発行年月:2014年1月
愛することは受け入れること――。
28歳わたしがアメリカ留学先で出会った底抜けに明るく温かいダニエル。
惹かれていく2人だが、彼には秘密があった。
愛と性、そして生。衝撃の問題作。
(河出書房新社HPより)
実話を元に著者が独自に調べて書いた物語とか。
アメリカ留学のため、ニューヨークに住みバイトを始めた先で知り合ったダニエル。
誰からも愛される男性で、カオリも彼に惹かれ二人は仲良くなるけれど・・・
ダニエルの家族。
兄と姉と両親。両親は再婚同士。
兄は父親の連れ子で、姉は母親の連れ子という家族。
ダニエルの子どもの頃の思い出話では、とても仲の良い家族という印象だった。
けれど・・・その家族には、大きな秘密があったと知るカオリ。
こんな事実を知ったら、どうするだろう?
ダニエルから説明を受けるけれど、その説明から更に疑問を抱いてしまうカオリ。
もっとちゃんと最初から真実を話してくれたら良いのに・・・
と思ってしまった。
付き合い始めてから、真実を知らされ、勝手に終わりにしたダニエルには
嫌悪感を抱いてしまった。
カオリが可哀想。
二人でもっと時間をかけて話せば、何か違った二人の未来があったかもしれないのに・・
そうすることは最初から望んでいないということか?
だとしたら、尚更、カオリと恋人同士のような関係を築いたことは罪。
う~ん、なんとも後味が悪いお話でした。
でも、生まれた子が幸せであるといいなとは思う。
★★★
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発行年月:2013年5月
死んでしまえばいい。あの人が死ねば。そう願ってしまうほど、好きだった。

好きな人の死を願うという感情は、果たして、愛情と呼べるのだろうか。もう逃れられない、愛に似て、非なるものから──。究極の愛を描いた島清恋愛文学賞受賞作『欲しいのは、あなただけ』の著者が、愛の真実を読者に問う。ひとつの愛が生まれて力尽きるまでを描き、狂おしいまでに切なく身を捩るほど熱い、大人の恋愛小説。
(新潮社HPより)
不倫の話。
よくある話。
好きになってその人に家庭があって、その為に我慢することが多くて
苦しいことばかり。
なんでそんな人との恋愛を始めてしまうんだろう??
わたしにはその心理はよくわからない。
でも、この主人公女性の苦悩は痛いほど伝わって来て、同じように苦しくなった。
読んで楽しくない。
でもこういう気持ちを味わうのは、読書でしか出来ないことなので
たまにはいいかな?
★★★
発行年月:2013年2月
喪失がももたらす深い愛。感涙にむせぶ小説
「もしもあなたが誰かを本気で愛したら、行き着く先には悲しみがある。悲しみ以外のものはない。なぜならあなたの愛した者は死ぬ。それでも誰かを夢中で愛したあなたは、報われる。私にそのことを教えてくれたのは、一匹の猫だった……」(プロローグより)
著者自身の、愛猫との別れの体験をもとに、喪失→再生、そして愛をとことん掘り下げた、小手鞠るい氏、作家活動の集大成となる、渾身の小説。
猫好きなら、感動できる物語。
物語は、一組の夫婦、冴子と悠起夫と愛猫・プリンが一緒に生活している場面から始まる。
その後、夫婦が出会う前、それぞれまだ独身の若い頃を別々に語る。
2人の側には常に猫が登場。
どの猫も可愛い。
猫って犬ほどの人懐こさは、ないんだけれど、そこにいるだけで、なんだか癒される。
2人は、日本だけでなく、アメリカでもそれぞれ生活していて、外国で出会う猫たちとのエピソ-ドも素敵。
けれど、猫の寿命は、人よりも短くて、病気にもなったり、怪我もしたり・・・・。
冴子と悠起夫が知り合う場面も良かったなぁ~。
猫好きの2人だから巡り遇えたんですよね~(^^)
そして、2人が愛したプリンの死は哀しかった。
小さい生き物なのに、一緒に暮らしていると、亡くしたときは、本当に辛い。
わたしも実家で飼っていた猫を亡くした経験があるので、そのときのことを、久しぶりに
思い出してしまいました(/_;)。
表題の九死一生の意味は?と読むときから思っていましたが、
普通に良く知っている意味のほかに
猫は9回生まれ変わるという意味も含まれていると知り、そんな風に信じていたら
亡くなっても、また何処かで生まれ変わった可愛がっていた猫に会えるかも?
