彼は世界に愛された、だが――。
突然この世を去ったスーパースターが残した愛娘をめぐり、大人たちの欲望と思惑が交錯する。最愛の人を失い傷ついた少女の悲しみと回復、そして再生を丹念な筆致で描き出す。
この国が20世紀に産み落とした偉大なるポップスターがとつぜん死んだ夜、報道が世界中を黒い光のように飛びまわった。彼は51歳で、娘らしき、11歳の子どもが一人残された。彼女がどうやって、誰から生を受けたのか、誰も知らなかった。凄腕のイエロー・ジャーナリズムさえも、決定的な真実を捕まえることができないままだった。娘の名前は、傷痕。多くの人が彼について語り、その真相に迫ろうとする。偉大すぎるスターの真の姿とは? そして彼が世界に遺したものとは?
(講談社HPより)
世界的なス-パ-スタ-の死。
そこから、始まる物語。
舞台は日本だけど、ニュ-スなどで見たり聞いたりしたマイケルジャクソン関連のことが出てくる。
赤坂プリンスホテルの最上階を貸切、住まいとしていたが、やがて廃校になった小学校を買い取り、観覧車や動物園を設置し「楽園」という名の住まいを作り、そこに子どもたちを招待して寝泊りさせたりしていた。
表題の「傷痕」は、遺されたス-パ-スタ-の娘の名前。
外に出るときには、仮面をつけるように言われていて、世間の人たちには、その素顔は知られていない。
娘である「傷痕」が父親を語ったり、ジャナ-リストの男、かつて楽園に招待されたことのある「復習」、ス-パ-スタ-と良きライバルだった「孔雀」、
ほかにも楽園で働いていた者や孔雀の女性運転手などが、代わる代わるに亡きス-パ-スタ-との思い出を語る。
世間では、歌は評価されたが、奇行も目立ったス-パ-スタ-のことをいろいろに言っていたけれど、近くで彼を見ていた者たちは、それとはまた別の面を見ている。
追悼式で話す傷痕の挨拶は、テレビで見たマイケルの娘の挨拶の場面を思い出してしまった。
傷痕の将来が明るいものであることを願います。
実際のマイケルの子どもさんたちは、今、どうしているんだろう。
マイケルの特別なファンでは、ないので物語として淡々と楽しめました。
ファンだったら、もっと違う何かを感じるでしょうか?
しかし、こんな発想で物語を書ける桜庭さんって面白いな。
きっとマイケルのファンなんでしょうね~。
★★★
PR
この記事にコメントする
カテゴリー
フリーエリア
最新記事
(05/17)
(05/15)
(05/13)
(05/11)
(05/08)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア