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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2009年7月


 大学卒業後に務めた出版社を退社後、埼玉の食肉会社に入社した著者は、翌日から牛豚の解体を生業に働きはじめる。入社初日から「ここはお前なんかの来るところじゃねえっ!」と怒鳴られたものの、しだいにナイフ捌きをおぼえ、牛の皮剥きに熟達していく。牛を屠る喜びと、屠りの技術を後輩に伝えるまでの屠場での十年の日々。 「職業を選ぶ」「働き続ける」とは、自分の人生にとってどういうことなのか――。 屠畜解体従事者への世間の恥知らずな差別と偏見はあろうと「牛を屠る」仕事は続けるに値する仕事だー―。これから世の中に出て行こうとする若い人たちに向けて、著者最初の小説作品である『生活の設計』以来、一度も書かれなかった屠場仲間の生きざま、差別をめぐる闘い、両親・家族をめぐる葛藤をまじえて描く。芥川賞候補作家による渾身の書き下ろし。

                      (解放社出版HPより)




著者の書く物語が好きで幾つか読んでいますが、これは著者の体験談です。

経歴も今回初めて知り、その意外な経歴にビックリ!
北海道大学法学部卒なんですね~。
出版社に勤めたのに、社長と編集長と喧嘩して退職っていうのも凄いな。
いったいどんな喧嘩をしたのやら??

でも、今回の話は、その後務めた食肉会社の屠殺の現場。
面接で事務職の方での仕事を打診されたのにも関わらず、本人の意志で決めた職場。

そして、その現場で過酷な仕事を黙々とこなしていく著者。
なんて逞しい人なんだろう。

大きな牛を解体する仕事は、考えただけでも重労働。
現場の先輩たちが、すぐに辞めるだろうと予想したのもうなづける仕事内容。

失敗しながら、作業のコツを覚え、その仕事にやりがいを持って働く著者は恰好いい。

職業で人を差別する時代は今はないでしょうけれど、こういう話を読むと
どんな仕事も懸命に働く人は恰好いい。

そんな著者が小説家に転向していく理由は、不妊治療に臨む奥さんに対して自分の考えを伝えるためだったと言うのが、また感動。

本当に恰好いいなぁ~。
こんな逞しい精神と優しい心を持つ男性は、そうそう居ないでしょ!?

今まで著者の作品を好きで読んでいたけれど、これを読んだら著者自身が
好きになりました!
「ジャムの空壜」と「生活の設計」も読んでみたくなった!


                       ★★★★★
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