発行年月:2025年3月
日下明の幻想的な美しいカラー絵で、選りすぐりの賢治作品に新しくふれることができる<豪華愛蔵版>。ハードカバー・箔押し・ケース入り、サイトウヒデユキの装丁による至極のデザイン。
子どもから大人まで一生のうちに読んでおきたい、宮沢賢治の選りすぐりの代表作14話と詩歌3編を一冊に収録。
repair 制作、賢治作品をイメージした<音楽3曲>を巻末に特別収録。また、注釈・年譜、小埜裕二による各話解説、あとがきを掲載。10歳ぐらいからシニアまでお楽しみいただける一冊に。
【収録作品】
どんぐりと山猫/注文の多い料理店/月夜のでんしんばしら/鹿踊りのはじまり/
雪渡り/やまなし/よだかの星/オツベルと象/猫の事務所/なめとこ山の熊/
グスコーブドリの伝記/風の又三郎/セロひきのゴーシュ/銀河鉄道の夜/
星めぐりの歌/永訣の朝/雨ニモマケズ
<巻末特別収録:「宮沢賢治に寄せて」repairオリジナル音楽>
*注釈 *年譜 *あとがき・解説 (小埜裕二/上越教育大学教授)
※漢字はすべてふりがな付き
(株式会社 世界文化社HPより)
図書館から借りたので、カバーはなしでした。
重たい!
綺麗な挿絵とともに、美しい言葉が並ぶ。
知らない話もあった。
知っていても、ちょっと思い違いしていたものも。。。
「注文の多い料理店」は、食べられそうになった男2人が
なんとか、食べられずに済んでよかった・・・と子どものころは
思っていたけれど、帰りにお土産として肉を買ういうところに
なんとも人間の身勝手さのようなものを感じる。
皮肉を込めたお話だったんだ~( ´艸`)
全体を通して、なんとなく哀しい。
美しい文章なんだけど、「死」に結び付くようなお話が多いかな?
妹さんが若くして、結核で亡くなっていたりも関係あるのかな?
自分より人のためにより良い生き方をしたいという賢治の考え方もあるのかな?
最後の解説もよかった。
ああ、なるほどね・・・と思うことがたくさん。
QRコードから聞ける作品をイメージしたオリジナルの音楽も美しかった。
★★★★★
(株式会社 世界文化社HPより)
図書館から借りたので、カバーはなしでした。
重たい!
綺麗な挿絵とともに、美しい言葉が並ぶ。
知らない話もあった。
知っていても、ちょっと思い違いしていたものも。。。
「注文の多い料理店」は、食べられそうになった男2人が
なんとか、食べられずに済んでよかった・・・と子どものころは
思っていたけれど、帰りにお土産として肉を買ういうところに
なんとも人間の身勝手さのようなものを感じる。
皮肉を込めたお話だったんだ~( ´艸`)
全体を通して、なんとなく哀しい。
美しい文章なんだけど、「死」に結び付くようなお話が多いかな?
妹さんが若くして、結核で亡くなっていたりも関係あるのかな?
自分より人のためにより良い生き方をしたいという賢治の考え方もあるのかな?
最後の解説もよかった。
ああ、なるほどね・・・と思うことがたくさん。
QRコードから聞ける作品をイメージしたオリジナルの音楽も美しかった。
★★★★★
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発行年月:1990年6月
元祖「アンパンマン」収録。やなせたかしの原点がここにある!
2013年は、「あんぱんまん」が初めてフレーベル館『キンダーおはなしえほん』に掲載されてからちょうど40年。テレビアニメ「それいけ! アンパンマン」放映からも25年を迎えます。
『十二の真珠』は、この“アンパンマン”の原点ともいえる作品が収録されており、「一話を400字詰め原稿用紙3枚で書き上げる」という、やなせ氏のその後の作品の基本形を形作った短編童話集。
昨年から今年にかけ「中居正広の怪しい噂の集まる図書館」(テレビ朝日系)、「ZIP!」(日本テレビ系)といったテレビ番組で取り上げられ、再び注目が集まっています。
元祖「アンパンマン」ほか、名作「チリンの鈴」など、珠玉の短編童話を12話収録。
子どもだけでなく、大人もいっしょに楽しめる一冊です。
やなせたかしの新たな“まえがき”も収録予定!
