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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2019年8月

花仍は吉原にある西田屋の女将。主の甚右衛門に拾われた花仍は、
店の娘分として育ったのち、甚右衛門の妻になった。
十三年越しの願いが叶い、甚右衛門はお上に傾城町を作る許しを得たが、
築かれたのは果たして「女の城」だったのか? 
江戸幕府公認の遊郭・吉原の黎明を描いた傑作長編小説。

                   (双葉社HPより)



吉原の物語だけど、そこを取り仕切る、西田屋の主・勘右衛門の
妻・花仍(かよ)の目線で語られる。

西田屋の番頭・清五郎やトラ婆たちもいいキャラクター。

雇われている女たちの物語も少しあり、特に花仍が贔屓にしていた
若菜のことが印象的。
年季が明ける寸前に、両親が前借りに訪れ、折角、つかみかけて
いた夢も途絶えてしまい、なんとも哀しい。

でも、その娘・鈴とそのまた娘・菜緒と時代は繋がっていき
若菜の夢は途絶えても、娘たちが未来に繋げていく希望もあるのは
救いだった。

吉原って、こんな風に成り立っていたのか~と知らなかったことを
学んだ。

掟破りの処刑の場面は、ゾッとしたけど、全体的に陰湿な
場面はほとんどなく花仍の一生と吉原の歴史を楽しませて
もらった。


                        ★★★
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