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発行年月:2021年10月


この者は、神か、悪魔か――。
気鋭の著者が、医療の在り方、命の意味を問う感動巨編。
大学病院で、手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條。そこへ、ドイツ帰りの天才医師・真木が現れ、西條の目の前で「ミカエル」を用いない手術を、とてつもない速さで完遂する。
あるとき、難病の少年の治療方針をめぐって、二人は対立。
「ミカエル」を用いた最先端医療か、従来の術式による開胸手術か。
そんな中、西條を慕っていた若手医師が、自らの命を絶った。
大学病院の闇を暴こうとする記者は、「ミカエルは人を救う天使じゃない。偽物だ」と西條に迫る。
天才心臓外科医の正義と葛藤を描く

                 (文藝春秋HPより)



今回は、医療の現場。
それも心臓外科医の話。

法曹界の話もいつも凄い取材力だなと感心するけれど、これも凄いな。

西條康巳(45歳)と真木一義(44歳)。

最初は対立するのだけど、二人が目指すものは同じ。
生い立ちにも共通するところがあり、二人とも強い信念をもって相当の努力を
して今の立場にいるということ。


12歳の心臓に生まれながらに欠陥を持つ少年・白石航の手術に向き合う二人。
お互いの主張を認めないが、患者とその家族の意思を尊重し、最善策で臨む
手術の場面は、感動的だった。
少年がこの後、どんなふうに成長するのかも知りたくなる。


ちょっと気になったのは、西條の妻との関係。
妻の母親とのこともちょっとよくわからず、モヤモヤ。
心理カウンセラーの妻なら、もう少し西條の気持ちにも寄るものが
あってよかったのでは???なんて。


最後の場面のその後が気になる。

再び医療の最先端で活躍してほしい。
元気になった少年との再会も。


今回も読み応え十分でした!!



                       ★★★★
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