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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2015年5月


 深瀬和久は、事務機会社に勤めるしがないサラリーマン。今までの人生でも、取り立てて目立つこともなく、平凡を絵に描いたような男だ。趣味と呼べるようなことはそう多くはなく、敢えていうのであればコーヒーを飲むこと。そんな深瀬が、今、唯一落ち着ける場所がある。それは〈クローバー・コーヒー〉というコーヒー豆専門店だ。豆を売っている横で、実際にコーヒーを飲むことも出来る。深瀬は毎日のようにここに来ている。ある日、深瀬がいつも座る席に、見知らぬ女性が座っていた。彼女は、近所のパン屋で働く越智美穂子という女性だった。その後もしばしばここで会い、やがて二人は付き合うことになる。そろそろ関係を深めようと思っていた矢先、二人の関係に大きな亀裂が入ってしまう。美穂子に『深瀬和久は人殺しだ』という告発文が入った手紙が送りつけられたのだ。だれが、なんのために――。
深瀬はついに、自分の心に閉じ込めていた、ある出来事を美穂子に話し始める。全てを聞いた美穂子は、深瀬のもとを去ってしまう。そして同様の告発文が、ある出来事を共有していた大学時代のゼミ仲間にも送りつけられていたことが発覚する。”あの件”を誰かが蒸し返そうとしているのか。真相を探るべく、深瀬は動き出す。

                     (講談社HPより)


*ネタバレ含みますので、未読の方は読まない方がいいですm(__)m


大学時代の夏休みに起きた事故。
社会人になって、そのことを蒸し返す告発文が、深瀬和久の元に届き
同じようなものがその事故に関わった友人たちの元にも届いていると知る。

告発文を出した犯人は、事故で亡くなった広沢由樹の彼女だった。

その彼女は、事故に関わった者たちにそれぞれ接触し、彼が仲間たちの
中でどんな風に過ごしていたのかを知ろうとする。
復讐をするというよりも、彼が仲間たちのなかでどんな立ち位置だったのか
知りたかったんだということがわかって来て、少しホッとした。

一番親しい関係までになったのが、深瀬。
深瀬の行きつけのコーヒー豆専門店で出会い、深瀬は告発文のことも美穂子本人に
告白していた。

告発文が届いた仲間のなかで、唯一危ない目に遭った谷原。
そこには美穂子なりの理由があり、つい行動を起こしたという。


が・・・・驚愕の事実はラスト2頁に!!

えぇ~っ!
こんな事実を知った深瀬は、どうなるんだ????
気の毒過ぎる。
ずっと罪の意識を背負って生きていくって事?


最後の最後にがーん!と衝撃を受けてしまいました。


オセロが全部、逆の色にひっくり返されるかんじ。
タイトルの意味がよくわかった!

さすが、湊さん! お見事です!


                         ★★★★★
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発行年月:1997年6月

映画『地球交響曲・第二番』で多くの人に感動を与えた著者。食、出会い、信仰等「森のイスキア」での癒しの日々を美しい写真と共に綴る。

                  (PHP研究所HPより)



先日読んだ、田口ランディさんの「いのちのエール」で
佐藤初女さんのことを知り、初女さんの書いた書も読んでみたくなり
図書館で借りました。

17歳で肺浸潤を患い寝たり起きたりの生活を繰り返しながら35歳で完治したと。
大変な苦労があって、そんな時期、入学を許可してくれた青森の明の星高校の
ことにずっと感謝の気持ちを持って同窓会会長を長年続けられたとか。

また小学校教諭になったときも体調が優れないときに、校長先生が様子を
見に来てくれて、その校長先生と結婚されたとか。

初女さんのいままでのことが色々知れるエピソード満載で楽しく読みました。


カトリックの洗礼を受け、奉仕することには犠牲がつきものという神父さんの
言葉をその通りという初女さん。
なかなかふつうの人にはここまでのことをする信念はないかな。

本当に人のために何をしたらよいかを考えて生きた人なんだなぁ~
こんな風に生きた人が居たということが知れて良かった!

言葉に重みがあって、なるほどなぁ~と考えることが多くありました。
他の書も読んでみたいです。


写真も豊富で、初女さんの握った、おむすびが本当に美味しそうでした!
 
映画「地球交響曲 第二番」も機会があったら見てみよう!


                       ★★★★★



発行年月:2014年11月

金色のたてがみを持つ金ライオンは、
一国の王になりたかった。
自分こそが王にふさわしいと思っていた。
ところが、街はずれに住む優しい銀のライオンが
「次の王様候補」と噂に聞く。
ある日、金のライオンはとんでもないことを始めた-―。
登場するのは動物ばかり。人間はひとりも出てきません。
けれど1ページ目はこの言葉から始まります。
「これが全て作り話だと言い切れるだろうか」 

                   (小さい書房HPより)




以前、FMラジオで紹介されていた小さい書房。

たった一人でやっているとか。
その時、この本も紹介されていて、興味があって図書館で借りてみた次第。


道徳の時間の本みたいなはなしでした。
自分の私欲のために意図的に根拠もなく流す「噂」。
それを信じて広めちゃう者たちをここでは、二番目の悪者と呼ぶ。

なるほどね。。。世の中、こういう二番目の悪者いっぱい居そうだし
自分も二番目の悪者になる可能性あるかも。
気をつけよう。
誰かから聞いたり、メディアから得たりした情報は、確かめてからじゃないと
他の人に伝えちゃダメですね。
そして、むやみに信じず、自分で真実を確かめることも大事だな。

絵が素敵です。
庄野さんが描かれた他の絵本もあるか、ちょっと探してみよう!


