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読んだ本の感想あれこれ。
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81996b90.jpg発行年月:2007年2月


いろいろなことがある、15歳

わたしたちはわたしたちのすべてを伝えることも、知ることもできない。
理解することもできない。
それでいいのだ、きっと。


                           (講談社HPより)


これは、長女のお薦め!

本が好きで、いつも冷静な杏。バトミントン部で活躍している樹里。甘えっ子キャラの美香。
中学三年生で同じクラスの3人は、何かと行動を共にしている。

三人三様の性格。
この年頃の女の子の行動パタ-ンは、自分でも経験あるなぁ~なんて少し懐かしい気持ちで読みました。
ある程度、決まった仲良しグル-プがあって、そんななかでお互いがお互いの発言や行動に時々「?」っていう部分を感じて悩んで・・・・。
「最近、○○ちゃん、理解に苦しむよね~」なんて、本人の居ないところで、言ってみたり・・・。

気を遣って、あえて言わずに行動した事が後でわかって「なんで言ってくれなかったの?」って言われちゃったり・・・。

これを読むと中学時代の事が、ホント蘇ってくる。

いろいろありながらも、人それぞれ考え方や行動パタ-ンは違うのだと理解して彼女たちが成長していく姿は微笑ましかった。
なかなか、清々しい青春物語でした!

彼女たちと同年齢の子が読むと、より楽しめると思います。


★★★★
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2db52d5a.jpg  発行年月:2007年5月


  どうしてぼくたちが天国に行けないか知ってる?
  
  引っ越してきた古い家に待ち受けていたものは・・・・

  ファンタジ-の名手がおくる哀しい愛の物語

                         (理論社HPより)


次女が読みたいと借りて読み「おもしろかったよ」というので、わたしも読みました。
児童書は、最近、次女のお薦めを読むのが殆どかな?

物語は、父親を亡くしたばかりの少年・ジャックが母親と共に、古い家に引っ越してくるところから始まります。
その様子をみて「子どもがいる!男の子だ!一緒に遊べるかな?」などと話している4人(アン14歳、オリバ-12歳、チャ-リ-8歳、グウィネス7歳)の子ども達。
その様子は可愛らしく、ジャックと子どもたちの楽しい話かな?なんて最初は思いました。

しかし4人の子ども達は既に亡くなっていて、この古い家に長い子は60年以上も閉じ込められているのです。
ある者によって、魂を奪われたことにより天国にいけないでいる子たち。
そして、ある者の存在に怯えて暮らしている。

ジャックは、家に入った時から、なんとなく誰かの気配を感じます。

やがて、ジャックは幽霊たちと接し、幽霊たちの過去の出来事も知るようになります。

幽霊たちが恐れている者も登場するのですが、その者が、なぜ子どもの幽霊たちを脅かす存在になったのか?の真相は哀しかった。
ジャックは、幽霊たちの魂を助けるためにはどうしたら良いか考え自らも危険な目に遭いながら、立ち向かう様子は、感動しました。

母親が子どもを想う気持ちが、歪んだ形で他のものを犠牲にしていたのかな?

最後の最後までドキドキしましたが、ラストはホッと出来る終わり方で大満足。


これは、児童書ですが、大人が読んだ方がより深く理解出来そう。
とても良い物語でした。

★★★★
a45e84c6.jpg発行年月:2008年12月


ささやかな悪夢を、お目にかけましょう。
・・・・・・醒めないかもしれないけれど。

坂木司、はじめての奇想短編集。
少しビタ-ですが、お口にあいますでしょうか。

                  (本の帯文より)

この作家さん、名前は、知っていますが、今まで読んだことありませんでした。
でも、どのお話もすご~く気に入りました!

お話は全部で26編。
1つが10ペ-ジ前後でとても短いのですが、どれもよかった!

最初の「カフェラテのない日」は、ほのぼの系で、あ~いいかんじ。
次の「目撃者」は、ステンレスの流し台が主人公の少し変わったお話ですが、なかなかおもしろい。
というかんじで、読み進み・・・・途中から結構、不気味なお話に突入していきます。

「穴を掘る」は、背筋が少し寒くなりました。主人公がどんどん地中に穴を掘っていくだけの話なのですが・・・異様なかんじがなんとも不気味。
最後のお話「いて」も正体不明なその者(物?)がなんとも不気味でした。

怖かったのは「ゴミ掃除」と「試写会」かな?

