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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2021年3月


はなちゃんとめめちゃんは、仲よし姉妹。
ふたりは、はなちゃんとお父さんとお母さんがパリにいったときの
アルバムを見るのが大好き。
いもうとのめめちゃんは、その旅行のとき、まだお母さんのおなかにいたはずなのに、
そのときのことをとってもよく知っていて……。
チャーミングで心あたたまる、楽しい絵童話です。
第59回野間児童文芸賞受賞作

                (のら書房HPより)



姉妹の会話がかわいらしい。


おねえちゃんがパパとママとパリに行った時の写真を見ながら話をしていると
妹のめめちゃんも一緒に行っていたよと。
その時、ママのおなかの中から外を覗いていたという。

おねちゃんがお洋服を着ているから見れないんじゃない?というと
ママのボタンがひとつ外れていたからそこから見えたと。

お洋服の下にスリップを着ていたから見られないでしょ?というと
スリップはレースだから見られたと。

お姉ちゃんが、でもその下にはパンツをはいているから・・・というと
パンツにも穴が開いていて・・・と。

なんとも楽しい会話・・・・^m^
そして穴の開いたパンツがんあとも可愛くて素敵♪

何度も読みたくなる絵本。

たかどのさんの絵本はやはり、楽しいなぁ~



                   ★★★★★
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発行年月:2022年9月


女は、男たちのように芸術に関わってはいけないのだろうか、芸術を生み出すこともできないのだろうか? 大正から戦後の昭和にかけて、詩人、作家、評論家……さまざまな文学者たちとの激しい恋の果てに、互いに傷つけ合いつつも礼子がついに掴んだものは――。時代に抗いながら創造する女を描き出した新たな代表作の誕生!

                 (新潮社HPより)




主人公・野中礼子はのモデルは長谷川康子という女性らしい。

この物語で存在を初めて知った。
種苗問屋を営む父に可愛がられ広島の女学校に通い
不自由ない暮らしをしていたけれど、父親が急死し母親もそのショックで精神を病み
商売は父の兄が引き継ぐことになってからが、波乱万丈の人生が始まったかんじ。


女学校で先生の勧めで書いた作文が「少女画報」という雑誌に載ったことから
文才はあったと思うけれど、器量よしとしての自覚もあり、女優になりたいと
思うようになる。
18歳で伯父のすすめのお見合いを断り東京へ。

礼子という人は、凄い行動力がある人。
目的のために突き進む力強さがある。
そして、礼子の味方になってくれる人が、不思議と現れる。

東京に出る手助けをしてくれたのは川島という学生。
その川島の知り合いでまだ中学生で詩人になりたいという水本正太郎と仲良くなり
川島の元から水本との暮らす。

この水本=中原中也らしい。
こんな中学生だったとは、驚くばかり\(◎o◎)/!

その後、水本の5歳上、礼子の2歳上の帝大の仏文科である片岡武夫=小林秀雄に
水本を介して知り合い、水本と離れ片岡の元へ。


兎に角、次々一緒に暮らす男が変わる。
別れたからといって全く会わなくなるわけではないのが面白い。

それだけ魅力ある人だったんだろうなぁ~。


50歳を過ぎてから、文章を書くようになっていく。
水本とのことは、若い頃は書きたがらなかった様子だけど、色々なことを経て
書こうと決めた様子。
実際に書いたものを読んでみたくなる。


大正~昭和の日本の様子もよくわかる。
戦中~戦後は、思っていることが書けない時代で、苦悩している日々。

物語の最後は、波乱万丈だった自身の人生を振り返り、満足気な様子が
哀しいけれど、いいかんじだった。


文壇の人たちの生活がリアルに描かれていて、読み応え十分でした!



                       ★★★★★






発行年月:2022年9月

「だって人は誰でも、失敗をする生きものですものね。だから役者さんには身代わりが必要なの。私みたいな」
交通事故の保険金で帝国劇場の『レ・ミゼラブル』全公演に通い始めた私が出会った、劇場に暮らす「失敗係」の彼女。
金属加工工場の片隅、工具箱の上でペンチやスパナたちが演じるバレエ『ラ・シルフィード』。
お金持ちの老人が自分のためだけに屋敷の奥に建てた小さな劇場で、装飾用の役者として生活することになった私。
演じること、観ること、観られること。ステージの此方と彼方で生まれる特別な関係性を描き出す、極上の短編集。

                  (集英社HPより)



8つの舞台に纏わるお話。
著者らしい、美しく優しい文章が綴られるけれど、やはりどこか寂しく不穏な
雰囲気が漂っている。
現実の世界と、また違う世界を行き来するようなお話たち。

<指紋のついた羽>
金属加工工場に勤める父親の仕事終わりを待つ少女とその工場の向いの縫製工場で
働く縫子さんの交流。
静かだけど、少し温かい二人の時間もあって、一緒に観たバレエ「ラ・シルフィード」
もどんな物語か気になった。

<ユニコーンを握らせる>
第一志望の大学受験のため父の義理の姉にあたるローラ伯母さんの元に4泊させて
貰った間の話。
伯母さんの家の食器には「ガラスの動物園」に出てくるローラのセリフが
底に書かれていた。

伯母さんとの交流がこの大学受験の失敗で、これきりになってしまったのが惜しい。
伯母さんと暮らした短い時間は、濃厚だっただろうなぁ~。
この短編集のなかで一番すき。

