忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[2256]  [2255]  [2254]  [2253]  [2252]  [2251]  [2250]  [2249]  [2248]  [2247]  [2246


発行年月:2019年4月


累計40万部突破の「佐方貞人」シリーズ、6年ぶり最新刊!

作家デビュー10周年記念作品

映画化『孤狼の血』本屋大賞第2位『盤上の向日葵』の次は、これだ。
孤高の検事の男気と執念を描いた、心ふるわすリーガル・ミステリー!

任官5年目の検事・佐方貞人は、認知症だった母親を殺害して逮捕された息子・昌平の裁判を担当することになった。昌平は介護疲れから犯行に及んだと自供、事件は解決するかに見えた。しかし佐方は、遺体発見から逮捕まで「空白の2時間」があることに疑問を抱く。独自に聞き取りを進めると、やがて見えてきたのは昌平の意外な素顔だった……。(「信義を守る」)

                   (角川書店HPより)


毎回、新刊が楽しみな作家さんの一人。
デビュー10周年なんですね~。


今回は短編連作の形。
主人公は佐方貞人検事。担当事務官の増田とも真面目に事件の本質を探る。
罪はまっとうに裁かれなければならない。の信念。
当たり前のようで、難しいことだと物語を読んでいると強く感じる。

4つに事件から成るが、どれも重たい。
特に最後の章<信義を守る>が一番、読んでいて辛かった。

認知症が進んだ85歳の母親を殺めた罪で逮捕された55歳の息子・道塚昌平。

ベテラン検事が出した懲役10年の求刑に異議を唱えた佐方。

一生懸命介護してきた母親を自らの手で殺めたのは、単なる介護疲れからなのか?
母親を遺棄した場所からあまり離れていない場所に留まっていたのはなぜか?
職場を人間関係からのトラブルもあってクビになったというが、本当なのか?


いろいろな疑問を追求して、わかった事件の真相。

辛すぎる(/_;)。

真相がわかったからと言って、道塚本人が救われることにはならないだろうな~という
ことが一番、つらい。
それを感じた佐方本人も、この仕事を続ける意味に疑問を感じていそう。

大変な職業だな~とつくづく思った。



                        ★★★
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
7 8 10 12 13
14 19 20
24 26 27
28 29 30
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]