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読んだ本の感想あれこれ。
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6229.jpg    発行年月:2012年8月


   理想の女は「浮気を許してくれる都合のいい人」と言い切っていたフリーライターの長谷部は、突如として正反対のタイプに惹かれてしまう。結婚を前提に付き合ってほしいと迫るものの、恋愛は自分の気持ちだけでは成立しないという現実にうちのめされる。婚活中のOL・奈留美は、冷凍食品を温めた夕食を取りながら、合コンで一度会ったきりの漫画家にデートのお誘いメールを送信。今までのそっけなさすぎる返信とたび重なるドタキャンのことは忘れて、最後のチャンスに望みを託す。


                                    (幻冬舎HPより)



上巻で登場人物たちの仕事や性格などのプロフィ-ル的なものが頭のなかにイメ-ジ出来ていたので
それぞれの人物たちがどうやって恋愛のパ-トナ-を見つけていくのか?
その過程が楽しかった(^^)

上巻では登場しなかった、覚本敬彦の兄・祐樹が出てきて、バイク事故を起こして漫画を描くことを休んでいたということで心配だったけれど、奥さんと娘と新たな道に進み始めたことがわかってホッとした。

途中からどんどんカップル誕生!!
え?この人がこの人と?というカップルもあれば、ああ、やっぱり二人は・・・・。
なんていうカップルも。

普通のOLの松尾奈留美が、恋愛のアドバイスをネット上で受けながら、覚本敬彦にめげずにアプロ-チしていく様子も微笑ましかった。
そのアドバイスをする側の「ヌエ」という人物の正体が途中でわかったのも面白かった。
なるほど・・・・そういうわけで的確なアドバイスが出来たんだぁ~(^^)


登場人物たちが漫画家だったり、その編集者だったりで、よく知らない仕事の裏側を知れたのも興味深く
本の表紙(裏表紙も)にある、フカザワナオコさんの漫画「おさきに読みました」も面白かった。

途中の一歩という表題もいい!!


                                         ★★★★


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5952.jpg    発行年月:2012年8月


   昨日と同じような一日から抜け出すために、
   6人の独身男女はこれからの人生を共に過ごす
   たった一人のパートナーを探し始めた。
   悩める大人に愛と勇気を贈る、共感度120%の恋愛群像劇。


                       (幻冬舎HPより)



最初は、登場人物が次々出てきて、やや混乱した・・・(^^ゞ
でも途中から段々とそれぞれの人物に馴染みが出てきて、この先どうなる?と
想いながら楽しんで読めた。

主な人物は・・・

覚本敬彦・・・漫画家
相馬慧・・・大手広告代理店勤務
玉石研司・・・編集者(元覚本の担当で慧の友人であったため覚本を引き合わせた)
長谷部昇吾・・・覚本の同級生、ゴ-ストライタをしたり漫画の原作に関わったり大きなイベントも企画する
やる気満々、自信家な男。

西崎綾子・・・編集者(仕事のためなら女も捨てる?と噂されている仕事の出来る女)
緑川優・・・売れっ子漫画家。編集側の男と不倫関係にあったが・・・
松尾奈留美・・・OLで編集社との仕事上の付き合いもある。


男女6人とあるけれど、実際はもっといろんな人が登場。
彼らが今後、どんな風に恋愛をしていくのか?
上巻ではまだあまり進展がなかったので、下巻を早く読もう!


★★★
 
 
e0017e45.jpg   発行年月:2011年11月


   栄光を勝ち取るか、無残に打ちのめされるか、これはもう遊びではないのだ----。

 夫の浮気が原因で離婚、娘の小織とともに実家のある名古屋へと転居し、無気力な日々を送っていた藤里梨津子だったが、フィギュアスケートの名コーチに小織の才能を見出され、娘を支えることに生きがいを感じ始める。

 「藤里小織の最大の伸びしろは、あなたにあると思ってます」とのコーチの言葉に、娘のためにすべてを懸ける決意をする梨津子。スケートクラブ内の異様な慣習にとまどい、スケート費用の捻出に奔走し、さらには練習方針をめぐってコーチとの間で軋轢が生じるのも厭わず、娘のことだけを考えてクラブの移籍を強引に進める――そんな母の姿に葛藤を覚える小織ではあったが、試合での成績も次第に上がっていき、やがて……。母娘の挑戦は、実を結ぶのか?

