目からウロコ! 聖書とキリスト教、本当の話。
『ダヴィンチ・コード』『悪魔と天使』などの大ヒットや「ユダの福音書」の発見など、このところ毎年のように「聖書」やキリスト教に関する話題が関心を呼んでいる。パリ在住の作家・池澤夏樹氏は祖母が伝導師だったこともあり、キリスト教に深い興味を抱いてきた。そこで池澤氏の父・福永武彦をはさんだ親戚であり、聖書学、ヘブライ語学の泰斗である秋吉輝雄氏と長時間にわたり語り合った。「「おとめマリア」が「処女マリア」になった理由」「「最後の晩餐」でイエスが飲んだのはワインではなかった」「中東で戦争が終わらない原因は聖書の中にある?」等々、この対論は目からウロコの連続であるとともに、芳醇なワインのごとき味わいを帯びている。
(小学館HPより)
著者の池澤氏と大学で教鞭をとり、旧約聖書、ヘブライ語研究、古代イスラエル宗教思想史の研究に携わる秋吉輝雄氏の対談をまとめた書。
秋吉氏は池澤氏の父親の母方の従兄弟に当たるらしい。
その従兄弟に当たる秋吉氏の知識・学識・見識をお披露目する場にしたかったということか?
わたしはキリスト教信者でもないし、特に信仰している宗教もないけれど、何となく、キリスト教(何をそう呼ぶのかも定かではないけど・・・^^;)には興味があって本書も思わず手にした次第。
しかし・・・読み進めるには、あまりにも専門的。
もっとド素人にもわかる書かと思ったのですが・・・・ある程度、聖書についての知識がないと読み終えるのは苦痛かも(笑)
よって・・・・かなりの飛ばし読み。
しかし、項目が細かく分かれていて、ひとつひとつは短いので、気になる見出しのところはじっくり読みました。なるほど~!と思うことばかりで、面白かった。
「最後の晩餐」では、ワインでなくぶどうの搾り汁だったはずとか。
映画化もされたダン・ブラウン著の「ダ・ヴィンチ・コ-ド」で書かれているキリスト教のことなど。
宗教学も大学とかで本格的に学べば面白いんだろうなぁ~。
途中放棄はしなかったけど、半分もちゃんと読んでないから・・・星1つかな?^^;
★
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1992年7月、北海道釧路市内の小学校に通う水谷貢という少年が行方不明になった。両親、警察関係者、地元住民の捜索も実らず少年は帰ってこなかった。最後に姿を目撃した同級生の杉村純少年によると、貢少年は湿原のほうへ向かっていったという。
それから17年、貢の姉・松崎比呂は刑事となって札幌から釧路の街に帰ってきた。その直後、釧路湿原で他殺死体が発見される。被害者は、会社員・鈴木洋介34歳。彼は自身の青い目を隠すため、常にカラーコンタクトをしていた。比呂は先輩刑事である片桐周平と鈴木洋介のルーツを辿るように捜査を進めてゆく。
北の大地に生きる人々の戦後から現代に至る64年の業を描ききった畢生の大作。
(小学館HPより)
初めて読む作家さんでしたが、お気に入りの作家さんになりそうな予感!
物語の冒頭は1992年、小学4年生の男児が失踪する事件。
そして、次は1945年8月12日の日本終戦目前の樺太での壮絶な出来事へと飛ぶ。
さらに時代は飛んで2009年の北海道へと移る。
時代が前後しながら物語りは進むのですが、読みにくさは全くなかった!
どちらの話もそれぞれに惹き付ける要素があったから。
長部キクの生き抜いた歴史は、凄い!
この人の話だけでもひとつの物語になりそう。
被害者となった洋介の生い立ちは、なんとも気の毒。
本人に何ら非はないのに、あまりにも辛い。
洋介殺害の真相は・・・・・納得出来るような・・・出来ないような・・・。
どこまでも浮かばれない洋介が不憫・・・(/_;)
犯人も意外でしたが・・・そういう繋がりがあっての事でしたか!?
重苦しく、暗い話なんですが、文章は上手い!と思いました。
無理なく繋がる登場人物たち。
過去作品も是非、読んでみよう!
そして、これから出る新刊も欠かさず、読もう!
★★★★
これぞ「物語」のドリームチーム。日本のエンターテインメント界を代表する7人が、読み切り小説で競演! 短編並の長さで読み応えは長編並、という作品がズラリと並びました。まさに永久保存版アンソロジー。どこから読んでも、極上の読書体験が待つことをお約束します。お気に入りの作家から読むも良し、新しい出会いを探すも良し。著作リストも完備して、新規開拓の入門書としても最適
(新潮社HPより)
図書館から借りましたが、結構待った!
人気作家さんが集結した本書なら、誰もが読みたい書でしょうからね(^^)
7人の作家さんの中で、初めて読んだのは
近藤史恵さんと佐藤友哉さん。
どこかのアンソロジ-で読んだかも?しれませんが、記憶にないので、初めてというかんじ。
このお二方の作品もなかなか面白かった!