▼収録作品
バラの花とジョー/クシャラ姫/天使チオバラニ/チリンの鈴/アンナ・カバレリイナのはないき/アンパンマン/星の絵/風の歌/デングリ蛙とラスト蛇/ジャンボとバルー/キュラキュラの血/十二の真珠
*解説文は、復刻版のものを引用
(発行/株式会社サンリオ)
朝ドラをみていたので、アンパンマンの原点になったお話や、ほかの話も
読んでみたくて、こちらを手に取った。
挿絵も沢山あり、物語もどれもいい。
全体的に、ちょっと哀しいかんじはするけれど、それを書いた著者の意図を
想像しながら読んだ。
やはり印象的なのは「チリンの鈴」。
狼に家族や仲間を惨殺された羊の子が狼のもとで「あなたのように強くなりたい」
と一生懸命、鍛錬し、立派な角を持つ強い羊に成長。
そして、おおかみに仇を討つ。
そこで、終わらないのがこの物語の核心かな?
おおかみを倒しても、ちりんの心は晴れず、恐ろしいものとして
誰からも疎まれる存在になってしまった、ちりん。
憎む心を持ち続けるということは、その人自身をより不幸にすることなのかも
しれないな・・・。
まえがきとあとがきに、著者の気持ちが書かれている。
ユーモアもあり優しい気遣いの人なんだな・・・と。
もくじに予告編(物語を短くまとめた文)まで載せてある・・・^m^
そこには、こう記されている。
この本を読もうとして、てっとりばやく内容を知りたいひと、また、
読まないで批判文をかこうとするひとのために親切なガイド、あるいは
血わき肉おどる予告篇であります。
アンパンマンの太ったおじさんも可愛くてすき。
贅沢な一冊だなと思います。
★★★★★
(発行/株式会社サンリオ)
朝ドラをみていたので、アンパンマンの原点になったお話や、ほかの話も
読んでみたくて、こちらを手に取った。
挿絵も沢山あり、物語もどれもいい。
全体的に、ちょっと哀しいかんじはするけれど、それを書いた著者の意図を
想像しながら読んだ。
やはり印象的なのは「チリンの鈴」。
狼に家族や仲間を惨殺された羊の子が狼のもとで「あなたのように強くなりたい」
と一生懸命、鍛錬し、立派な角を持つ強い羊に成長。
そして、おおかみに仇を討つ。
そこで、終わらないのがこの物語の核心かな?
おおかみを倒しても、ちりんの心は晴れず、恐ろしいものとして
誰からも疎まれる存在になってしまった、ちりん。
憎む心を持ち続けるということは、その人自身をより不幸にすることなのかも
しれないな・・・。
まえがきとあとがきに、著者の気持ちが書かれている。
ユーモアもあり優しい気遣いの人なんだな・・・と。
もくじに予告編(物語を短くまとめた文)まで載せてある・・・^m^
そこには、こう記されている。
この本を読もうとして、てっとりばやく内容を知りたいひと、また、
読まないで批判文をかこうとするひとのために親切なガイド、あるいは
血わき肉おどる予告篇であります。
アンパンマンの太ったおじさんも可愛くてすき。
贅沢な一冊だなと思います。
★★★★★
発行年月:1998年8月
沖縄・波照間島住民がまきこまれた戦争マラリアの惨劇と、
よみがえる島人を描いた作品。
(かど創房/発行)
先に読んだ安東きみえさんの「夜叉神川」の中に出てきたお話になかに
これが元になったんだろうなという話があり、興味を覚えたので読んでみた。
沖縄の波照間島という名前も知らなかった。
西表島から南に進んだところにある小さな離島。
自然豊かなその地で平和に暮らしていた人たちが、次第に戦争の脅威に
翻弄されていく。
沖縄本土で決戦が始まり、島民たちは軍から赴任してきた新しい教師・山下を
最初は軍の人間とは知らず、温かく迎え、山下自身も「島民のお役に立ちたい」
と語り、子どもたちとも遊んだりして過ごす。
が・・・ある日、突然、豹変し島民たちを指示する。
手には刀を持ち、強制的に離島し疎開することを命令する。
仕方なく西表島(南風見田/はえみた)に移った島民たちだったが、
波照間島の環境とは雲泥の差で蒸し暑く、蚊の媒介によりマラリアの感染が広がり、
人々は苦しみながら命を落としていく。
敵は攻めてこないのに、こんな風に最期を迎えた人たちが大勢いたことが
哀しい。
山下には腹が立って仕方ない。
そんな環境でも識名校長は青空教室を開いたり、この劣悪な環境では
