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読んだ本の感想あれこれ。
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63f5ed67.jpg発行年月:2009年3月


スラム、物乞い、ストリ-トチルドレン、売春婦の生と性・・・・・

1日1ドル以下で暮らす人々と寝起きを共にした
気鋭のノンフィクション作家が語る

第一部 スラム編
スラムの成り立ち、人々の暮らしと性・・・

第二部 路上生活者編
物売り、路上の犯罪・・・

第三部 売春編
売春形態と地域、性の国際化・・・

                                   (光文社HPより)

お友達がブログで紹介していて、興味を持ち、わたしも読みました。
「絶対貧困」という言葉の意味も恥ずかしながら、初めて知りました。
1日1ドル以下で生活する人だそうです。

路上に寝泊りして、少しマシになると屋根のあるところに寝泊り、その後、小屋のようなところと段階があるそうです。
著者は、ちょこっと見てきたというのではなく、実際に生活を共にしながらの取材というのが凄い!
危ない目にも遭うのですが、どこかユ-モラスで冷静に考えたら、怖かったりするのに、笑っちゃう場面も多々ありました。

「貧困」というだけで暗い影のようなイメ-ジで胸が痛くなるような悲惨なこともあるのですが、この文章に救われるかんじで最後まで興味を持って読めました。

大人も子どもも貧しいなかで苦労しているのですが、やはりストリ-トチルドレンが一番、どうにかならないものなのか?と考えちゃいました。
こんな平和な国に居て、彼らからしたら、天国のような環境にいる、わたしが何をどうしたらいいのか?なんて考えてもどうにもならない事なのに・・・。

ストリ-トチルドレンでは
幼いときに受けたことによるトラウマが大きな問題とか。
物心ついたときから、強姦されたり暴力を受けたり、親が目の前で殺されたり・・・・そんな大きな心の傷を抱えて孤独に生きる子達が、戦争が始まると、自分から兵士になって危険な最前線の戦地に赴く場合も多いそう。
何故なら・・・兵士になれば、一人の人間として必要とされるから。それが嬉しいんだと・・・(/_;)

第三部の「売春宿」の女性とその子ども達の様子には、ちょっと驚きの事実がありました。

こんな平和な暮らしをしている自分の価値観、モノの見方で考えたら違う事ってあるんだな。

こういう本は、多くの人が読むべきかも。

子どもには、いろいろな意味でちょっと刺激が大きい箇所もありますが・・・^^;

多くの事を学ばせてもらいました!


★★★



 
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ぴゃおさんへ
ほんと、わたしたちみたいな平和な国の者の尺度では判断が難しいことがあるんだと思ったよ。

貧しい人たちをなんとかしてあげなきゃとは思っても個人では為し遂げられないもんね。
その国以外の援助も必要だと思う。

この著者は、身体を張ってるね!
ジャ-ナリストってそうじゃなきゃ勤まらないのかな?
こういう方たちのおかげで、知らなかった現実を知る事が出来るんだね~。

どっかで、拘束されて危ない目に遭う人たちへの見方もわたし自身の中で今後は大きく変わると思う。

いろんな刺激を与えてくれたこの本を、紹介してくれてありがとうね~
kyoko 2009/11/03(Tue)14:21:09 編集
無題
貧困に対する考え方が変わるよね。
この本の感想をインドの友達に話したら「路上生活者は伝染病などの病気を広めるのでやはり困るし国に何とかして欲しい」と言っていたよ。そこに住んでいる人にとっては人ごとではないね。
しかしこの著者はなんと言うか・・・スゴイ方です!
ぴゃお 2009/11/02(Mon)12:16:35 編集
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