発行年月:2020年2月
橘風花は母親とふたりで暮らす、小学四年生。「ムカつく男子を一発殴りたい」という邪な理由でボクシングを始めるが、彼女のひたむきさが、クラスメイトやジムの人々、そして母親の心に変化をもたらしていく。人間関係、仕事の不満、将来への不安――全部まとめて打つべし、打つべし! 明日のための元気をくれる、ハートウォーミングストーリー。
(中央公論新社HPより)
小学4年生の風花がボクシングジムに通い始めた動機が面白い。
でも、動機の元になった小学6年の織田公平とは、かけがえのないボクシング仲間に
なるのだから、スポーツっていいよなぁ~。
ボクシングジムに所属する人たちや、その家族とも交流が出来て
試合の時には、沢山の家族みたいな声援を送る。
風花のライバルとなる別のボクシングジムの橋本瀧子との関係もいい。
どっちも負けず嫌いで似たところがある。
でもお互いの力を認めていて、大人顔負けの対応をしている。
スポーツって人間としての資質も高めてくれるものだな~。
風花の母親も洋裁の仕事を活かして練習着を作ったり、ほかの選手の試合の時の
ガウンを作ったりと大いに力になっているのも素敵だった。
でも自分の子どもにボクシングはあまりさせたくないな・・・(^^ゞ
心配で仕方ない。
でも、楽しい物語でした♪
★★★
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発行年月:2022年1月
それは、血のつながりより深い愛
真面目な女子高生、美優は予期しない妊娠をしてしまう。堕胎するには遅すぎると、福祉の手によって奥多摩にあるゲストハウス「グリーンゲイブルズ」に預けられる。そこには、明良と華南子という兄妹が、深刻な事情を抱えた子どもたちの里親となって、高齢の母、類子と暮らしていた。貧困、未婚、虐待、難しい背景をもつ里子たちを慈しんで育てる彼らにも、運命に翻弄され絶望を乗り超えた苦しい過去があった。
話題作『展望塔のラプンツェル』に続く、家族の在り方に迫る物語。
(光文社HPより)
望まない妊娠をしてしまった17歳の美優。
父親を激怒させ、家から出て途方に暮れてビルの屋上から飛び降りようとした
瞬間、声を掛けられ、それが運命の出会いに。
冒頭の話で、美優の父親に怒りが沸いた。
その言いなりになっている母親にも・・・。
そして相手の高校生男子にも!
こういう時、女の子は一人で何もかも抱えなきゃならないなんて。
でも、飛び降りる前に間に合ってよかった!
家族ではないのに、親身になって美優の立場を思いやり、手助けする千紗に
出会えて本当に良かった。
千紗の紹介で里親として子どもを預かっているグリーンゲイブルズという
兄と妹、その母親が運営している家に身を寄せることに。
グリーンゲイブルズの経営は主に兄・井川明良と妹の西村華南子
2人の手助けの母親・西村類子。
この3人には、ちょっと複雑な事情もあるのだけど、良い家族。
千紗が住むまえからいる
中2の久登、小2の未来(ミク)、4歳の太一。
ミクは、親が誰かわからないので華南子の養女となっている。
千紗も明良も子どもの頃は辛い境遇にあった。
それでも助けてくれた大人たちが居たからちゃんと前を向いて自立することが
出来ている。
世の中、こういう子どもたちがどのくらいいるんだろう。
一人ぼっちで苦しい状況に声をあげることもなく必死に耐えて生きている子ども
たちのことを想像すると本当に心が痛む。
助けてほしいと声をあげることが出来る場所の存在をこういう子たちに
知らせるにはどうしたらいいのか?
色々、考えさせられた。
美優がラストで、自宅に帰れたのは良かった。
やはり自分の家で本当の家族が見守ってくれるのなら安心。
生まれる子どもにも幸せな未来が待っていると信じたい。
表紙の木彫りの造形が素敵。
★★★★★
(光文社HPより)
望まない妊娠をしてしまった17歳の美優。
父親を激怒させ、家から出て途方に暮れてビルの屋上から飛び降りようとした
瞬間、声を掛けられ、それが運命の出会いに。
冒頭の話で、美優の父親に怒りが沸いた。
その言いなりになっている母親にも・・・。
そして相手の高校生男子にも!
こういう時、女の子は一人で何もかも抱えなきゃならないなんて。
でも、飛び降りる前に間に合ってよかった!
