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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2017年11月
                                     

母の遺品整理のため、実家に戻った邦彦。安寧とは言えない妻との関係、存命だったときの母と父のこと……
母の遺品整理のため、実家に戻った邦彦。安寧とは言えない妻との関係、存命だったときの母と父のこと……思いを巡らせながら、セミの合唱響く農道を歩いていた。
ふと気が付くと、向こうから白い日傘をさした和服姿の女性が歩いてくる。女はその顔に、般若の面をつけていた――。(「面」)

その他、親友とその父親との思い出にひたるうちに驚愕の結末に辿り着く「森の奥の家」、
人生の落ち目にいる女が奇妙な歯科医院に出会う「日影歯科医院」、
病弱で一途な白人女性の繊細な手袋をめぐる「ゾフィーの手袋」、
恩師の法事の帰りに立ち寄った山荘の地下道で、得体の知れない“何か”が蠢く「山荘奇譚」、
怖くも懐かしい鮮やかな幻想「緋色の窓」、の全6篇。

“この世のものではないもの”は、いつも隣り合わせでここにいる。
甘く冷たい戦慄が本能を歓喜させる――大人のための、幻想怪奇小説集。

 
                      (角川書店HPより)





どの話もそれぞれ良かった!

結構、怖くて、夜は読むの止めようと昼間に読んだ^^;


怖いけど、ちょっといいなと思ったのは<森の奥の家>

親友の美咲とその父親・土屋さんとの関係がステキ。
山荘で過ごした思い出は凄く楽しそうだったし・・・・。

二人が事故で亡くなり、その思い出の山荘に事故後15年経って訪れたわたし。

最後まで読んで、そういうことだったのか~。
と哀しいんだけど、どこか、よかったなと思った。


凄く怖かったのは<ゾフィーの手袋>。
これが一番、怪談らしい。
くも膜下出血で急死した夫(45歳)。
夫とは共に初婚で5年前に結婚。
外資系の製薬会社勤務でウィーンの研究所で働いていること親しかった
10歳年下のゾフィーという女性の話を聞いたことがある。

夫の死後、部屋に気配を感じる。
手袋が残されていて・・・・・

親しかった人の霊なら、怖いとあまり感じないと思うけど、これは怖い。
一人でもうこの家に住めないじゃん(;O;)


その次の<山荘奇譚>も知らない人の幽霊の話なので、怖かった!


表紙の蝶も何か異形なものたちと通じる世界と行き来している感じで
この色合いからして怪しさを醸し出している。



                         ★★★★★
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