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読んだ本の感想あれこれ。
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7a9590ca.jpg   発行年月:2010年9月


   大好きだったおばあちゃんは
   私たちに大切なものを遺してくれた。
   3人の少女たちの青春が刻まれた西洋館
   そこを訪れた私たちが見た光景は------
 
<さくらの丘>を満ちるたちに遺す-----。
遺書には、祖母が少女時代を送った土地を譲ると書かれていた。
一緒に渡されたのは古びた鍵がひとつ。
祖母の2人の幼なじみも、同じメッセ-ジをそれぞれの孫たちに伝えていた。
なぜ、彼女たちは孫にその土地を遺したのか。
鍵は何を開けるものなのか。
秘密をさぐり3人の孫は、祖母たちの思い出が詰まった地を訪れた。

                                           (祥伝社HPより)


25歳のフリ-ライタ-の満ちるは、祖母が遺した手紙と鍵を母親から渡される。
自分が死んだら満ちるに渡してほしいと頼まれていたとか。

手紙には、、さくらの丘にある西洋館を譲ると。
祖母のほかに西洋館の持ち主になっていた祖母の友人2人も孫たちに同様のものを遺すと。

満ちるを含めた孫たち3人が集まり、それぞれの祖母が遺したものを見るため、何のためにそれを托されたのかを探るために、祖母たちの思い出が詰まった土地、西洋館へと向かう。

最初からどういう話の展開なんだろ?とワクワクしました。
満ちるたちと同様に、何の為の鍵?なぜ今ごろ、子どもにではなくそれぞれが孫に託す必要があったんだろうか?と不思議に思いながら読みました。

物語は満ちるたち3人の孫が真相を究明する話と、満ちるたちの祖母・ミツ(みっちゃん)、花恵(はなちゃん)、桐子(きりちゃん)の少女時代の話が交互に描かれる。

ミツたちが西洋館で、ある人物たちを匿っていた事実。
そこには、ちょっと切なくて哀しい事実もありましたがミツたちの優しい気持ちには心が温かくなりました。


そして、ミツたちが子どもにではなく、孫に託した理由もわかりました。

祖母たちが少女の時代。
日本は戦争中で身内にも戦死した者があったりした時代。
辛いことがいっぱいあった時代。
それでも人は、誰かのために、出来ることがあればしてあげたいと思う。

ラストは、祖母たちの想いを汲んであげることが出来て、良かった!と強く思いました。
切なくて哀しいことも過去にはあったけど、そこから優しい気持ちが受け継がれて
いったというお話。
良いお話でした。


★★★★★

 
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782936e5.jpg発行年月:2010年6月


50時間起きて20時間眠る特殊体質のメイジ。
草食系でのんびりした性格に反し、15年前、父親を殺されたというハードな過去の持ち主。現在はゲームプランナーをしつつ、体質を活かした〈監視〉のバイトをしている。だが、そのバイトのせいで二億円を拾ってしまい、裏金融世界の魔手に狙われる羽目に。メイジは戸惑いながらも知恵と友情を武器に立ち向かうが、この利とも枷ともなる体質が驚愕の事態を招く!

      
                                   (早川書房HPより)


主人公の森田明二は、26歳でゲ-ムプラナ-を職業とする。
そして、50時間起きていたら20時間眠り、眠っている間は、目を覚まさないという障害を持っている。

その特異な体質が、その後起きる、事柄にもっと意味を持ってくるのか?と期待したけど、その辺はあまり関係なく・・・ちょっと期待はずれでした^^;

でも、明二の過去には、母親失踪、父親殺害という暗いものがあり、未だそれらの真相は謎のまま。
そして、バイトで監視をしていた先で、事件に遭遇し、2億円を手にするハメになってしまう。

問題が次々、起きて、それがどう解決していくのか?
気になりつつどんどん読み進めました。

登場人物たちの会話の様子が明るく、温かいのも楽しかった。

終盤、明らかにされる過去の真相。
それに伴って明らかにされた事実。

明二を助け常に側にいてくれた謎の男・ナタネの過去。
ちょっと良い話でジ~ンとした。

ミステリ-なんだろうけど、優しい雰囲気の物語だった。

★★★
e672c1f4.jpg発行年月:2009年12月


生きることは、選ぶこと----人生が二度あれば、あなたはどこから、やり直す?

人生史上、一番後悔している最悪の選択。その瞬間からもう一度生き直すことができます----死の直前、そんな魅力的な提案をされたら、どこからやり直したいですか。最高の恋を失った日? それとも、夢をあきらめたあの瞬間? 再びチャンスが与えられれば「より良い人生」を生きられるのか。〈バク〉が誘う〈二度目の人生〉の物語。

                                           (新潮社HPより)

7つの連作短編集。
それぞれの話の主人公たちは、死の直前に現れた獏に戸惑いつつも、それぞれのやり直したい事のために、自分の思い出と引き換えに、別の人生を歩む。

失いたくない人を取り戻すため、やり直したい恋のため、やり残した事をやり遂げるため、幸せな瞬間をもう一度体験するため・・・・

どの人たちも自分が良い思いをしたいからというより、誰かの為に何かをしようと懸命。
人を思いやる優しさをどれにも感じました。
主人公たちは、やり直して満足感を得るが、彼らの知らなかった事実がそれぞれ別の人から語られるのも面白かった。

人生をやり直す話なら、過去にもあったけど、その辺は上手い!
ややブラックなものもあったけど、最後の「すばらしきせかい」は、美談で気持ちよく読み終える事ができて良かった♪

小路さんは、音楽が絡んだ話が多いですが、この短編の各所にいろんなジャンルの音楽が、存在していました(^^)


