発行年月:2017年5月
「遠吠えを、ひろっているんです」彼は水色の左目を光らせた。
……消えていった音、使われなくなった言葉を愛し収集する人たちと
作家・吉田さんの小さな冒険譚
(筑摩書房HPより)
素敵なお話だった。
音響技術者の冴島と作家の吉田。
編集者の茜 喜和子とその友人の代筆屋・夏子。
『バッテン語辞典』の編集に取り組む白井先生。
白井先生は、病気で亡くなってしまうのだけど、登場人物たちは、皆、先生の
元で働いた過去があって・・・
先生の恋文が出てきてから話は、更に面白くなった。
そして、恋文を先生が書いた本当の理由がわかって、ああ、なんて素敵なんだ
白井先生!!
吉田さんの作品、いつもよくわからないけど、この文章、醸し出される雰囲気
好きだな~というのが殆どだったけど
これは、わかりやすい素敵なお話だった。
犬の遠吠えは、過去の音を犬が見つけた反応
そんな風に考える吉田さんのセンス、やはり好きだ。
読んでいて本当に気持ちいい文章。
これ、今までで一番好きな作品かも。
★★★★★
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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