ふと、出会った野良猫なのに、妙に親しげに近づいて来る猫っているから
もしかして、生まれ変わり?とか、思うのも楽しい。
でも、猫好きじゃない人が読んだら、共感できないかもな~。
小手鞠さんは、きっと猫が大好きな人だ!と
ちょっと調べたら、愛していた猫が亡くなってもう結構経つのに、哀しみは消えないっていう
インタビュ-がありました。
ああ、やっぱりね・・・・。
小手鞠さんの猫関係の本もあるようなので、また探して読んでみよう♪
★★★★
好きになった人には、たまたま家族がいた。
それでも、「砂漠のように乾いた人生よりも、
涙で潤っている人生をわたしは選ぶ」。
妻子ある男を愛した女だけが知る、強烈な官能と孤独とは。
(幻冬舎HPより)
2人の女性の物語が交互に語られる。
都築杏子・・・・婚約者の父親を好きになり恋愛関係になる。それがバレて修羅場となる。
その後、見合いで脳外科医・真柴と結婚。外科医は再婚で連れ子あり。しかし、真柴には愛人がいた。
真柴と離婚後、知り合ったのは、学校の体育教師・ミッキ-。
襟野みずき・・・・図書館員として勤務している。離婚暦あり。
図書館に来た男性(妻子あり)と恋愛関係を続けていた。
2人の女性が付き合う、男性には別の家庭があるけれど、2人でいるときは、それぞれが、本当に相手を大事に想いお互いが大好きなんだなぁ~というかんじ。
けれど・・・・所詮、不倫。
妻子ある人と付き合った経験もないので、共感できる場面が全くない。
ま、他人事(小説だから・・・・・・^^;)と割り切って読むには、まあまあ面白かったかな?
それぞれの女性の性格は、割とすき。
でも、やっぱり最後は、独り・・・・切ないな。
★★★
15歳の晴海は、旅先のニューヨークで母親が突然姿を消し、とまどっていた。「高校へ行かない」と言い張る自分に対する、怒りの表明なのか? しかし晴海の胸のなかには、両親に口が裂けても言えない〈秘密〉があった。高校に行きたくない理由となる、ある〈秘密〉が・・・・・・。一方、母親の可南子にも、決して小さくない〈秘密〉があった。フィギュアスケーターとして活躍していた自らの10代にまでさかのぼる、ある〈秘密〉が。胸の奥底に、棘のようにずっと刺さったままの過去と向き合うために、彼女は、娘を置いてペルーへ向かう――。少女のモノローグとペルーで綴られた日記とで織りなされた、迷っている人の背中をそっと押すような、前向き度100パーセントの母と娘の物語
(角川春樹事務所HPより)
アメリカに置き去りにされ困惑する15歳の娘・晴海。
何で?と思ったら。。。。。。ちょっと理解に苦しむ理由だった。
それから、話は、母親の可南の若い頃に遡り、フィギアスケ-トの選手だった時代があり、可南の過去の恋の話まで発展する。
その恋人だった人との思い出を巡るたびに一人で行ってしまったということだけど・・・・。
ま、その行動はよくわからないけれど、旅行先での話は良かったなぁ~。
南米・ペル-。
よくわからないけれど、惹かれるかんじ。
クスコ大聖堂とかマチュピチュ・・・・・行ってみたいなぁ~。
母親の日記を帰国後、見つけて読む晴海。
母親のかつての恋を知りながら、自分の恋についても考える。
二人は似てる。
15歳の晴海の考えていることは、可南の考えていることに通じるものがある。
ときどき、登場の可南の夫であり晴海の父である、宗ちゃん(名前は何だっけ?)がほのぼのしてて良かったなぁ~。
★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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