家族ではないのに、親身になって美優の立場を思いやり、手助けする千紗に
出会えて本当に良かった。
千紗の紹介で里親として子どもを預かっているグリーンゲイブルズという
兄と妹、その母親が運営している家に身を寄せることに。
グリーンゲイブルズの経営は主に兄・井川明良と妹の西村華南子
2人の手助けの母親・西村類子。
この3人には、ちょっと複雑な事情もあるのだけど、良い家族。
千紗が住むまえからいる
中2の久登、小2の未来(ミク)、4歳の太一。
ミクは、親が誰かわからないので華南子の養女となっている。
千紗も明良も子どもの頃は辛い境遇にあった。
それでも助けてくれた大人たちが居たからちゃんと前を向いて自立することが
出来ている。
世の中、こういう子どもたちがどのくらいいるんだろう。
一人ぼっちで苦しい状況に声をあげることもなく必死に耐えて生きている子ども
たちのことを想像すると本当に心が痛む。
助けてほしいと声をあげることが出来る場所の存在をこういう子たちに
知らせるにはどうしたらいいのか?
色々、考えさせられた。
美優がラストで、自宅に帰れたのは良かった。
やはり自分の家で本当の家族が見守ってくれるのなら安心。
生まれる子どもにも幸せな未来が待っていると信じたい。
表紙の木彫りの造形が素敵。
★★★★★
発行年月:2021年10月
【第166回直木賞受賞作】
どんな攻めをも、はね返す石垣。
どんな守りをも、打ち破る鉄砲。
「最強の楯」と「至高の矛」の対決を描く、究極の戦国小説!
越前・一乗谷城は織田信長に落とされた。
幼き匡介(きょうすけ)はその際に父母と妹を喪い、逃げる途中に石垣職人の源斎(げんさい)に助けられる。
匡介は源斎を頭目とする穴太衆(あのうしゅう)(=石垣作りの職人集団)の飛田屋で育てられ、やがて後継者と目されるようになる。匡介は絶対に破られない「最強の楯」である石垣を作れば、戦を無くせると考えていた。両親や妹のような人をこれ以上出したくないと願い、石積みの技を磨き続ける。
秀吉が病死し、戦乱の気配が近づく中、匡介は京極高次(きょうごくたかつぐ)より琵琶湖畔にある大津城の石垣の改修を任される。
一方、そこを攻めようとしている毛利元康は、国友衆(くにともしゅう)に鉄砲作りを依頼した。「至高の矛」たる鉄砲を作って皆に恐怖を植え付けることこそ、戦の抑止力になると信じる国友衆の次期頭目・彦九郎(げんくろう)は、「飛田屋を叩き潰す」と宣言する。
大軍に囲まれ絶体絶命の大津城を舞台に、宿命の対決が幕を開ける――。
(集英社HPより)
手に取って、分厚さに驚く。
でも、面白くて、どんどん先が気になり頁を捲る手が止まらなかった。
戦国の武士の話はよくありけれど、そんな武士とは違う戦い方をしていた
職人たちの話。主人公の匡介が、塞王と呼ばれる飛田源斎のもとで城壁の積方としての
腕を磨いていく。
戦に備えて城を守る石垣を積むことは当然の仕事だけど、戦の最中にも
相手の攻め方を見て石垣の形を変えたり壊したりするのはビックリ!
飛田源斎が中心となって城壁を造る、穴太衆(あのうしゅう)に対抗するのは
「砲仙」と呼ばれる国友三落、率いる国友衆。
楯と矛の職人たちの戦いの様子が、緊迫感あり、どっちが勝つのか?と思いながら
読んでいた。
どちらも恰好いい!
ここでは、引き分けかな?
お互いの仕事ぶりを認めているのもいい。
面白かった!!
ほかの作品もぜひ、読んでみたい!
★★★★★
(集英社HPより)
手に取って、分厚さに驚く。
でも、面白くて、どんどん先が気になり頁を捲る手が止まらなかった。
戦国の武士の話はよくありけれど、そんな武士とは違う戦い方をしていた
職人たちの話。主人公の匡介が、塞王と呼ばれる飛田源斎のもとで城壁の積方としての
腕を磨いていく。
戦に備えて城を守る石垣を積むことは当然の仕事だけど、戦の最中にも
相手の攻め方を見て石垣の形を変えたり壊したりするのはビックリ!
飛田源斎が中心となって城壁を造る、穴太衆(あのうしゅう)に対抗するのは
「砲仙」と呼ばれる国友三落、率いる国友衆。
楯と矛の職人たちの戦いの様子が、緊迫感あり、どっちが勝つのか?と思いながら
読んでいた。
どちらも恰好いい!
