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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2025年3月


田中さんの作品を見て、小説を書きました。――青山美智子
青山さんの小説を読んで、作品を作りました。――田中達也
今まで見たことのない! 最高に幸せなコラボレーション連作短編小説。
青山美智子さん作品の装丁を数多く手掛けている田中達也さんのアート作品。今回は「田中さんの作品を見て青山さんが物語を執筆し、その物語を読んで田中さんがさらにアートを作成する」という、楽しさに満ちた小説です


                  (ポプラ社HPより)




青山さんの物語と田中さんのミニチュア作品が、ぴったり!

どちらも温かい気持ちになって、癒される(^^)
最高のコラボでした!!


色々な遊園地の乗り物を背景に、そこで楽しむ人たちの物語。
最後の観覧車で、今まで登場した人たちが集結して
笑顔で遊園地から帰る・・・・遊園地っていいな。



<メリーゴーランド>
バイト先のハンバーガーショップで知り合った健人(大学3年生)と結乃(大学2年生)。
初めてのデート。

<回転マシン>
同い年の沙里と葵。職場のことでちょっと落ち込んでる沙里を元気づけたくて
遊園地に誘った葵。


<フードコート>
甥が今度家族で遊びに来るので、その時に遊園地に一緒に来ようと考えた
70代半ばの夫婦。甥の子は5歳の女の子。その子が安全に楽しめるかの下見に。


<ジェットコースター>
遊園地内のフードコートに営業で来た江上淳(35歳)。営業は不発に
終わって帰ろうとしたところ、自社製品を持っている女性に気づき、
ジェットコースターの列に並ぶ、その女性の後ろに並ぶ。


<イベントステージ>
家族4人で遊園地へ。夫婦と11歳の長女・理穂と5歳の長男・大吾。
ショーが始まったとき、大吾の手にしていた風船が手から離れてしまうが
悪者役が見事にキャッチ。
その後、悪者はやられるのだけど、大吾が「やめて!けらないで!」と叫ぶ。


<スイングマシン>
高校3年生の4人。女子バスケ部の引退試合が終わり、これからは各自が受験に
向う。


<プール>
夕方の6時。ピエロは太鼓を6回鳴らしたあと、従業員専用エレベーターで
屋上へ。
すぐ下にはプール。
遊園地のオーナーだった杏奈とのことを思い出す。


<観覧車>
遊園地の閉園まで残りわずか。
今まで物語に登場した人たちが乗っている。
最初の初デートの二人は、お互いが好意を持っていて、もうずっと手を繋いで
楽しそう。
みんなが幸せな気持ちで観覧車から降りて、帰っていく。


お話も素敵だったけど、田中さんのミニチュア作品が凄く良くて
読み終えた後、ミニチュア作品を再び見て楽しんだ。
食べものを上手に使っているのが面白くて、すごいアイデアだな・・と感心。

70代の夫婦の会話が素敵で印象的。


ステキな1冊でした!




                      ★★★★★

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発行年月:2023年9月


【2024年本屋大賞翻訳小説部門第1位】
完璧な人生なんてないけれど、「これでいい」と思える今日はある。
ネットで人気を博し韓国で累計25万部(2023年9月26日現在)を突破した、心温まるベストセラー小説!
ソウル市内の住宅街にできた「ヒュナム洞書店」。会社を辞めたヨンジュは、追いつめられたかのようにその店を立ち上げた。書店にやってくるのは、就活に失敗したアルバイトのバリスタ・ミンジュン、夫の愚痴をこぼすコーヒー業者のジミ、無気力な高校生ミンチョルとその母ミンチョルオンマ、ネットでブログが炎上した作家のスンウ……。
それぞれに悩みを抱えたふつうの人々が、今日もヒュナム洞書店で出会う。
新米女性書店主と店に集う人々の、本とささやかな毎日を描く。


                  (集英社HPより)



本屋を始めたヨンジュ、自身も会社を辞めて、不安がいっぱいのなかでの起業。
そこに書店内でコーヒーを提供するバリスタのミンジョンが働くことになる。
ミンジョン自身も大学を出たのに就職先がなかなか見つからず・・・・
大学まで常に努力し学業の成績は良かったのだけど。

登場人物たちが皆、いい。
書店にくるお客として、高校生のミンチョルとその母親・ヒジュ(ミンチョルオンマ)
会社員のウシクや会社を辞めたジョソンなどが常連のように訪れる。


バリスタのミンジョンが豆を仕入れるお店・ゴートビーンを経営する
焙煎業者のジミや書店のイベントで呼ばれた兼業作家のスンウなど。


書店に集いながら、どんどん人間関係が濃くなっていくかんじ。


高校生のミンチョルは未来のことが不安で、悩みをスンウに打ちあけたり
「学校の先生が好きなことをしてこそ、幸せになれると言っていたけれど
自分には特に好きなことがない」と。

