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読んだ本の感想あれこれ。
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51IltB2IjRL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年7月

創業49年(株)カキツバタ文具の社内運動会。
ノリはいまいち。
その分金くれ、が本音……のはずがなぜか大盛上がり。
うちの会社ってこんなだった!? 痛快会社小説。

                       (筑摩書房HPより)



いや~愉快!
会社の運動会が小説になって、こんなに面白いなんて!

社員以外にもその家族が競技に参加したり、そこで新たな人間関係が出来て、なんだか読み進めるとどんどん面白くなる展開でした。

女子社員に人気の女性・高城輝(あきら)のお母さんが最高~♪
表紙絵の真ん中サングラスをかけているおばさまがたぶん、その人。
一番、運動会を盛り上げたのはこのお母様かもしれない。

競技自体の描写も面白いけど、それを囲んでいる応援席でのあれこれも面白い。
後半では、その会場には居ない、元社員の奥さんまで物語に登場したりして・・・。

社内では嫌われ者に近い存在の千葉課長だったけど、そんな課長までもなんだか良い感じで
あ~なんて楽しい会社なんだろ~

こういう物語を見ると、働くって大変だけど、人間関係が円滑だと明日も頑張ろう!って思えるものだなぁ~なんて思った。

お仕事シリ-ズまた次も期待してます♪


★★★★
 

 
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51TfB7NJWBL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年8月


結婚式場で他人の幸せのために働く靖子。だが担当カップルの破局の危機や、近隣に現れた強敵の競合店など、毎日難題続き……。結婚式の舞台裏を描いた、笑いあり涙ありのハッピーお仕事小説!



                      (河出書房新社HPより)



この著者のお仕事小説は、楽しくていいなぁ~。
今回は、表題通り、ウエディングプランナ-のお仕事をする人たちの話。

主人公は28歳、独身、恋人なしの井倉靖子。
ただ今の担当カップルは、親が金持ちのハリ-&メメロン(本名は出てきたかな?^^;)。
招待客は300人。ゆえに式場である寿樹殿(じゅじゅでん)にとっても、この式をぜひとも成功させなければ・・・・。

ハリ-&メメロンの披露宴の打ち合わせと同時に他にもやらなければならない事があれこれ。
大変なお仕事だなぁ~。
ライバル会社のル・ボゥ・マリア-ジュへの偵察やら、見学会での催しの企画やら・・・・。

見学会に来ていた高校生カップルは場違いだな・・・と思ったら・・・実に親思いの高校生男子の計画だったり、
同じく見学会に来ていたあるカップルは、お金がないのでここでの模擬結婚式を自分たちの結婚式本番と考えると聞いたり・・・・

そんないろいろな想いで訪れる人たちがみな、ここで幸せになっていく。

明るいスタッフたちの気持ちが温かく、読んでいて幸せな気持ちになれたお話でした♪


ラストには靖子にも、恋の兆しがあって、尚更ハッピ-♪♪

表紙の絵も可愛い。


★★★★
 
 
9eb5d828.jpg発行年月:2004年1月


ヒトミとアカコは27歳の女漫才師コンビ。
苦労性のヒトミと天衣無縫なアカコ、性格も境遇も異なる二人だが、“本物の漫才師”目指して奮闘中! 
お笑いに賭ける青春を描く、傑作成長小説。
第16回小説すばる新人賞受賞作。

                       (集英社HPより)



ヒトミとアカコの関係が良い!
身長180cmのヒトミと身長150cmのアカコ。
正に凸凹コンビ!