 母と娘の絆をテーマにした、著者渾身の長編小説。


                                       (PHP研究所HPより)

フィギアスケ-ト選手の物語でしたが、選手の母親ってこんなに重要な存在なんだと初めて知り驚きました。
練習を見ているだけでなく、コ-チのようなゲキを飛ばし大声で叱咤し・・・
お金がかかるスポ-ツという認識はありましたが、子どもの側について見守って居られる時間がないといけないんだと。

コ-チと母親たちの関係もこの物語では描いていて、全てがこんな風じゃないかもしれないけど、この物語のコ-チ・美濤先生は、選手以外にその親に求めるものも大きい人で最初は、その厳しさばかりが目立ち、ちょっと好きになれなかった^^;

でも物語が進むうちに本当はすごく人の気持ちが分かる優しい人なんだと気づき、素敵な女性だと印象が激変(笑)。


物語は、かつては、オリンピック選手を目指しフィギアスケ-トの練習に頑張っていた、主人公・藤里小織が大学の友達に、自分の生い立ちを語るという手法で進む。


フィギアスケ-ト選手の練習の様子も詳しく描かれていて、かなり専門家に取材をしたんだろうなぁ~と思う。

読みながら、オリンピック選手となった平松希和が浅田真央選手を思い出させるような事があり、胸が熱くなった。

フィギアスケ-ト選手の母親は精神的・肉体的に強くなければ勤まらない。


                                           ★★★★
1dae05d4.jpg発行年月:2010年8月


もっと我慢せず、自分のために生きればいい。

君川小麦は、26歳のパティシエール。東京での修行を終え、ケーキショップを開くため故郷の北伊豆に帰ってきた。小麦の兄・代二郎と義理の姉・道恵の間には、叶夢(かなむ)という6歳の息子がいる。叶夢には、レイモンドという天使の友達がいるらしい。ケーキショップ開店のため小麦が見つけた店舗物件に対し、叶夢は「ここ、はやらないよ」「レイモンドがそう言ってる」と口にし、小麦、代二郎夫妻を戸惑わせる。しかし、結果は叶夢の言うとおりに…。さらに、帰京した小麦には家族にも明かせない秘密があった。君川家の人々は様々な困難を乗り越えながら、ケーキショップの再起を目指す。

                                           (小学館HPより)

3年前に手術した癌が再発し、再び治療を開始した小麦。
けれど、夢であったケ-キ屋を開店し、一所懸命ケ-キづくりを行なう日々。
開店時には、そこそこの集客もあったが、段々と客足が遠のき、店を一緒にやっている母親や義姉には病気の事が知れてしまう。

けれど・・・そこからが良かった。
義姉との関係も修復したし、再びケ-キ屋開店し頑張ろうと団結力を強めた家族。

小麦の兄・代二郎も妹思いで、温かい。
兄夫婦の息子・叶夢(かなむ)くんも可愛い。
叶夢くんは、ちょっと変わっていて、あまり友達と積極的に関わらず一人、別の世界を見てるかんじですが、叶夢くんだけに見える天使のレイモンド(通称レイ)の存在が、この家族を方向に導いていた。

天使の存在なんて非現実的なことだけど、それがあるからこそ、この物語が温かい物語として成り立っていたかんじ。

心が弱っているとき、信じるものの存在って大きい。

小麦の周りの家族以外の人たちも温かい人ばかりでした。

ラストは予想通りでしたが、哀しい気持ちよりも穏やかな気持ちの方が大きかった。

素敵なお話でした(^^)

★★★★
 
f28c703a.jpg発行年月:2009年9月


大学生の佐々木ましろは、小学6年のとき、何者かに連れ去られ監禁された過去からPTSDを抱えカウンセリングにより事件に関する記憶を封印されていた。犯人はその後も不明で事件の真相も明かされぬまま。
ある日、自分に何らかの危険が及ぶとその防御反応のように強い「殺気」を感じることに気づく。
過去の自分の事件を探るうち、ほかの事件の真相も知り、また新たな事件も起きるが・・・・


表紙の絵や表題から勝手に想像した何やら不穏な雰囲気は、最初の方で打ち砕けられたかんじでした。
結構、明るい青春小説のかんじ。

ましろの抱える過去が気になるし、彼女自身もそれを知りたい様子なので、どういう真相が隠されているのか気になり、読み続けました。

表題にもある「殺気」は、ましろ自身が感じる防御反応なんですね?
その力を使って、ちょっとした危機を回避できたりするのは、いいな。
そういう力、あると便利かも^^;

彼女の周りの友達やバイト先の店長など、結構、愉快でそのやりとりが楽しかった。

ファッションショ-に出場の場面は本題から逸れてる感あったけど面白かったからいいか?

後半、ましろの未解決の事件の真相、友人理美子の父親の死の真相が明かされ、そこに加わるように同級生・尾形の犯した誘拐事件の真相と、ややゴチャゴチャしながらも見事に解決したのは、スッキリ。
尾形の犯した罪は、友人たちの説得(?)で幾らか軽くなるのかな?


でも、理美子の父親の死の真相は、知らされてよかったのか?
真実を知ることは大事とは言い切れないような・・・・複雑な思い。


軽く読めるけど、読んですぐ感じた通りミステリ-というより、これは、やはり青春小説だな。
わたしは、嫌いじゃないから楽しめたけど、ミステリ-好きには、ややつまらないかも?

 

★★★

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