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発行年月:2017年7月


 ドンデン返しの帝王が「死刑制度」を問う

無期懲役の判決を受けた殺人犯の家族が殺された。
遺族による復讐か、現在の司法に対するテロか……
渡瀬刑事が追う。社会派ミステリ

                     (文藝春秋HPより)




最初から最後まで、ずっと引きこまれるように読んだ。

死刑制度の存続、廃止・・・・自分はどちらに賛成なのか?

連続殺人事件の被害者たちは、いずれも家族が服役中の殺人犯。
死刑でもおかしくない残虐な殺人なのに、死刑判決を免れ塀のなかで
三食を食べ暮らしている。

犯人に強い憎しみを抱いているのは、被害者遺族のはず。


中盤すぎに犯人が判明。
捕まってみれば、なるほどねという人物。
でもなぜ、そこまで執拗に?と思って居たら、その答えも終盤に判明。

この犯人、凄い。
殺人は罪だけど、その動機は理解できる。


誰もが満足な判決を出せるわけでもなく、法曹の世界で仕事をする人の
苦悩も知った。


渡瀬警部と岬検事のラストの会話はちょっと和んだ^m^



                         ★★★

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