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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2019年10月


私の初恋は微笑ましいものなんかじゃなかった
母を喪くし高見澤家で暮らすことになっ たひとりの少年に
三姉妹は心を奪われていく。
プリズムのように輝き、胸を焼く記憶の 欠片たち。

                    (文芸春秋HPより)



三部作。
最初は、三姉妹の真ん中の咲也。
少年に最初からきつく目の態度。
彼が自分たちの暮らしのなかでいい気にならないだろうか?と監視する。
母親の趣味である温室のなかの草花のなかで二人がいる場面を盗み見したり・・・

母が少年に夫と少年の母のことを詰問する様子は、まるで拷問のようだとも感じ
少し、少年に同情的になったり・・・


第二部は、長女の麗子が中心。
麗子は、優雅さをもって少年を下僕のように扱う。
が、少年はそれを楽しんでいるかのよう。
そして、今までの報酬だと急に口づけされる麗子だが、嫌悪感はなかった。


第三部は、末っ子の薫子の語り。
高見澤家の女性たち(母、姉2人、お手伝いさん)がなんだかんだ言いながらも
少年に惹かれていく様を観ながら成長していく。
ある意味、一番、冷静にみなを観ていたのかも。

その後の高見澤家の様子も語られ、姉妹たちは、それぞれ結婚し、自分だけが
独身で、自分だけが今も変わらず力のことを想っている。


最後は、薫子の願いが叶いそうなラストで良かった!
ほかの姉妹も力が、これからも高見澤家から離れずいてくれたら
嬉しいだろうから、この結末はハッピーエンドかな?


もっと、ドロドロな関係になっていくかと思っていたので、案外、ほんわかした
家族の物語だったなぁ~と感じたけれど、こういう話も読後感が良いから好き。


                       ★★★★
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