ここでは、引き分けかな?
お互いの仕事ぶりを認めているのもいい。
面白かった!!
ほかの作品もぜひ、読んでみたい!
★★★★★
発行年月:2022年3月
物語は決して尽きない。語る言葉に終わりはない。数多のエンターテインメントを味わっていく―。最新エッセイ!
この本の目次
1 こんな夢をみている(夢日記より
秘密の繋がり ほか)
2 ジョン・ファウルズを探して(キング作品映像化のハードルとそれを越えた子供たち―映画『IT』
特捜部Q キジ殺し―ユッシ・エーズラ・オールスン『特捜部Q キジ殺し』 ほか)
3 胸が締めつけられる(胸が締めつけられる映画
家 ほか)
4 足を踏み入れた人々(半歩遅れの読書術
「面白い」ということ―谷崎潤一郎について ほか)
(筑摩書房HPより)
このシリーズのエッセイは初めて読んだかな?
多くの本を読んでいるのは、今更ながら凄いと思うけど、映画も沢山見て
その感想が面白く、見てみたくなるものが幾つか。
アガサクリスティは、また読み返してみようかなぁ~。
柚木裕子さんのことを薦めていたのは嬉しかった!
確かに、人に薦めたくたくなる。
1冊 「虹を待つ彼女」逸木 裕/著 は読んでみたい。
でも色々な作品の感想は、どこかにメモしているのかな?
それとも凄い記憶力?
★★★
(筑摩書房HPより)
このシリーズのエッセイは初めて読んだかな?
多くの本を読んでいるのは、今更ながら凄いと思うけど、映画も沢山見て
その感想が面白く、見てみたくなるものが幾つか。
アガサクリスティは、また読み返してみようかなぁ~。
柚木裕子さんのことを薦めていたのは嬉しかった!
確かに、人に薦めたくたくなる。
1冊 「虹を待つ彼女」逸木 裕/著 は読んでみたい。
でも色々な作品の感想は、どこかにメモしているのかな?
それとも凄い記憶力?
★★★
発行年月:2021年11月
「BUTTER」著者渾身の女子大河小説
大正最後の年。かの天璋院篤姫が名付け親だという一色乕児は、渡辺ゆりにプロポーズした。
彼女からの受諾の条件は、シスターフッドの契りを結ぶ河井道と3人で暮らす、という前代未聞のものだったーー。
(小学館HPより)
主人公の「河井道」の名前は初めて知った。
津田梅子の教え子であり、同じようにアメリカのプリマー大学へ留学している。
表題の「らんたん」は、その大学で上級生が下級生に提灯を継承する行事から。
自分が灯した光を後輩にもっと大きな灯として繋いでいって欲しいの意味を持ち
この物語も次々と同じ志で思いを繋いでいく女性たちの姿が描かれている。
戦時中は、キリスト教の教えを基にしている学校ということで国から監視されたり
するけれど、自分たちの考え方は変えない頑固さには、恰好よさも
あるけど、ちょっとヒヤヒヤ。
志に賛同する男性たちが応援してくれるのも心強かったでしょう。
新渡戸稲造も大きな関り方をしていた。
朝ドラの「花子とアン」で登場の村岡花子と柳原白蓮も後半、登場。
女子教育のために関わった過去の偉人たちの取り組みに、ただただ感動と尊敬。
凄い大河ドラマを読んだ。
★★★★★
(小学館HPより)
主人公の「河井道」の名前は初めて知った。
津田梅子の教え子であり、同じようにアメリカのプリマー大学へ留学している。
表題の「らんたん」は、その大学で上級生が下級生に提灯を継承する行事から。
自分が灯した光を後輩にもっと大きな灯として繋いでいって欲しいの意味を持ち
この物語も次々と同じ志で思いを繋いでいく女性たちの姿が描かれている。
戦時中は、キリスト教の教えを基にしている学校ということで国から監視されたり
するけれど、自分たちの考え方は変えない頑固さには、恰好よさも
あるけど、ちょっとヒヤヒヤ。
志に賛同する男性たちが応援してくれるのも心強かったでしょう。
新渡戸稲造も大きな関り方をしていた。
朝ドラの「花子とアン」で登場の村岡花子と柳原白蓮も後半、登場。
女子教育のために関わった過去の偉人たちの取り組みに、ただただ感動と尊敬。
凄い大河ドラマを読んだ。
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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