二人のネタ合わせの場面も楽しく、その練習の成果を見せる舞台の様子も楽しかった。
芸人さんって、みんなこういう風に頑張ってるんだろうなぁ~なんて想像しました。

二人以外の登場人物、アカコの祖母の頼子さんや、マネ-ジャ-さん。
そして先輩芸人の乙と別れた妻ユキユメノ、二人の娘・エリちゃん。

皆がそれぞれの人たちの生き方を応援し、手助けしたりしていて、実に温かい。

これが著者のデビュ-作なんだぁ~。
知らずに読んだけど、良かった♪

まだ読んでないほかの作品も、そのうち読んでみよう。

★★★
 
c27ff09b.jpg   発行年月:2010年3月


   全力で片思い、しちゃいました!
   苦しくって、ちょっぴりはずかしい……
   そんな不器用で切ない日々をかろやかに描く青春ラブストーリー


柴犬ベンジャミンの「近衛犬日記」
16歳 真弓子さん、あの人に片思い。
17歳 真弓子さん、あの人に激怒されて落ち込む。
18歳 真弓子さん、あの人を可愛いお嬢様に奪われる。
19歳 真弓子さん、地元で浪人。あの人は東京でキャンパスライフ、らしい。
20歳 その(1) 2浪中の真弓子さん、バイト先で可愛いお嬢様の浮気現場を目撃。
20歳 その(2) 真弓子さん、心の友のお嬢さんの代役で金粉塗れで舞台に立つ。
20歳 その(3) 真弓子さんの危機に、東京のサンチャで吠えちゃいました。
21歳 女子大生になった大好きな真弓子さんに膝枕されて……。

                                           (祥伝社HPより)

昨日に続いて、同じ作家さんの作品を読みました。
これは、ほんわかしたお話で良かった(^^)

小学5年生のとき、ペットショップで購入した柴犬のベンジャミン。
受験で忙しいときも欠かさず、散歩に連れて行く真弓子。
真弓子とベンジャミンの会話の場面がとてもほのぼのしていて良かったなぁ~。

真弓子は勉強も出来、しっかり者で優しく良い子。
高校に進学し、同じ放送部の大河原くんに初恋。
大河原くんと良い雰囲気なのに、何故かお互いが気持ちを伝い切れず、そうこうしてる間に後輩の蔦岡るいと付き合ってしまう大河原君。
なんでなのぉ~!?
蔦岡さんは、ちょっと嫌なかんじの子。
性格は悪くないのかもしれないけど、女子に嫌われるタイプなかんじ。

高校を卒業し、予備校生活の真弓子。
相変わらず、大河原君は気になる存在。でも彼は地元の大学でなく東京の大学へ。

二人の恋は平行線のままなのか?
途中でまた接点も出来るんだけど、上手くいかないのね、これが^^;
大河原君、最初は好青年の印象だったけど・・・・段々、ダメ男に思えてくる。

高校時代、ライバル的存在だった、藤枝さんは、相変わらずのぶっ飛んだ生活ぶりだけど、案外良い子みたいで真弓子とも友情を深めていくかんじ。
大人になるにつれ、本当のその人が理解出来ていくってあるよね?

この物語は、真弓子の大河原君を一途に思う切ないラブスト-リ-と思って読んでいましたが、最後に、あ~別の失恋延長戦もあったんだ!と気づいて、なんだかジ-ンとした。

こんな風に思われる真弓子は、幸せだろうな。
その気持ちに気づいてあげてるといいな。
★★★
a000ff88.jpg   発行年月:2010年4月

         ハートウオーミングストーリーの名手、
   山本幸久の長編泣ける父子の物語!



   夏休みもあと数日。中2のシズオは、
   五ヶ月の赤ん坊優作を抱え託児所探しに奔走していた。
   優作はシズオの息子だった。
   親子関係を貫こうとする二人に世間の反応は…!?

                               (角川書店HPより)


14歳で父親になった静男は一生懸命に子育てをしていた。
それは、凄いことだけど・・・そうなるまでの静男の周りの大人たちの身勝手な行動が理解できず
実に不愉快。

静男の父親は、1年中あちこちを演劇(舞台監督)で廻り、お金だけ送金し殆ど留守。
そんな生活に嫌気がさして母親は家を出て、再婚。
そこに転がり込んで来た、父親の知り合いだという女・花音。

両親といい、この花音といい、なんでこんないい加減なわけ!?(怒)

静男は一人で生活するのもまだまだ大変な中学生なのに、子どもまで抱えてしまう。
世間的には、年の少し離れた兄弟にしか見えない幼い父と子。

2学期からの学校生活を前に、息子・遊作の預け先探しに奔走。
同級生たちが力を貸してくれるあたりは微笑ましく、良い場面も沢山あった。
静男の大変さを理解し、なんとか学校生活が送れるように動いてくれる大人も出てきた。


でも・・・・・やはり、こんな苦労をさせることになった原因を作った大人たちに腹が立つ!

もっと、違う設定の14歳の父なら、感動も出来たかもしれないけどなぁ~。
ちょっと残念な作品のような気がした。

★★

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