生きていけないと八重山軍刀の主部隊、旅団長に船で数名と共に夜中
向かい直訴し、それが受け入れられ波照間島に帰島することが許される。
山下に毅然と立ち向かった識名校長たちは素晴らしい。
島民のことを守ったのだから。
島を離れるとき、岩に刻んだ 「忘勿石 ハテルマ シキナ」の文字
元の島に戻れた島民は少なかったようだけれど、その後は平和な暮らしが
続いてよかった。
知らなかったことを学んだ。
★★★★★
発行年月:2017年12月
『古事記』の上巻におさめられた神話が、富安陽子さんの息のかよった文章で生き生きとよみがえりました。全ページ、山村浩二さんによる挿し絵入りで、迫力のあるイメージが広がります。子どもから大人まで、初めて読む『古事記』の決定版です。
(偕成社HPより)
国生み
黄泉の国
神の三兄弟
天の岩屋
ヤマタノオロチ
稲羽の白うさぎ
根のかたす国
小さい神
国ゆずり
最後の使い
天つ神の御子
山の神の娘
海幸彦と山幸彦
児童書コーナーの図書館の棚にあるのを見つけた。
知っている話も多かったけれど、それらがこういう時系列で並んだ
ひとつの物語なんだということを知って、学ぶことも多かった。
神様と言っても、強欲だったり意地悪だったり、実に感情豊か。
優しく慈悲深い神様が最終的には国を平和に保ってくれているのだと
信じたい。
絵も迫力あって、よかった。
物語が一層、わかりやすくイメージできる。
現存する日本最古の歴史書、子どもたちにも読んでほしい本。
★★★★★
発行年月:2008年4月
誰もがかつて手にしたことのある、国語教科書。
その中から珠玉の名作を、佐藤雅彦が選んでいます。
読書の時間におすすめです。
(ポプラ社HPより)
とんかつ・・・三浦哲郎
出口入口・・・永井龍男
絵本・・・松下竜一
ある夜・・・広津和郎
少年の夏・・・吉村昭
形・・・菊池寛
良識派・・・阿部公房
父の列車・・・吉村康
竹生島の老僧、水錬のこと・・・古今和歌集
蠅・・・横光利一
ベンチ・・・リヒター
雛・・・芥川龍之介
短いお話だけれど、どれもよかった。
特に印象的だったのは<絵本>。
著者の名前も知らなかったけれど、感動した。
内容は、病気で余命短いと悟ったFは、自分の親友が結婚し、子どもが
産まれて3歳くらいになったら読める絵本を贈ることを思いつき
父親に何か買って来てと頼み「ももたろう」を父親が買ってくる。
そして、自分の死後、友人に子どもが生まれその子が3歳になったころに
贈ってほしいと頼んで亡くなる。
それを受け取った私。
Fが亡くなって12年。
亡くなった友人・Fの優しさが沁みる。
そして、その父親も亡くなる前に誰かにFとの約束を言い継いでいたんだろうと
思うと、本当に胸が熱くなる。良い話。
著者の松下竜一・・・知らなかった作家さんだけど、他の作品も
是非、読んでみたいと思った。
戦時中のなんとも切ない場面が描かれた
<父の列車>も印象的。
出征している父が輸送列車で近くの駅を通過するという情報を得た母とともに
10歳の僕は1歳の妹をおんぶして母は生後2か月の弟を背中に4歳の妹の
手を繋ぎ、6歳との妹と家族6人で懐中電灯を手に夜の道を急ぐ。
偶然、父の姿を見られ、父もこちらに向かって手紙を投げてよこす。
この先、この父親はたぶん、戦死したんだろうけど、家族皆で
会えた夜のことはずっと心に残るだろう。
<ベンチ>は、ユダヤ人の僕とそのガールフレンド・ヘルガのやり取り。
ユダヤ人は迫害されていた時代。
黄色いベンチ以外に座れない。
ヘルガは緑色のベンチに一緒に座ろうというけれど僕は座れない。
次に黄色いベンチ(ユダヤ人専用と書かれている)のところで
「ここのほうが落ち着いてかけていらっしゃれるの?」と。
ヘルガは次の日曜も一緒にどこかへいこうと言うけれど・・・
ああ、哀しすぎる。
巻末に、どの教科書に載ったのかその年月も記されている。
平成時代の教科書に載ったものが殆どだった。
こういう作品集は他にもあるのかな?と調べたら結構、あるみたい。
また探して読んでみたい。
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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