発行年月:2014年1月
世界的ベストセラー! ついに日本上陸。現代に突如よみがえったヒトラーが巻き起こす爆笑騒動の連続。ドイツで130万部、世界38ヶ国に翻訳された話題の風刺小説!
(河出書房新社HPより)
ヒトラーが2011年8月、とある広場に突如蘇る。
そんな奇想天外な設定で、描かれる物語。
ヒトラーは、自身が自殺したことを覚えていない。
自分と同じように側近たちも近くに居ると最初は考えるが、どうやら此処は
自分が居た場所とは違うんじゃないか?と思い始める。
でも、本人はヒトラー。
周りの人々は、ヒトラーの真似を忠実にしている芸人だと思う。
そしてテレビ番組に出演。
本人は大真面目に演説をしているつもりだが、視聴者の反応は賛否両論。
面白い!と思うものあれば、けしからんと怒る者あり。
ヒトラーに対してのイメージがちょっと変わる。
何故か、愛嬌があるかんじもする。
あんな大虐殺を指示した者とは思えない人間味ある一人の男というかんじ。
さて、下巻ではどういう展開になるのやら??
しかし、こういう物語を書いているのが、ドイツ人とは、驚き。
★★★★
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発行年月:2014年1月
失われた時間は、かつての自分は、莫大な金で取り戻すことができるのか? 熱い論争を巻き起こした痛快なイギリス小説。

昏睡状態から目覚めた「僕」は、自分が事故で記憶の大半を失ったことを知る。「事故について何も語らないこと」を条件に巨額の示談金を得た彼は、広大な土地を買い上げ、大勢の役者を雇い、執拗に練習を繰り返して、おぼろげな過去を忠実に再現しようと試みる――。滑稽、不可解、それでいて切ない。異色の話題作、遂に邦訳。
(新潮社HPより)
事故に遭い記憶を亡くした男。
昏睡状態から覚めリハビリにより肉体的には回復したが記憶は戻らない。
事故については何も語らないことを約束に手にした示談金850万ポンド。
ある日、男はバスルームのひび割れた壁を見つめているうちに既視感を覚える。
何かが思い出せそうで、でも思い出せない。
そのもどかしさを埋めるため、巨額の金を投じての一大プロジェクトを開始する。
自分のイメージ通りの建物を見つけそれを買収し、そこに自分の思い描く人物たちを配置し
演じて貰う。
その人物選考はオーデションで。
バイク狂いの男役からレバーを焼くおばあさん役、退屈なカップル役、ピアニスト・・・
そして建物を更に自分のイメージ通りに内装を変え選び抜いた小道具を配置し・・・・
ここまでは、まあお金もあるわけだし・・・と愉快に読んでいました。
が・・・近くで起きた事件を再演したいと言いだし、お金でそれを実行しようとする姿は狂人というか怖かった。
最後はもう無茶苦茶です・・・苦笑。
でも、ここまでやると笑えてきた。
映画化も考えられているとか。
これは映像で見るとどんなかんじになるのか、凄く興味があります。
★★★
発行年月:2007年8月
海に消えた少女の記憶が、今もわたしを翻弄する――。2005年ブッカー賞受賞作。

最愛の妻を失った老美術史家が、遠い日の記憶に引き寄せられるように、海辺の町へと向かう。あの夏の日、双子の弟とともに海に消えた少女。謎めいた死の記憶は、亡き妻の思い出と重なり合って彼を翻弄する。荒々しく美しい、海のように――。カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』をおさえてブッカー賞を受賞した傑作長篇。
(新潮社HPより)
ちょっと前の作品。
カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』をおさえて?
そちらも未読ですが、ちょっと興味を覚えて読んでみました。
表紙の絵も好みだったので・・・。
主人公は、マックス・モーデン。
最愛の妻を病気で亡くし、独身で結婚する気があるのかないのか?の娘・クレアと
ともに遠い昔、少年時代を過ごした思い出の海辺の町へと向かう。
そして、少年時代の海辺の町でのことが語られる。
都会から来た一家の双子の姉弟と仲良くなり、グレース家に頻繁に出入りするマックス。
双子は、クロエとマイルス。
マイルスは生まれた時から喋らない。
双子の母親・ミス・グレースに最初は惹かれたマックスは、グレースに近づくために双子と
仲良くなる作戦を立てていたのだ。
この時期の少年が思うこと。性のめざめ。
海辺の町の様子を語る描写が美しい。
少年時代の話に突然、病気療養していた妻・アンアのことが全く別の話のように
語られる。
思い出に残っている景色を鮮明に思い出すって誰にでもあるんじゃないかな?
マックスの場合、そこに強烈な印象を残した双子の存在があるから尚更。
ちょっとしたミステリーも絡んでいたりして・・・。
読みやすく、なかなか面白かった。
カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』も読んでみたい。
★★★
発行年月:2013年6月
デビュー短篇集がフランク・オコナー賞候補に。ジンバブエの人々の十三の物語。

「もう決して植民地にはならない」――1980年に独立したアフリカ南部の国ジンバブエ(旧ローデシア)。白人を打ち負かし、理想に燃えていたはずが、いまや天文学的ハイパーインフレが進行中。そんなジンバブエを舞台に、さまざまな階層の人々の悲喜こもごもを描く十三の物語。J・M・クッツェー、イーユン・リー絶賛のデビュー作。
(新潮社HPより)
ジンバブエに生まれた著者が書いた物語。
13の短編の主人公たちは、様々な階級。
最初の話<軍葬ラッパが鳴り終えて>は、国家の英雄として国葬される夫について、
国葬されることを冷ややかに思う主人公を描く。
表題作<イースタリーの悲歌(エレジー)>は、貧しい暮らしの人々が住む
イースタリー ファームにどこからか来たマーサ・ムペンゴという女性について
人々がいろいろと噂する様子。
なんだか物悲しい気持ちになりました。
いろいろな環境で暮らす人々の様子がユーモア交じりで語られていて、
馴染みのないジンバブエという国のことが、少しわかりました。
白人を追い出して、独立したアフリカ南部のジンバブエ。
独立するって、良いことばかりじゃないんだな・・・。
スーパーインフレとか、エイズの蔓延とか・・・・
激動の社会のなかでも、人々はたくましい。
国外に出ていく人たちも少なくない。
これから、ジンバブエのことがニュースで耳にしたら、この本のなかの人々の
ことを思い出しそう。
★★★★
発行年月:2013年11月
|
(あすなろ書房HPより)
3日続けてのファンタジー作品となりました^^;
児童書なので、安心して読めるのがいい。
杉田さんのイラストも大好きなので癒されるし。
物語は、パラレルワールド(謎の国)と現実の世界を隔てているバリアの異常を察知した
主人公のパトリックが異常の原因を突き止めて、謎の国に迷い込んだ
姉・クレアと弟・ダニーの救出も試みるというお話。
パトリックな姉と弟の真ん中で、何かと窮屈な想いをしていた。
けれど、この救出劇を通じて、3人の絆が深まったというラストは
微笑ましかった。
パトリックの「ぼくは、何よりすばらしいものを見つけたよ」の
言葉で締めくくられるのがGOOD!
★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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