<鍾乳洞の恋>
左下奥歯のブリッジを交換してから、なんとなく違和感があり始終、舌先で
触る癖がついてしまったことから、首の痛みに悩まされることになった伝票室室長の
話。

歯の隙間から出てくる謎の白い生き物・・・・不気味である(^^ゞ


<ダブルフォルトの予言>
交通事故の保険金で帝国劇場の「レ・ミゼラブル」の全79公演の
チケットを購入した女性の話。
劇場に通う日々のなかで知り合った劇場内に暮らしているという女性。
彼女の仕事は、役者の失敗を代わりに引き受ける失敗係だという。

夢か幻か~?というお話だけど楽しかった。

<花柄さん>
38歳で急死した女性の亡くなるまでの生活を書いたお話。
いつも花柄のスカートを穿いていたので花柄さんと呼ばれていた女性。
劇場に通い、楽屋口で待ち、役者にパンフレットにサインを貰うことが
趣味。
サインして貰ったパンフレットはベッドの下に積み重なり。。。

管理人さんがベッドの下に見つけたものが、パンフレットの山としり
ホッとした。

<装飾用の役者>
19歳からずっといろんな人のコンパニオンとして働いてきた女性。
初めての男性の依頼人・N老人は自宅に劇場を設え、そこに装飾用の役者を
雇い入れていた。その一人としてN老人の指定する部屋で装飾用の役者と
しての時間を過ごす。

こんな仕事は嫌だ。
最初は楽かもしれないけれど。。。

<いけにえを運ぶ犬>
会社の忘年会のビンゴ大会で演奏会のチケットを貰った男性。
演奏会のなかでのシベリウスのヴァイオリン協奏曲「春の祭典」を
聴きながら、子どもの頃、馬車の本屋といって犬に木箱に入った本を運ばせて
売りにくる本屋のことを思い出す。

男が少年のとき、気になっているけど、高価で買えなかった「渡り鳥の秘密」
を工夫して立ち読みしている姿がかわいい

<無限ヤモリ>
保養所の管理人夫婦が売っているという小さな虫かごに入ったヤモリ。
二匹ずつが3つ。
散歩に出てみつけた理容室に飾られた見事なジオラマに魅せられる。
生まれてから一度も自分の足で土を踏めなかった病弱の亡き息子のために
作ったという。

この町全体がなんとなく異世界っぽい。
無限ヤモリも気持ち悪いし・・・・(^^ゞ



小川さんの短編集は、どの話もひとつひとつが濃厚。
独特の雰囲気で余韻が残るかんじ。
でも、それがいい。
楽しませてもらいました♪

小川さんの本は表紙の絵がいつも素敵。



                      ★★★★★



発行年月:2022年9月


名画よ 永遠であれ!
世界初陶板美術館創設プロジェクトの物語
 
おお、鳴門システィーナ!
世界の美術業界に革命をもたらした美術陶板。その原点は、徳島・鳴門の地にあった!
技術を発見、トライ&エラーを繰り返し、芸術作品として昇華、
展示することで、世界に類を見ない規模の美術館として広く知られている国際美術館。
その設立に尽力した人々の姿を描く。

                    (潮出版社HPより)



モデルになっているのは、徳島県鳴門市にある大塚国際美術館。

1998年、開業の比較的新しい美術館。
名前は聞いたことあったけれど、あの大塚製薬が作ったとは知らなかった。

最初に作ろうと思った社長も凄いけれど、それを実現するために動いた人たちも
凄い。

赤字覚悟で、地元のためにずっと後まで遺るものを造ろうという熱い気持ちで
色々な難題にも諦めず、解決の方法を見つけ実現していく様子は感動もの!


造ろうと思ってから10年で完成させたのも驚き。
実際の陶板に描かれた絵画を見に行きたいなぁ~



                    ★★★★★


発行年月:2022年8月


その愛は、あまりにも切ない。
正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。
本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。
ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。
ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない

                 (講談社HPより)



17歳で知り合った櫂と暁海。
それぞれ、家庭に事情を抱え、瀬戸内の島という閉鎖的な人間関係のなかで
唯一、理解し合える大切な存在だった。


親のことで、子どもが将来の選択の幅を狭められてしまうことが辛い。
子どもには経済力がなく、何ひとつ、自分の意思を尊重できず、
目の前の状況を我慢するしかない不幸。


大人に成長し、櫂は東京。
暁海は、島に残り、最初は遠距離恋愛も順調だったけれど
東京で仕事(漫画のストーリーづくり)をする櫂には、新しい人間関係も
出来、恋愛を優先することが難しくなり、暁海とも関係もギクシャクというのは
何となく予測がついて、その通りになってしまって残念。

それぞれの心情が交互に語られるので、どんな状況になっても
お互いへの想いは以前と変わらないとわかるだけに、切なかった。


高校生の時から、二人を理解して手助けしてくれた化学の先生・北原が
「ほんとにこんな人いたらいいな」というくらいいい人で・・・

でもプロローグで暁海が認める浮気相手に月1で会いにいくのは
この先生だったんだ~と分かったときは、なるほど・・・・と。
大切な気持ちを優先して生きることをモットーにしているんだな。


暁海の母親は最後は、穏やかな暮らしを送れているようで良かったけれど
櫂の母親は相変わらずだな・・・


17歳から32歳までの二人を追った純愛話だったけれど、読み応えあり
一気読みだった。
でも個人的には「流浪の月」の方が好きかな~



                      ★★★


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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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