ここは、誰かにいじめられ逃げ込んできた人ばかり
世間から見放され、朽ち果てた屋敷に集まった
心よわいアウトロ-たちの再生の物語。
佐伯は中堅どころの印刷所に勤めていたが、会社からリストラされたことを家族に言い出せず、ある日家出をしてしまう。あてもなく歩き続け、辿り着いた崩壊寸前の洋館。そこには世を拗ねる変わり者たちが住みついていた。何故か彼らは庭で穴を掘っている。
(本の帯文より)
佐伯の家族、特に奥さんの身になって読んでしまったので、なんだか怒りが湧いて来ました。
しかも、子どもが応援を楽しみにしていたサッカ-の試合の日の前に・・・・。
自分の気持ち優先で情けない男だ!(怒)
でも、ま・・・こういう状況に陥ったことないので、自分が同じ立場になったら・・・・と怒りを抑えながら読み続けました^^;
偶然みつけた、壊れそうな洋館に棲んでいる人びとが変な人たち。
人柄は悪くなさそうだけど・・・・不気味。
落ち目のプロサ-ファ-・遠野、大阪の借金とりから逃げてきた山岡夫妻、洋館の持ち主・倉持。
そしてホ-ムレスで度々、洋館に訪ねて来ては屋上の望遠鏡で覗きをする管。
屋敷の庭に埋まっているらしいお宝を探しながら穴を掘る(みんなじゃないけど)。
異様だよ。想像すると・・・。
高校生の真世には同情した。いじめに負けず、強く生きて欲しいと思った。
考えている事が変わり者の大人と違い、ちゃんとしてたし・・・。
佐伯を諭すように話す内容も素晴らしかったな。
話は、ちょっと現実離れしたかんじあったけど、まあまあ面白かった。
情けない佐伯だけど、奥さんと息子(小学生かな?)は再び受け入れてくれそうで良かったかな?
今度は、逃げないで男なら前を向いて歩いて欲しい!
そうじゃなきゃ、家族が気の毒だ!
★★★
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この家、あたししかいないのに、
人がいっぱいいるような気がする・・・・
小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。この家では、時がゆっくり流れている。幽霊屋敷に魅了された人々の記憶が奏でる不穏な物語。
巻末に驚きの書き下ろしサイドスト-リ-が!
(本の帯文より)
丘の上に建つ古い洋館に一人の作家が住む。
そこを度々訪れるのは、幽霊屋敷に魅了されている人々。
だが、作家はいう「わたしの家では何も起こらない」。
物語は連作方式で、洋館の現在と過去のいろいろなエピソ-ドを交えて進む。
洋館内、またはその近くで起きた不可解な事件。
ひとつひとつのエピソ-ドは、結構、痛ましい。そこで生きていた者がやがて、幽霊と呼ばれる存在になり、人々に語り継がれていく。
文中にあったけど、考えてみれば、今居る、自分の場所にもかつて、生きた人が居ただろうし、その人が残した思いなどがその場に強くあったとしたら、何らかの気配を感じても不思議ではないのかも。
幸い、わたしは鈍感なので、気配のようなものは感じたことないけれど・・・。
巻末のサイドスト-リ-は、期待するほど驚かなかったけど・・・・^^;
なかなか面白い幽霊屋敷のお話でした。
怖がりなので、昼間に読みましたが、これくらいなら夜でも大丈夫(かも?)
そこを度々訪れるのは、幽霊屋敷に魅了されている人々。
だが、作家はいう「わたしの家では何も起こらない」。
物語は連作方式で、洋館の現在と過去のいろいろなエピソ-ドを交えて進む。
洋館内、またはその近くで起きた不可解な事件。
ひとつひとつのエピソ-ドは、結構、痛ましい。そこで生きていた者がやがて、幽霊と呼ばれる存在になり、人々に語り継がれていく。
文中にあったけど、考えてみれば、今居る、自分の場所にもかつて、生きた人が居ただろうし、その人が残した思いなどがその場に強くあったとしたら、何らかの気配を感じても不思議ではないのかも。
幸い、わたしは鈍感なので、気配のようなものは感じたことないけれど・・・。
巻末のサイドスト-リ-は、期待するほど驚かなかったけど・・・・^^;
なかなか面白い幽霊屋敷のお話でした。
怖がりなので、昼間に読みましたが、これくらいなら夜でも大丈夫(かも?)
★★★
光が生まれる朝は誰にも平等だ。
だが、日が昇るにつれて世の中は不平等になってゆく-----。
男と友は、女の命を奪った者への復讐を企てた。
だが、癌に体を蝕まれた元刑事が、現役警察官の息子とともに男を追いつめる。日陰に生まれ落ちた人々の悲しみを一身に背負い、男は壮絶な血と純潔の物語を突き進む。人間のあらゆる精神の営みと業を祈りにも似た筆致で描き切った感動巨編。
(本の帯文より)
上巻は数日かかって読みましたが、下巻は一気読みでした!
ペ-ジをめくる手が止まらない。
主人公・桐生晴之の人生って一体なんだったんだ!?
