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発行年月:2021年6月


【第165回 芥川賞受賞作!】
記憶を失くした少女が流れ着いたのは、ノロが統治し、
男女が違う言葉を学ぶ島だった――。
不思議な世界、読む愉楽に満ちた中編小説。


                 (文藝春秋HPより)



芥川賞にしては、わかりやすい物語だったなという印象。

架空の島だろうけれど、日本と中国、台湾などが出て来て、言語も日本語っぽい。

舞台になる島に流れ着いた少女(ウミ)を見つけたのは島の少女・ヨナ。

ウミの話す言葉と少し違う言葉で聞き取れない箇所もある。
ウミの言葉は<ひのものことば>
島の人たちは話すのは<ニホン語>
そして、島の歴史を伝承していく女たちだけに許されている言語<女語>。

なぜ、女にしか歴史が伝承されないのか?

少年・タツも歴史を学びたいと内緒で女語を習得している。


歴史を伝承する者はノロと呼ばれ、島の最高指導者は大ノロと呼ばれる。

ヨナとウミは、女語の習得に励み、試験を受けて二人はノロになることを許される。
そしてウミは、大ノロから秘密を打ち明けられる。

島の歴史も。

どんな時代にもどんな世界にも人が人を殺して自分たちの欲を満たそうとしている。
それは男たちが政治を動かしているからなのかなぁ?

今、連日、報道されるロシアとウクライナの戦闘をどうしても考えてしまう。


大人になったヨナとウミが島の平和のために奮闘する未来がみたい。
少年・タツも二人を手助けする存在であればいいな。


しかし、彼岸花という花は、やはり哀しいな。



                       ★★★
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