なかんじですからね・・・・。



★★★
PR
c76427cc.jpg    発行年月:2009年8月


    日本文学界を撃つ、イランからの新しい才能

    イラン・イラク戦争下の恋を描き文學界新人賞を
    非漢字圏から初めて受賞した作者。
    留学生文学賞を受賞した「サラム」も注目作


                          
(文藝春秋HPより)

著者のシリン・ネザマフィさんはイラン生まれで日本には10年余り住んでいるそう。
神戸大学、同大学院で情報知能工学を学び、現在は大手電気メ-カ-でシステム・エンジニアとして勤めているそうです。

文學界新人賞を受賞した「白い紙」では、イランで戦争が緊迫した日常を脅かすなか、淡い恋心を抱く高校生の男女の話。
戦争さえなければ・・・・・
優秀な成績のハサンは将来は医師になるんだと希望する通りの道を進めたでしょう。
日本のような、本人の努力でどうにでも道が開ける国に生まれている若者たちは、こういう現実もあることを知るべきだ!と思います。

表題の「白い紙」は、文字通り、白い紙のことで物語の所々に出てきました。

「サラム」では、アフガニスタンからおじさんを頼って逃れてきた少女・レイラの話。
母親は惨殺され、父親もタリバンに狙われている身。
日本で難民許可が得られなければ強制送還になるという。
その審査の為、弁護士の田中先生と通訳である主人公が少女に面会し、いろいろな質疑応答をする様子を描いていました。

先の「白い紙」でも、感じた、なんとも虚しい感じになりました。

どうする事も出来ないこの現実。

でも、知らなかった現実。

知っただけでも意味があるのか?

でもこれからは、内戦のニュ-スを見る目も変わりそう。
ただ漠然と見るのではなく、そこで暮らしている人々の事を心から案ずることが出来そう。

だから、沢山の人にこういう本は読まれるべきだと思う!


そんなに長い文章ではないし、これは子ども達にも読ませよう!

★★★★★
6d72b2c9.jpg発行年月:1998年6月


少年は、音をなくした少女と出逢った。
たどたどしい二人の想いは
どこにゆくのだろう?


                    (本の帯文より)


5歳のとき、事故により聴力に障害を持つことになった少女・エイプリル。
言葉も上手く発せられないので、村の多くは、彼女のことを知能が低い子という先入観でみている。
父親も早くに亡くなり、貧しい暮らしの中、懸命に働く母親と暮らす日々。

親友のジョニ-は昼間、学校に行ってしまうので、エイプリルは一人で遊ぶのが日課。
川岸を走り、釣りをしたり、ボ-トに乗ったり、泳いだり。
彼女を見かけても声をかける者は居ない。
しかし、エイプリルにとっては、それは逆に好都合。
放っておいて貰える方が有難いと考えている。

しかし、そんな彼女の家のすぐ近くに、トニ-が母親と共に越して来た。

トニ-は、上流階級の家に育ったが、父親がほかの女の人と家を出て行ってしまった為、母親と無一文に等しい状態で、この村に来たのだった。

二人は、その後、意気投合して仲良くなる。
トニ-の母、バ-バラも、貧しいから、耳が不自由だからという理由で疎んだりせず、家事を手伝ってくれるエイプリルに自然と「ありがとう」と感謝できる人であった。

人に感謝される経験のなかったエイプリルにとって、どんなに嬉しい事であったか。

エイプリルには、誰にも言えない困りごとがあった。
エイプリルが上手く話せない事を言いことに、彼女に酷い事を強いる男たち。
彼女に非はないのに、加害者である彼らは、彼女の方に原因があるからそうなるように言いふらす。
それをそのまま受け入れる村人たち。
なんて、酷い!(怒)
エイプリルが気の毒で、胸が痛くなる場面もありました。

そんな生活の中で、トニ-の存在は、エイプリルにとっては、救いだったでしょう。
そして、トニ-もまた悩んでいることがあり、エイプリルの存在は救いだった。

二人は、お互いを必要とし、やがて恋?という状態になりますが、そのまま上手く事を運べるほど、大人ではない。
まだまだ、周りのおとなたちによって運命を左右されてしまう哀しさ。

でもラストは、二人とも今の自分の置かれた状態の中で、一生懸命、生きていくのだろうな~という光りが見えるような気がしました。
実際には、困難もあるのでしょうが。


エイプリルの最後の手紙でそれを感じました。


物語は1925年を舞台にしているそう。
少し、現代とは違う雰囲気も楽しめて、昔の文学作品を読んでいるようなかんじでした。

著者自身は1954年生まれだそうだから、新しい作品もまだまだ楽しめるかな?