そして一番、わたしが気に入ったのは「最後の別れ」かな?
大陸から遠く離れた島で長い闘いの果てで、もう生き残りは居ないんじゃないか?という状況で出会う二人の兵士の話。
二人の会話が良い。
そして、二人で、今後の事を考え下した結論が、なかなか深い。


こんなにいろいろな要素を持った話が書ける作家さんを今まで知らないでいたなんて!
今から、過去の作品、あれこれ読みたいと思います!

この本、装丁もなかなかセンス良いです!!
本がちょっと一般の本に比べたら小さい?横が短い長方形。
そして、目次やひとつひとつのお話の題字のペ-ジがいいかんじでした。


一人で楽しむのは勿体ないので、家族にも薦めてみよう!

★★★★★

d8ad59a2.jpg  発行年月:2008年12月

    17歳の少年と34歳の女性歯科医。
  
  心を焦がし、渇き、相手の全てを求めてやまない欲望に囚われる、
  そんな相手に出会ってしまったら・・・・

                        
(文藝春秋HPより)


児童文学のあさのさんのイメ-ジがあるので、出だしから衝撃的でした!
不意打ちを食らったよな、ショックがありました^^;

17歳の鈴(レイ)と34歳の美耶子。
年齢が倍以上も年下の子との恋愛は、わたし自身を基準にすると、ムリがありますが、まあ、物語なので、その辺は、受け入れて・・・(それが出来ない人は読めないかも)


美耶子は、同じ歯科医の男性・岳彦との離婚歴があります。
原因は、学生時代からの親友・芙美と岳彦が恋愛関係になってしまったから。

鈴は幼い時から仲良くしている隆平、泉美がいるのだが、12歳の夏、ある事がキッカケで3人の明るい関係が変化してた。

美耶子と鈴は、それぞれが関わっている人たちとの間で憎しみや悲しみを引きずっていた。

二人が出会ったのは、歯科医院で最初は患者と医師の関係。
普通ならそんな二人が恋愛関係まで発展するとは思えないのだが、ありえなくはないか?と思える自然さ。

まだ若い鈴の真っ直ぐに突き進むような想いは嫌味がなくいいし、それを受け入れる美耶子も変に年上ぶったり、自分を卑下したりしていなくて好感が持てた。

それぞれが、複雑な想いを引きずっていた人たちと、「赦す」事を自然に行う事で、その関係が修復していく様子が良かった。

自分を良い意味で変えてくれる恋愛は、年齢は関係なく良いものだなぁ~なんて思いました。

あさのさん、恋愛小説もなかなかいいじゃない!?

 
★★★
cbba9642.jpg  発行年月:2007年11月(第1刷)
         2009年3月(第10刷)


  日本生命の元営業マンが「カラクリ」を全告白!

  保険会社の人間が「売っている保険」と「入りたい保険、入っている保険」は全く違っているのです。
  大量のCMを流して保険会社が売りたがるのは、「会社にとってメリットが大きな保険」であるはすです。少なくとも、お客様にとって「いいことずくめの保険」であるはすがありません・・・・・・・         (本の帯文より)


この本、すごい売れているとかで、主人が買って来ました。
読んで、すぐ「おもしろいよ。読んでみたら?」と言われたので、わたしも読んでみました。

自分の保険は、まだ若い頃、働き始めてすぐくらいから契約した保険なので、もう解約するのもなんだか勿体無いとは思っています。
なので、勧誘の電話などが度々ありますが・・・・今の物で満足していますので・・・と断っています。
説明を聞きだすと、理解出来ない事だらけなので・・・^^;

以前(わたしが保険に入ったのは20年くらい前)は、今のように外資系の保険会社など、あまりなく、万が一の保障を求めるのが保険という認識で選んでいた時代。
でも今は、テレビでも保険のCMは多くて、いろいろな特約がついたり、種類が豊富で、じゃあ結局何かいいの!?というかんじ。


この本は、これから保険何か入ろうかな?
もう一度、自分の保険を見直したいと思う人には、とても参考になる本だと思います。

本の著者は、今、現在も保険会社の取締役であるというのもなかなか興味深いところ。
同業者を相手に、こんな事書いていいの?という事まで書いてくれています。


広告で謳っている「持病のある人でも入れます」「お祝い金つき」の本当のカラクリをきちんと知っていないといけないなどなど。
「なるほど!そういう事だったんだ!?」という事実があれこれの本書。

発売から、早くも10刷のベストセラ-になっている理由がわかる気がしました。

勉強になりました!

★★★★★
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