下巻途中から、もうラストが読める展開になってくるので、辛くて辛くて・・・・。
追う元刑事の渡に「もう逃がしてあげてください(/_;)」なんて気持ちも生まれながら読みました。
けれど、それは間違いなんですね。
元刑事・渡と桐生が会う場面はジ~ンとしました。
罪を正すということよりも、罪を隠すことで今、周りにいる多くの人をこれ以上、辛い目に遭わせてはいけないと諭す言葉に感動しました。
この辺が一番、泣けた。
だけど、やっぱり最後は・・・・・。
そうしないと物語が終わらないから仕方ないのかなぁ~。
違う終わり方を少しだけ期待したのに、叶わなかったのがちょっと不服だわ!
飽きずに読んだけど、ちょっとこの男の身勝手さみたいなのが最後は受け入れ難く、涙が止まってしまったかんじ。
ちなみに・・・わたしは桐生よりも彼の友達・堀峰のほうが断然、いいわ!(笑)
ペ-ジをめくる手が止まらない。
主人公・桐生晴之の人生って一体なんだったんだ!?
下巻途中から、もうラストが読める展開になってくるので、辛くて辛くて・・・・。
追う元刑事の渡に「もう逃がしてあげてください(/_;)」なんて気持ちも生まれながら読みました。
けれど、それは間違いなんですね。
元刑事・渡と桐生が会う場面はジ~ンとしました。
罪を正すということよりも、罪を隠すことで今、周りにいる多くの人をこれ以上、辛い目に遭わせてはいけないと諭す言葉に感動しました。
この辺が一番、泣けた。
だけど、やっぱり最後は・・・・・。
そうしないと物語が終わらないから仕方ないのかなぁ~。
違う終わり方を少しだけ期待したのに、叶わなかったのがちょっと不服だわ!
飽きずに読んだけど、ちょっとこの男の身勝手さみたいなのが最後は受け入れ難く、涙が止まってしまったかんじ。
ちなみに・・・わたしは桐生よりも彼の友達・堀峰のほうが断然、いいわ!(笑)
★★★
愛する女が死んだ夜、空は星の輝きを失った-----。
建築家としての成功を目指す男を待ち受ける壮絶な運命とは?
純愛、哀しみ、友情、野望の全てを内包した、書き下ろしサスペンス巨編!
(幻冬舎HPより)
小樽沖で漁師が寝袋に包まれた女性の変死体を発見する場面から始まる。
おぉ~サスペンスらしい!
でも、その遺体には、傷付けたような痕跡はない。
死体を遺棄したのは誰だ?何のために?
物語は、その亡くなった女性とその女性を愛していた男の物語へと進みながら、同時にその遺棄した者を追う元刑事の話が絡み合う。
今は成功している、建築家・桐生晴之の生い立ちは、壮絶。
貧しさのなかから自分の能力でのし上がった逞しさには驚嘆!
しかも、なかなかの美形なのか?遭う女性は皆、桐生に夢中?
この辺は、ちょっと鼻につくんだけど・・・・小説の主人公なので・・・いいか・・・^^;
たかが死体遺棄というだけでここまで執着して独自に捜査する元刑事・渡には、そうさせる悲しい過去があったですね。
物語の中には、偶然が重なって引き起こされる事が多いけど、その偶然を単に物語を面白くさせるためのこじつけとさせない説得力を持ってるのが、この著者の凄さかも!
結構、活字ビッシリだし、長い話だけど、全然、飽きずに読めます。
上巻の終わりが非常に気になる場面だったので、サッサと下巻に移りましょう(^^)
全体の感想は下巻を読んだあとで・・・笑
★★★★
春のマジョモリは花が満開。ある朝つばきは森から届いた招待状を手に初めて森の奥へ。そこで会ったハナさんとノギクやサクラのおいしいお茶のティ-パ-ティ-。後からもう一人来た女の子とはどこかで会ったことがあるけれど思い出せない・・・・かけがえのない“小さな女の子の時間”をくっきりと描く絵本。
(理論社HPより)
梨木さんの絵本、読むのは三冊目。
これは可愛らしいお話でした。
代々、御陵の横にある神社の神官を務める家の娘・つばきにある日、届いた手紙。
「まじょもりへ ごしょうたい」
そして、つばきは、普段子どもは入ってはいけないとされている神聖な場所である御陵へ。
子ども達はそこのことを「もり」と呼んでいる。
そこで出会った、ハナさんとの楽しい一時。
女の子ならば、ウキウキしちゃう場面(^^)。
御神饌をハナさんから出されて・・・新しい食べ方を教えるつばき。
ここでいう御神饌って、落雁のようなものかな?
本当にその食べ方は美味しいのかなぁ?
後から、来た女の子・・・・・なるほど、そういうことね!
ほのぼのしてる優しいお話ですが、御陵のなかのお話なので、高貴なかんじもします。
絵もまたまた素敵!
早川さんの絵は優しくて、梨木さんの文章によく合います♪
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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