                         ★★★★
 



発行年月:2016年1月


 さえない52歳の非常勤講師小松とネトゲに熱中する飲み友達のサラリーマン宇佐美。小松に訪れた人生最後(かもしれない!?)恋に、宇佐美は奮闘するのだが……「完全恋愛小説」の誕生!

ーー「小松さん、なんかいいことあった?」
52歳の非常勤講師小松の恋と、
彼を見守るネトゲに夢中の年下敏腕サラリーマン宇佐美の憂鬱


52歳の非常勤講師小松は、新潟に向かう新幹線で知り合った同い年の女性みどりが気になっているが、恋愛と無縁に生きてきた彼は、この先どう詰めればいいか分からない。一方、みどりは自身の仕事を小松に打ち明けるかべきか悩んでいた。彼女は入院患者に有料で訪問サービスをする「見舞い屋」だったのだ。小松は年下の呑み友だち宇佐美に見守られ、緩やかに彼女との距離を縮めていくのだか、そこに「見舞い屋」を仕切るいかがわしい男・八重樫が現れて……絲山秋子が贈る、小さな奇蹟の物語。

                    (河出書房新社HPより)



<小松とうさちゃん>

うさちゃんは、小松の通う居酒屋の常連客宇佐美。
小松が52歳でそれよりは少し若いのかな?
40代で、妻子あり、ネットゲームにハマっている。

ネットゲームって知らないけど、こんな風に四六時中気になるものなのか?
そんな様子も面白かったけど、
小松と宇佐美の関係が、お互い深入りせずほどほどの距離を保った親しさで
なんか羨ましい関係。

そして独身小松に恋バナ。
同い年の長崎みどりとの出会いから、付き合い始め、結婚するかも?という関係に
移行する過程が微笑ましい。
中年のカップルなのに、ちょっと初々しさがあって、いい。
そして二人を見守る宇佐美。
なんと、宇佐美とみどりに驚きの事実!
みどりもネットゲームで宇佐美と一緒にゲームしてたとは~^m^

まあ、楽しいお話でした。


もう1篇短いお話<ネクトンについて考えても意味がない>
なんじゃこのタイトル?と思ったけれど、
なかなか哲学的な話でした。

ミズクラゲと60歳の女性が精神で海の中で会話する物語。
海の情景が浮かんで来そうで、ミズクラゲのいう言葉がいい。

ネクトンは水に逆らって自力で泳ぐことが出来る、イルカや大人の魚たちのことらしい。
そしてミズクラゲは自分から泳ごうとしないから、プランクトンなんだと。

クラゲのなかには死なないものもいるけれど、精神があって死なないのは辛い。
彼らには精神がないのが救いだと。


なるほどね・・・確かに、ずっと死ねないのも苦痛だろうなぁ~。
生きてるって楽しいことばかりじゃないから・・・

寿命で死ねたらそれは幸せなことなんだろうなぁ~。


絲山さんの書く文章は、やはりいいな。


                       ★★★★★




発行年月:2016年2月

ポンペイの遺跡、猫めいた老婦人、白い紙の舟…。不在の人物の輪郭、欠落した記憶の彼方から、おぼろげに浮かび上がる六つの物語。たくらみに満ちた短篇集

                  (文藝春秋HPより)




表紙の絵、何処かで見た事あるなぁ~と思いました。

グランマ・モーゼスの「プロポーズ」だそうです。

6編の話は、どれもちょっと不可解な部分があって、ちょっと睡魔が
襲って来てダラダラ読んでいたら、わけがわからなくなる^^;


<ポンペイのとなり>
年子の弟の同級生・湖とかいて<みなと>と読むから弟宛に届いた手紙。
それから子供時代の回想が始まる。

最初からちょっと油断すると「え?どうゆうこと?」と分からなくなり
焦りました^^;
読解力落ちた?と。
でも、この雰囲気は、6編の中では一番好きかも・・・^m^


表題作の<フランダースの帽子>も面白かった。
良く似た姉妹・ミナとカナ。
彼女たちのことを述べながら・・・それを語る者にも姉が居て
ラストはよく似た姉妹は姉妹じゃなかったというオチには笑った。

複雑に入り組んだ構成、凄いな。
そんな風に思わせる話の数々で、凄い思考力だわ~と感心した短編集でした。

ちょこっと読みにくかったけど、楽しませて貰いました♪


                       ★★★
 
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