「博士の愛した数式」「猫を抱いて象と泳ぐ」など、その美しく詩的な小説世界に絶大なファンの多い小川さんの小説の中の言葉たちを“標本にする”というユニークな試み。電子書籍の波が押し寄せる今、失われつつある「紙の本」の中から言葉を取り出し、紙の上の博物館のように、分類、保管、展示する。小川洋子作品の小宇宙を存分に楽しめる、ビジュアルなガイドブックであり小川洋子論。
(文藝春秋HPより)
小川さんの遊び心がいいなぁ~。
小説のなかの言葉にも、センスの良さが窺える小川さんの作品ですが、この本には、そういう言葉がいっぱい詰まっている。
まさに言葉の博物館!
本をめくると・・・博物館館長からのご挨拶があり、小川さんの挨拶が綴られている。
そのなかに、小川さんの幼少期のことが書かれていて、なんとも微笑ましい。
生まれて初めて作ったクッキ-缶のなかの標本・・・あ~なんだかワクワクするなぁ~。
自分も似たようなことはやっていたっけ。
過去作品を紹介しながら、その作品のなかに出てくる言葉も披露していて、
まだ未読の作品もここで内容が少し知れたのは嬉しかった!
そんな未読作品のなかでは官能小説をというリクエストの元に書いたという「海」のなかの「バタフライ和文タイプ事務所」が一番、気になった!
物語の場面がタイプ事務所のなかというのもなんだか異質だし、新人タイピストと活字管理人との会話がユニ-ク。
こういう官能小説もありか?とこのセンスに脱帽!!
博物館内を巡りながらという進み方も面白く、よく考えたなぁ~、さすが!
写真も綺麗で幻想的で良かった。
ファンには嬉しい一冊でした(^^)
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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