そうだよね。そういう悩み、若者は結構、持っているとおもう。

バリスタのミンジョンも同じような悩みを持っている。
でも書店で働きながら・・・いい人が周りにたくさんいる人生が成功した人生
なんじゃないかと思う。



この本は、色々、うんうん、そうそうって共感することが多かった。
表紙の絵の通り、温かい物語。




                  ★★★★



発行年月:2023年9月

第170回直木賞候補! 激動の戦前戦後を生きた女性たちの大河小説
第170回直木賞候補作として選考委員から激賞!
全編にわたるユーモアが、高く評価された女性たちの大河小説。
裕福な家に嫁いだ千代と、その家の女中頭の初衣。
「家」から、そして「普通」から逸れてもそれぞれの道を行く。
「千代。お前、山田の茂一郎君のとこへ行くんでいいね」
親が定めた縁談で、製缶工場を営む山田家に嫁ぐことになった十九歳の千代。
実家よりも裕福な山田家には女中が二人おり、若奥様という立場に。
夫とはいまひとつ上手く関係を築けない千代だったが、
元芸者の女中頭、初衣との間には、仲間のような師弟のような絆が芽生える。
やがて戦火によって離れ離れになった二人だったが、
不思議な縁で、ふたたび巡りあうことに……
幸田文、有吉佐和子の流れを汲む、女の生き方を描いた感動作! 
目次
再会 昭和二十四年(一九四九年)
嫁入 大正十五年(一九二六年)
噂話 昭和四年(一九二九年)
秘密 昭和七年(一九三二年)
身体 昭和八年(一九三三年)
戦禍 昭和十六年(一九四一年)
自立 昭和二十四年(一九四九年)
明日 昭和二十五年(一九五〇年)


                  (文藝春秋HPより)



時代が現在(昭和24年)の再会から、千代と初衣の物語が語られる。


最初の出会いは千代が嫁入りした山田家で女中をしていた初衣。
色々、あっての再会は三味線のお師匠さんとして暮らす初衣の元へ
住み込みで働くことになる千代。


雇い主と雇われる者の関係など関係なく、二人はずっと年の離れた姉妹のよう。
千代の秘密や初衣のこと。
それぞれを二人はさらけ出して話し、お互いを理解し支え合う。

千代の夫だった茂一郎は、悪い人ではないけれど、千代とは合わなかった
んだろうな・・・・
閨での話は、読んでいて千代が可哀そうで・・・・(ノД`)・゜


山田家では、もう一人の女中・お芳ちゃんが、ほんわかした雰囲気で
3人の会話が楽しかった。
お芳ちゃんが嫁入りし、山田家を離れ、その後、戦争によって
千代と初衣は逃げる途中でバラバラに・・・

一人になった千代は会社の寮母として働き、社員の秋山と一時は幸せな時間を
持つが・・・・
秋山は既婚者で自死(?)してしまうのだけど、千代にとって
幸せな時間があったのは良かったのかも。



再会後の千代と初衣の暮らしぶりが、また穏やかで楽し気でよかった。


初めて読む作家さんだったけれど、読みやすく、他の作品も読んでみたいと
思わせてもらえた。




                     ★★★★



発行年月:2024年5月


ようこそ、心休まる「隠れ家」へ。
東京・虎ノ門の企業に勤める桐人は、念願のマーケティング部に配属されるも、同期の直也と仕事への向き合い方で対立し、息苦しい日々を送っていた。
直也に「真面目な働き方」を馬鹿にされた日の昼休み、普段は無口な同僚の璃子が軽快に歩いているのを見かけた桐人は、彼女の後ろ姿を追いかける。
たどり着いた先には、美しい星空が描かれたポスターがあり――「星空のキャッチボール」
桐人と直也の上司にあたるマネージャー職として、中途で採用された恵理子。
しかし、人事のトラブルに翻弄され続けた彼女は、ある日会社へ向かう途中の乗換駅で列車を降りることをやめ、出社せずにそのまま終着駅へと向かう。
駅を降りて当てもなく歩くこと数分、見知らぬとんがり屋根の建物を見つけ、ガラスの扉をくぐると――「森の箱舟」
……ほか、ホッと一息つきたいあなたに届ける、都会に生きる人々が抱える心の傷と再生を描いた、6つの癒しの物語。


                  (集英社HPより)



東京の虎ノ門にある会社「パラダイスゲートウェイ」のマーケティング部に
勤める人たちの話。
インターネット上のショッピングモールを運営。


最初の話は、矢作桐人。自分の担当する初出店の店舗の商品の着心地などを
自ら試して推薦コメントなどを書いている。
それを同期の寺島直也にばかにされる。
直也は見栄えがよく弁もたち、有名インフルエンサーを呼んで商品のCMを
作製するという派手な宣伝方法で目立っている。
桐人は直也の言葉にとくに深刻に受けず、自分のやり方を貫く。

ちょっと地味目の神林璃子は、1日中、パソコンに向かいデータ入力などを
していて、昼休みになると外へ。
桐人は璃子が科学館のおひるのプラネタリウムに通っていることを知り
自身もそれを気に入り日課に。


璃子が心に抱える重たいものがわかって・・・・
でも、それを桐人に吐き出せたことは、凄いよかった!


マネージャーの米川恵理子の家事&育児と仕事の両立の頑張りも応援したくなった。

映画会社からヘッドハンティングされてきた瀬名光彦も、桐人たちの働き方
考え方に触れて、自身の考えを変える。
流されるままに仕事をしてきて、妻には娘が20歳になったとき
離婚を言い渡され、それがどうしてか、理解できたのが大きかった。


璃子が休み時間や休みの日に一人で出かける博物館や美術館、図書館は
全部、いいなぁ~と思った。

夢の島に第五福竜丸が展示されているのは、知らなかった!
熱帯植物館もあったり・・・
この会社のあるエリア、凄く楽しそう。


癒しの隠れ家を持っているって、いいな。




                    ★★★★




発行年月:2022年2月


公立小学校教諭のひかりは、都内の赴任先で衝撃を受ける。立ち歩き、暴力、通じない日本語……。強くならなければ、子どもたちは守れない。
公立小学校の教師になって五年目のひかりは、都内の赴任先で出会った人々に衝撃を受けていた。日本語が話せないベトナム国籍のグエン・ティ・ロン、授業中に教室を出て行く今田真亜紅、不登校気味で給食だけ食べに来る佐内大河、クラス分けに抗議をしにくる児童の母親…。
ひかりの前任者は鬱で休職中。さらに同僚からは「この学校ではなにもしないことです。多くのことを見ないようにしてください」と釘をさされてしまう。
持ち前の負けん気に火がついたひかりは、前向きな性格と行動力で、ひとりひとりの児童に向き合おうとするが……。
虐待、貧困、性暴力――。過酷な環境で生き延びる子らに、悩みながら寄り添うひかりが最後に見た希望とは。


                  (幻冬舎HPより)



小学校の教師・澤木ひかり(26歳もうすぐ27歳)、教師になって5年目。
前任者は休職後、うつ病と診断。
受け持ちは6年2組。男子12名。女子10名。

結構、問題を抱えるクラス。
授業中、教室から出て行く今田真亜紅。ひかりは気になるのだけど
他の教師は何もしないでいいという。

ひかりは、放置できない。
真亜紅の母親はフィリピン人。父親は日本人だが両親は離婚していて
父親違いの姉・アイリンとの3人暮らし。
母親や交際相手から暴力を振るわれる日々で、姉は弟のことが心配。
家庭訪問した、ひかりに「弟を助けてくれるなら協力する」と言ってくれる。


子どもたちにも色々な問題があるのだけど、その小学校の元副校長だった
岩田洋二が殺害されていて、ひかりの住むアパートの隣に住んでいたという
ことがわかる。
そして岩田は小児性愛者だったという。


子ども達の今の環境を何とかしようと奔走する、ひかりは教師の鑑のようだったけれど
ちょっと危ないかんじもした。
女性一人で行動するのは、やめた方がいい。

同じような気持ちで以前はいた相庭が今は諦めモードなのが残念だったけれど
もう少し、真剣にどうにかしたいと協力を申す出れば何か、力になって
くれたかも・・・なんて思ったりした。


子ども達は、過酷な環境のなかでも、親身になって接すれば、心を開いてくれたり
素直な部分も見せてくれて、可愛かった。
問題児と言われていた真亜紅もまだ今のうちなら何とか道を間違えずに
行けそうで、ひかりの働きかけは凄く意味があったと思う。

子どもたちは、優しい気持ちでそういう子を見守っていて温かい気持ちに
なった。
ベトナム人のグエン・ロンが引っ越すとき、辞書を買ってプレゼントした
同級生・土井理乃ちゃん、素晴らしい!!
見送りに一緒に来た高柳優美ちゃんも、しっかりした良い子。


親が違法滞在している外国人の子どものこと、この物語を読んで、どうにか
出来ないのか胸が痛くなる。
何もしないで放置していたら、大人になったときに犯罪者になる
確率がすごく高くなるような気がする。
ちゃんと学習して、ちゃんと就職できるようにしてあげないと・・・
日本にずっといて日本のために働こうと思って貰うような支援が必要なんだと
思う。
子どもたちの未来のためなら、ある程度の税金を使うのは大事なことだと
思う。
実際、どうなっているのか???

物語を読みながら、いろいろと考えてしまった。




                     ★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
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