結構、わたしの好きな作風だったので、ほかの作品も読んでみよう!と思います。


★★★★

4149ba64.jpg発行年月:2008年3月


小学2年の女の子ト-ベ。
いつも一緒にいた親友エンマが最近、ほかの子と仲良くしているのがちょっと気がかり。

内気な女の子がちょっぴり成長するさまを楽しく描いたスェ-デンの児童文学。

                  
(本裏の解説文から抜粋)

いつも仲良しのエンマは、目立つ容姿で、みんなの人気者。
少し、内気なト-ベは、みなに注目される存在のエンマを複雑な思いで眺めている。

そして、ある日、エンマの誕生日パ-ティで、ちょっとした事から、笑われてしまい、こっそり抜け出し家に帰ろうとする。
エンマの家は少し離れているので、送迎はお父さんがしてくれることになっていた。
でも、途中でパ-ティを抜け出したト-ベは一人でバスに乗って帰ろうとする。
そして、迷子になって・・・・

ト-ベの気持ちになったら、どんなに心細かったでしょう。
楽しみにしていた親友の誕生日パ-ティだけど、他の友達たちに囲まれたエンマは自分の存在などは気にかけていないようだし・・・・・おまけにちょっとした事で、笑われちゃって・・・・

その辺の気持ちを想像すると胸が痛みました。

でも一人での帰り道の途中で、アクシデントが起こり、ハラハラしましたが、それがキッカケでト-ベ自身の気持ちも少し変化し、周りの友達との関係にも変化が起こります。

小学校低学年から楽しめるという文章なので、簡単な言葉で綴られていますが、短い話のなかに子どもの成長みたいな物を感じられた作品でした!

著者はスウェ-デンでの教師の経験がある作家さんだそうです。
文中には、スウェ-デンの小学校の様子が日本の小学校とは違うんだなぁ~とわかるところもありその辺も楽しかった(^^)

挿絵も沢山あって、物語をより楽しませてくれる楽しい絵でした。

★★★★
8f6ee87b.jpg発行年月:2005年2月


珠玉の名作『星の王子さま』の続き?

とんでもない!そんなもの、だれに書けるものか。
というわけで、ついに半世紀の間、だれひとり試みなかったのです。それが、とうとうカナダであらわれたのでした。この作品全体が、天国でねむるサン=テグジュペリへの熱烈なファンレタ-になっています。

                
(訳者あとがきより抜粋)

図書館の児童書コ-ナ-を眺めていて、目に留まりました。

「帰ってきた・・・」なんて、半分、冗談みたいな表題ですが、手に取ると、表紙の絵に、惹かれました。
星の王子さまのイメ-ジに近い感じです。
本書の挿絵は、日本語版だけのオリジナルだそうです。


お話も、良かった。
海で漂流した末、たどり着いた島で、金髪で、木箱にヒツジを入れた男の子に会う男性の話。
男の子がどうしてここに?と思うと、自分の星にいる一匹の虎を退治してくれる者を探して、いろんな星を巡り、ここ(地球)に今はいるのだと。
「星の王子さま」に登場する、気品高いバラの話も出てきたり、あの王子さまに間違いない!と読者にも思わせてくれました。

挿絵も結構、多くあるのですが、とても素敵。

児童書コ-ナ-にありましたが、「星の王子さま」を愛する大人なら、読んで損がない物語でした。

著者は、サン=テグジュペリをとても尊敬しているんでしょう。
サン=テグジュペリに手紙で王子さまに会った事を詳しく報告する形になっています。
言葉の端々にその敬意を払う気遣いを感じました。


サンーテグジュペリは飛行機乗りで第二次世界大戦中に亡くなっていますが、生きていたら、きっとこの作品を喜んで読んでくれたんじゃないでしょうか?


なんだか、今度は「星の王子さま」を読み返したくなりました。

★★★★
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