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発行年月:2003年2月

禁断の恋に悩む兄妹、他人の男ばかり好きになる末娘、居場所を探す団塊の兄、
そして父は戦争の傷を抱いて……心震える家族の物語

                   (文藝春秋HPより)



複雑な事情を抱えた家族の物語。


工務店経営の水島重之は、妻が病死し、家事手伝いをしていた女性・志津子と
再婚した。

重之と先妻との子ども・・・貢(当時大学生)と暁(当時2歳)
志津子の連れ子・・・沙恵(暁と同年くらい?)
重之と志津子の子・・・美希


5人家族はふつうの家族として暮らしていたけれど、暁と沙恵は互いに好意を持ち
男女の関係になってから、沙恵は重之と志津子の子どもだとわかり
家族がバラバラに。

暁は家を出て、実家には15年間帰らず、志津子が亡くなり、葬儀に出席するため
に実家へ。
結婚し、子どもも生まれているが、なんとなく家庭は破綻しているかんじ。


沙恵も家を出たが、こちらはずっと独身で、幼馴染が好意を寄せてくれて
プロポーズもされるが断る。

長男の貢は市役所勤務で平凡なりに幸せかと思いきや同じ職場の若い女性と
浮気していて、他人からは十分、幸せじゃない?と思えるのに心が満たされて
いないかんじ。

末っ子の美希も妻子ある男性と不倫していて、その関係も終わりにしようと
思案中。

そしてもっと重たいのが、貢の娘・聡美(高校3年生)が受けている虐め。
こんな執着されたら、どうしたらいいんだろ?
ただただ辛い。

それからこの家族の発端、重之自身の過去が壮絶。
戦争体験の話は、本当に胸が痛む。
こんな体験したら人格も壊されそうで同情する気持ちもある。
けれど、志津子を妻にする前に、何かしていたら、この家族のこの不の連鎖
みたいなものは起こらなかったかもしれないのに・・・・


辛く重たい物語だったけれど、惹き込まれて読んだ。



                   ★★★★
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