発行年月:1998年9月
戦時中に執筆し,戦後ベストセラーとなって脚光を浴びた作品.
小学2年の少女ノンちゃんの眼を通して,ふつうの家庭の幸せが温かく描かれる.
おひなさまが欲しい女の子の繊細な胸のうちをつづった小品を併収
(岩波書店HPより)
小学生の中学年頃に読んだ記憶あり。
表紙が水色でちょっと変わった大きさの本だったと思う。
巻末に「ノンちゃん雲に乗る」はいろんな出版社で出ていたと知る。
大地書房 1947年2月20日初版
光文社 1951年4月20日初版
福音館書店 1967年1月20日初版(中川宗弥画)
わたしが読んだのは、たぶん、福音館書店のものだと思う。
絵があったのも覚えているから・・・。
小学生の夏休み前に借りて、読んだときのことも凄く覚えている。
楽しい、ノンちゃんのお話だったから。
でも、今回読んで、ノンちゃんのお父さんが凄くいいと気づいた。
ノンちゃんにはお兄さんがいて、腕白でいたづら好きで
トラックが通るとその前に出て「ストップ」と止める遊びを何回か
していて、それをお父さんが叱る場面。
お父さんは、お兄ちゃんをぶつ。
そして、やりたいからやるって言ったお兄ちゃんに
「お父さんがぶちたいからぶつんだと言ったらどう思う?」と
笑ながら、諭す。
威圧的でもなく、わかりやすく納得させる。
ノンちゃんは勉強も出来るし、親の言うこともちゃんと聞くしいい子。
でも、ある日、起きたら、お母さんがお兄ちゃんだけを連れて東京に
行ってしまって・・・それが悔しくて、哀しくて、家を出て氷川様(神社?)
の池の近くの木に登って気を落ち着かせようとしている。
そして・・・池に写る雲に乗っかって・・・(実際は池に落ちた)
雲に乗ったおじいさんに熊手に引っかかれ掬い上げてもらう。
おじいさんがノンちゃんに色々、聞くかたちで話が進む。
最後は、家族が見守るなかで目を覚ます。
ここまでは覚えていたけど、ノンちゃんのその後のことは忘れていた。
お医者さんになろうと頑張るんだな。
戦争を挟んだ時代なんだとわかる頃の話。
もう一つの<三月ひなのつき>もよかった。
母子家庭のよし子(10歳)が、お母さんの大切にしていたお雛様の
話を聞く。
最後によし子にもずっと大切にしたいお雛様が手元に来てよかった。
石井桃子さんの本を、また読んでみよう。
★★★★★
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