★★★★
49ef5eec.jpeg発行年月:2009年6月


わけあって25歳にして窓際族になった僕の仕事は、会社所有の豪邸の管理人。その豪邸に、いつの間にか集まったのは、なぜか丑年ばかりで-----。

この家は、みんなの居場所。  

                    
(ポプラ社HPより)


牧場が舞台の話かと思ったら、集まる皆が丑年だからなんですね~(^^)
楽しいお話でした。

一人一人は、抱えている問題、結構深刻なんだけど、人と人が出会い、一緒に時を過ごすうちに、そんな問題が、解決の方向に向いて行き、最後は、皆が幸せになれたかんじ。

主人公の畔木朋(クロ)は、会社で上司を殴ってしまったらしい。
詳しい経緯は明らかにされていないけど、他の人を庇っての行為だったようす。
阪神大震災を経験し、知り合いを15人亡くしている。
辛い経験から学んだことは、自分に関わりある人たちとは、ちゃんと向き合って行かなきゃダメって事。

自分の家の前で、行き倒れ状態だった美咲を助け、一緒に暮らすようになり、やがては無くてはならない大切なパ-トナ-へ。
美咲がどういう経緯で行き倒れ状態になったかは、やや説明不足だったような気もしたけど・・・
わたしの読み落としかな?^^;

管理人の仕事をしながら住み込む豪邸に、集まる面々も、悩みを抱えている。

相川無人(74歳・丑年)・・・・元天才手テニスプレ-ヤ-。息子家族と同居しているが思うところあり、ボケたふりをしている。

野島ふうか(13歳・丑年)・・・無人の知り合い。ピアノが抜群に上手く、将来はピアニストになりたいと思っているが、家の経済状態を考えると、無理な話。自分の才能を封印している。

坂城部長(49歳・丑年)・・・デキル男。だが、若い頃、サ-ファ-当時、友達に自分のせいで怪我を負わせしまったことを悔いている。


クロ・美咲も丑年生まれという偶然から「COW HOUSE」と豪邸を名づけ看板まで作って掲げる。

単に皆が楽しく集う場所と思いきや、もっと大きな意味のある場所に変化していく過程も楽しかった。

そして、更に人が集まり、人と人の繋がりが広がっていく。

こんなに人が集まったら、一人くらい嫌な人が出てきそうなんだけど、ここには居ない。
みんな個性的で素敵!

読んでいて、とても楽しかった。

みんなが、どんどん幸せになっていく物語。

やや都合よく出来すぎかもしれないけど、明るく希望が持てる話は好き。

★★★
b0c4de7a.jpg発行年月:2009年1月


帆奈(ハンナ)、13歳。
両親の別居でNYから単身帰国中。
日本の学校に馴染めない帰国子女。
斗六(トム)、28歳。
高校時代のある事件が原因で外に出られなくなった、本当はイケメン。
叔父と姪、それぞれの「問題」を抱えた二人は一緒に暮らすことになる。
(本の帯文より一部抜粋)



ハンナとその叔父さんであるとトムが暮らす環境がステキ!
「明治たてもの村」という明治・大正・昭和の時代の古い建物を広い森林公園の中に移築した観光施設の中の<八島庵>(お蕎麦屋さん)で暮らしている二人。
他にも<松濤館>という旅館があったり、食事の出来る<西洋亭>や<神戸軒><金沢理髪店>などがあり、古い昔のままの姿の建物の中でちゃんとお店を営んでいる。
こんな場所あったら、訪れてみたくなります!

ハンナのおじいちゃん、おばあちゃん(トムおじさんの両親)はお蕎麦屋さんですが、トムおじさんは、物つくりが得意なので、村のなかの施設の修繕や家具などを造ったりする仕事をしています。

ハンナとトムおじさんは、それぞれちょっとした問題を抱えているのですが、ここで出会う人々によって、それぞれが逞しくなっていく様子が良かった!
登場してくる人たちの普通の会話のなかにステキな言葉が沢山ありました。

この本にはお話が3つに分かれていて、
そのなかの一つ「初めての旅」では、トムおじさんの師匠でもある宮大工の棟梁・東宮さんの頼みで岩手の山のなかにある古い洋館の修復作業をある期間、泊り込んで行う話。
ハンナもお手伝いとして同行します。
その間に出会う、その洋館そばにある養護施設で暮らす17歳の恭介くんとの出会いがステキでした。

どういう経緯で出会ったのかもまたいいのですが・・・。
幼い時から両親を知らないで育った恭介くんの言葉が印象的でした。
両親が別居中のハンナがふと漏らした不安を恭介くんが優しく受け止めて言う言葉。

「大人になったら、我慢しないといけない事も子どものうちは外に出していいんだよ。言葉に出して身体の中から出すんだ。そうしないと、明るくなれないから・・・・」「子どもは明るくなるのが仕事なんだって。大人は優しくなるのが仕事なんだって・・・・・・」と。
施設のママさんが言っていた言葉なんだそうです。いいな~なんだかジ~ンとしちゃいました。
こういう大人の下で育ったら、本当の親じゃなくても、人として大事なことは、ちゃんと学べるんでしょうね。
自分も辛い思いしてるからこそ、人の辛さに対して的確なアドバイスが出来るってあるんだなぁ~なんて思いました。


他にも沢山、いいなぁ~ステキだなぁ~と思える言葉があって、すごく良かった!
癒される本でした♪

そうそう、最後にトムおじさんの変わった名前の由来が明かされるのが面白かった!
言われてみれば・・・「なるほど!うまいね~」ってかんじ・・・笑

★★★★
 
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
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