近藤さんは「プロトンの中の孤独」・・・自転車ロ-ドレ-スの選手の話。ちょっと青春物語っぽくて結構好みでした。
佐藤さんの「333のテッペン」は、ミステリ-?東京タワ-のてっぺんでの殺人事件が元になりそこに関係してくる人たちの話。
殺人が起こっているのに結構、軽いかんじで読めて面白かった。
ほかの作家さんも文句なし!
米澤さんの「玉野五十鈴の誉れ」は後に発行された本で既に読んでいましたが、何度読んでも面白いので、退屈せず読みました。
はじめちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子が泣いても蓋とるな-----ゾゾ~ッ!
伊坂さん、道尾さん、本多さんは短い話なのによくまとまっていて、さすがの上手さ!
そして、やはり一番好きなのは有川さんの表題にもなってる「スト-リ-セラ-」でした!
とことん泣かせてくれました。
いろんな意味で泣けます。
泣きのツボ押しまくりです・・・・・笑
ホントに何処から読んでも面白い本でしょう!
わたしは、順番に読んでいきましたが、とっても贅沢な本だと思います!
これはシリ-ズ化?
ほかのも読んでみたいな。
★★★★★
サハラ砂漠を舞台にした傑作ロ-ド・ノベル!
「死んだら遺灰をサハラにまいてほしい」。弟の遺言を叶えるため、姉は弟の友人や恋人らと共にモロッコを旅することに。葛藤を抱えた大人達が旅の果てに辿り着いたのは・・・・。多様な愛のかたちを描く長編小説。
(集英社HPより)
前作の「ダブルファンタジ-」は、やや毒々しかった愛を描いていましたが・・・^^;
これは、ソフトでした。
青年・周(あまね)の死後、彼の希望である遺灰を空き缶に詰め、サハラまで旅をする男女4人。
女性二2人、男性2人なのだが・・・・中年フランス人男性は、周と亡くなる寸前まで同居していた仲。
そして、段々にわかってくる、それぞれの抱えている愛の憂い。
4人の同行するイスラム教徒のガイドの男性の視点もなかなか面白かった。
旅をする4人とそれに付き添う1人が、交互に語る形で物語が進んでいく。
そして・・・亡くなった周もまた肉体は無くなっても魂は残っていて、皆と一緒にいるかたち。
周が語る部分もあって、それぞれの人間関係がわかってくる。
サハラまでの旅の様子も情景描写が頭のなかに浮かんでくるようで楽しかった。
遺灰を撒きに行くのでなければ、楽しいグル-プ旅行という感じもあったかな?
イスラム教徒の暮らしも感じつつ、そこにある食べものも魅力的。
モロッコといえば、最近、流行のタジン料理。そしてクスクス。あとはミントティ-。
旅行記の要素もなかなか充実。
著者は過去に実際に旅したそうと知り、納得(^^)
それぞれが、抱える問題も少しずつ手がかりが見えてきたかな?という流れ。
しかし、フランス人・ジャンはちょっとこの先のことを考えると気の毒だな。
周は、多くの人に愛され、そして自身も愛したんだろうけど、サハラに辿り着き、やっとこれで安らかに眠れると感じるのは切ないな。
生まれた時から、一時も心が安らげなかったとしたら・・・。
大きな感動は、あまりないけど、静かに胸打つ物語でした。
★★★★★
生きることは、選ぶこと----人生が二度あれば、あなたはどこから、やり直す?

人生史上、一番後悔している最悪の選択。その瞬間からもう一度生き直すことができます----死の直前、そんな魅力的な提案をされたら、どこからやり直したいですか。最高の恋を失った日? それとも、夢をあきらめたあの瞬間? 再びチャンスが与えられれば「より良い人生」を生きられるのか。〈バク〉が誘う〈二度目の人生〉の物語。
(新潮社HPより)
7つの連作短編集。
それぞれの話の主人公たちは、死の直前に現れた獏に戸惑いつつも、それぞれのやり直したい事のために、自分の思い出と引き換えに、別の人生を歩む。
失いたくない人を取り戻すため、やり直したい恋のため、やり残した事をやり遂げるため、幸せな瞬間をもう一度体験するため・・・・
どの人たちも自分が良い思いをしたいからというより、誰かの為に何かをしようと懸命。
人を思いやる優しさをどれにも感じました。
主人公たちは、やり直して満足感を得るが、彼らの知らなかった事実がそれぞれ別の人から語られるのも面白かった。
人生をやり直す話なら、過去にもあったけど、その辺は上手い!
ややブラックなものもあったけど、最後の「すばらしきせかい」は、美談で気持ちよく読み終える事ができて良かった♪
小路さんは、音楽が絡んだ話が多いですが、この短編の各所にいろんなジャンルの音楽が、存在していました(^^)
★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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