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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2015年5月


 

遺体が語る真実を見逃すな

「あなた、死体は好き──?」
凍死、事故死、病死……何の事件性もない遺体から
偏屈な老法医学者と若き女性研修医が導き出した真相とは?
死者の声なき声を聞く迫真の法医学ミステリー、堂々登場!

栂野真琴(つがのまこと)は浦和医大の研修医。単位不足のため、法医学教室に入ることになった。真琴を出迎えたのは法医学の権威・光崎藤次郎(みつざきとうじろう)教授と「死体好き」な外国人准(じゅん)教授キャシー。傲岸不遜(ごうがんふそん)な光崎だが、解剖の腕と死因を突き止めることにかけては超一流。光崎の信念に触れた真琴は次第に法医学にのめりこんでいく。彼が関心を抱く遺体には敗血症や気管支炎、肺炎といった既往症が必ずあった。「管轄内で既往症のある遺体が出たら教えろ」という。なぜ光崎はそこにこだわるのか──。
解剖医の矜持と新人研修医の情熱が、隠された真実を導き出す──。

               (祥伝社HPより)
 
 
 
 
 
 
音楽ミステリーの次は医療系ミステリー?
今回は、法医学のお話。

研修医の栂野真琴が法医学教室教授の三崎教授の元で学ぶ。
その間、解剖室に運ばれて来る遺体が語る死の真相。

話は5章に分かれていて、5人の人の解剖からわかる真実。

泥酔して凍死と思ったら、他殺だったり、車に轢かれて亡くなったと思ったら、その前にクモ膜下出血を起こし急死していたとか・・・・etc

そして、最後の章で明らかになること。
5人の死には、共通することがあったとは!

ビックリ!

よく考えた話だなぁ~。

中山さんってドクターじゃないよね?
かなり、取材をされたんじゃないかな~?
実際に解剖室も見学されたのかなぁ~?

なんて、思ってしまった。


因みに、わたしは学生の頃、解剖は幾つか見学していまして・・・・
その時のことを思い出したりしました。
その時、解剖担当の先生も三崎先生と同じことを、学生の
わたしたちに話してくださいました。

法医学は、ある意味、ヒポクラテスの誓いを一番、守っている
ものかも。。。。


                  ★★★★★
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発行年月:2015年3月

本物そっくりな動物のイメージを「表出」することができる能力者の日野原柚月。
動物園などで力を生かしていたが、力の運用を国家で統べる「研究所」が設立され…。
異能力にまつわる中編2本を収録。       


                 (集英社HPより)




何処かで似たような話あったかなぁ~?と

後で調べたら・・・
「バスジャック」で出てきた動物園と「廃墟建築士」で出てきた図書館の
話とリンクしているんですね~。
記憶力衰退で、読み終わるまで変な既読感がモヤモヤしてました^^;

話の設定は、とても面白い。
イメージで動物の姿を現すなんて。
でも、そこにやはり国家権力が加わると話はややこしくなりますね~。
もう少し、ファンタジー要素だけの話が好きなんだけどなぁ~。


話は<研究所>と<遊園地>に分かれていますが、ちゃんと話は続いていて、
遊園地の方で、一応、めでたしめでたしで終わり良かったかな?

たくやくんと柚月の関係がいいです^m^


                       ★★★



発行年月:2015年3月

彼女の友情が私を食べ尽くす ブログがきっかけで出会ったキャリアウーマンの栄利子と 専業主婦の翔子。その「友情」は次第に思いもよらぬものに変わってゆく……。

                (文藝春秋HPより)




大手商社に勤務する志村栄利子と、夫と二人暮らしの専業主婦丸尾翔子の物語。

二人は同じ30歳。

翔子のブログ『おひょうのダメ奥さん日記』のファンで、ブログの更新を
楽しみにしている、栄利子が、偶然、会い、親しくなる。

最初は、ふつうの会話、二人とも楽しそう。
でも、やがて栄利子の束縛めいたメールに辟易してくる翔子。


う~ん、栄利子みたいな人居そうだな~。
ある程度の裕福な家庭で大事に育てられ、学歴も容姿も良くて、自分の価値観が
正しいと思い込んでいる人。

遠目に見ているだけならいいけれど、親しくはなりたくないな・・・という人ね。


翔子は、唯一の味方である夫の賢介との関係も自業自得とはいえ、栄利子によって
壊されることになっていく。

この二人の間に、事件でも起きる?とドキドキしながら読みましたが、
根本的には、理性的な二人で良かった。


ブログをわたしも書いているので、なるほど・・・気をつけないと!と
思う事もあったな。


嫌な話ですが、面白かった!
男の人が読んでも、たぶん、面白くはないでしょうが・・・^m^



                         ★★★★
 



発行年月:1984年7月


 木の下に置いてあったゲーム「ジュマンジ」は、ピーターとジュディの持っているたくさんのゲームによく似ていた。でも二人は退屈していたので、試しにそのゲームをやってみることにする。さいころを振り、コマを進めたら、動物たちが目の前に現れ、家の中がジャングルになることなど夢にも思わずに……。

                     (ほるぷ出版HPより)



映画化された「ジュマンジ」の原作は、絵本だったんですね~。
知らなかったぁ~。
とは言え、映画もまだ見ていないので、詳しい話は知らず
絵本を先にみて・・・これが映画になったら、絶対面白いだろうな~と
思った。


拾ったゲーム版で遊ぶピーターとジュディの姉弟。

怖い物見たさの好奇心がとんでもない経験をすることに・・・

最後、二人が捨てたゲームを、また別の子ども達が持ち去るというラストも
いいですね~^m^


これ、映画版では続きがあるので、絵本でも続きがありますね。
それも見てみたいな。


                          ★★★★★



発行年月:2009年6月

大学受験失敗と家庭の事情で不本意ながら看護学校へ進学した木崎瑠美。毎日を憂鬱に過ごす彼女だが、不器用だけど心優しい千夏との出会いや厳しい看護実習、そして医学生の拓海への淡い恋心など、積み重なっていく経験が頑なな心を少しずつ変えていく……。揺れ動く青春の機微を通じて、人間にとっての本当の強さと優しさの形を真っ向から描いた感動のデビュー作。

                    (光文社HPより)




看護師のわたしが読むと、なんだか懐かしい場面ばかりでした。

実習はホントに辛かった。
精神的に・・・・。

主人公の木崎留美は、最初は、看護師になりたくて看護専門学校に入学したわけでは
なかった。
でも、真面目で相手を思いやり、看護師は合っている職業じゃないかな?と
感じた。

友だちになった、山田千夏も同様、一生懸命、実習の予習をしたり
良い看護師になれる素質を十分に持っていた。

しかし、最後は、千夏は自主退学。

その原因になったのは、実習中、看護記録の修正を強要されたから。

う~ん。
これは、ちょっと、わたしからしたら疑問。

だいたい、看護記録を修正液で書き直させるはありえない。
一度記入したものは、書き直せない。
直す場合は、二重線で消した上に訂正印が決まり事だから。
修正液で消したら、それは不正行為。



ま、それは置いておいて・・・
千夏の正義感に同情する。

実習した病院が悪かったために、将来有望な看護師を潰してしまったと思うと
腹が立つ。

後味悪いラストだったなぁ~。
遠野さんの死もよくわからんし・・・。

それでも、物語としては、まあまあ面白かった。


                         ★★★


 
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