発行年月:2022年4月
◎第167回直木賞候補作◎
◎各書評で大絶賛!!◎
東京、炎上。正義は、守れるのか。
些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。
たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。
直後、秋葉原の廃ビルが爆発。まさか、この男“本物”か。さらに男はあっけらかんと告げる。
「ここから三度、次は一時間後に爆発します」。
警察は爆発を止めることができるのか。
爆弾魔の悪意に戦慄する、ノンストップ・ミステリー。
(講談社HPより)
酔っ払って酒屋前の自販機を蹴飛ばし、その酒屋の店主を殴って捕まり
野上署で取り調べを受けるスズキタゴサク。
その最中、東京都内での爆発の予感がすると話し、実際に秋葉原で爆発。
その後もスズキは取り調べの警察官相手に、次の爆破予想など告げていく。
まだまだこれは続くと。
スズキと警察官の取調室でのやり取りは、正直、長いなぁ~と思った。
東京の土地勘がないので余計に・・・(^^ゞ
最初の爆破では軽傷者3名だったが、その後、東京ドーム付近の爆破では
ウォーキング中の夫婦が巻き込まれ妻が死亡。
代々木公園での爆破では、炊き出し中の時間帯で60名以上が巻き込まれ
死者11名。
取り調べをしながら、警察は、爆弾の捜査に奔走。
それに絡んでくる一人の警察官の不祥事のちの自殺。
その不祥事というのが、ちょっと理解し難いことだけど、本人もかなり
悩んでいたというから少し気の毒。
それでも電車に飛び込み自殺という方法が、家族を更に苦しめることになる。
そのくらい考えて欲しかった、
自殺の方法が違えば、もしかしたら、残された家族は金銭面ではここまで
苦しまず、爆破事件にも発展しなかったかもと思えてしまう。
スズキタゴサクは、爆破事件にどうかかわっていたのかは、終盤わかってくる。
う~ん。
事件の背景にあるものがダーク過ぎて、真相がわかっても全くスッキリしない。
爆弾ももしかしたら、まだ残されたまま?
モヤモヤするぅ~!
まあ、面白くなくはないけど、好みじゃないな。
話題になったから、読めた作品。
★★★
(講談社HPより)
酔っ払って酒屋前の自販機を蹴飛ばし、その酒屋の店主を殴って捕まり
野上署で取り調べを受けるスズキタゴサク。
その最中、東京都内での爆発の予感がすると話し、実際に秋葉原で爆発。
その後もスズキは取り調べの警察官相手に、次の爆破予想など告げていく。
まだまだこれは続くと。
スズキと警察官の取調室でのやり取りは、正直、長いなぁ~と思った。
東京の土地勘がないので余計に・・・(^^ゞ
最初の爆破では軽傷者3名だったが、その後、東京ドーム付近の爆破では
ウォーキング中の夫婦が巻き込まれ妻が死亡。
代々木公園での爆破では、炊き出し中の時間帯で60名以上が巻き込まれ
死者11名。
取り調べをしながら、警察は、爆弾の捜査に奔走。
それに絡んでくる一人の警察官の不祥事のちの自殺。
その不祥事というのが、ちょっと理解し難いことだけど、本人もかなり
悩んでいたというから少し気の毒。
それでも電車に飛び込み自殺という方法が、家族を更に苦しめることになる。
そのくらい考えて欲しかった、
自殺の方法が違えば、もしかしたら、残された家族は金銭面ではここまで
苦しまず、爆破事件にも発展しなかったかもと思えてしまう。
スズキタゴサクは、爆破事件にどうかかわっていたのかは、終盤わかってくる。
う~ん。
事件の背景にあるものがダーク過ぎて、真相がわかっても全くスッキリしない。
爆弾ももしかしたら、まだ残されたまま?
モヤモヤするぅ~!
まあ、面白くなくはないけど、好みじゃないな。
話題になったから、読めた作品。
★★★
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発行年月:2002年3月
読者が待ち望んだ、初の書き下ろし短編小説集。凛々しくて、
切なくて、幸福な女たちが生きるとりどりの人生を、
著者独特の冴えた筆で切りとった、贅沢な珠玉の小説10編を収録。
第15回山本周五郎賞受賞作。
(発行/集英社)
10の短編。
大事なことは起きない。
色々な環境で生きている女性たちの日常の一コマ。
表題作は一番最初。
93歳の祖母が肺炎で入院したと知り、ある程度の覚悟をして駆けつけると
そこに妹と母もいて、祖母は、意外と元気そう。
酸素マスクも外していいでしょうと。
ホッととしながら3人で病院を後にする。
たった、それだけのことなのに、江國さんの文章では、その時の情景とか
それぞれの心の内の言葉なんかが、ス~ッと入ってくる。
他の9編も同様。
すごく幸せな環境というわけではないなかで、それなりに幸福を感じる瞬間が
あったり、ホッとする瞬間があったり。
表題のことばは、誰の人生にも意外と沿う言葉なのかも・・・・
と読み終えたら、あとがきで江國さん自身もそんなことを書いていて
ちょっと嬉しくなった。
一番気に入ったのは<動物園>かな?
息子が「しまうまをみたい」と言ったから小雨が降ったり止んだりする
なかを動物園に行き、偶然、そこの今は別に暮らす夫から連絡がきて
動物園のしろくまの前で1時間半ごに待ち合わせするという話。
どうして離れて暮らすことのなったのか、サラッとしか書かれていないけれど
この家族には、この状態がきっと心地いいんだろうな。
こういう家族の在り方もありかな?と思った。
江國さんは、短篇もいい。
まだ読んでいないものがあるので、また探して読もう!
★★★★
発行年月:2022年9月
「私たちはどうしようもなく、別々の体を生きている」
夫婦。血を分けた子を持ち、同じ墓に入る二人の他人。
かつては愛と体を交わし、多くの言葉を重ねたのに、今はーー。
夫が何を考え、どんな指をしているのかさえわからない。
「私のかんむりはどこにあるのか」
(幻冬舎HPより)
16歳、光の学校に虎治が父親(自衛官)の転勤で転校してきた。
2人は付き合い始め高校卒業後、一時は別れるが5年後の21歳で再会し再び
付き合い始め、結婚。
それから息子・新が生まれ、虎治が70歳過ぎに亡くなるまでのことが
光の目線で語られる。
ごく普通の夫婦の物語だけれど、そこにある生活の描写はとてもリアル。
子どもが成長し、子どもにも社会のなかで色々な人間関係が出来てきて
そこに発生する問題について、夫婦で意見が違うと、まず
「え?この人こんな人だったっけ?」と思うこと、どこの夫婦にも
あると思う。
その時、夫婦が同じような考え方をする場合は良いけれど・・・
そこから始まる相手への違和感。
でも、まあそれは仕方ないことだよ・・・と10年後くらいのはわかること。
夫婦なんて元々は育った環境の違う他人なんだから。
そういう違和感を抱えながらも大抵は、別れるのも面倒で夫婦を持続させて
いくんだろうな~。
でも子どもが独立して親の役目をほぼ達成した後は、やはり近くに
他愛もない話を出来る存在として夫(妻)がいてくれたらそれは、それで
いいことかな~?
夫婦ってなんだろうな・・・・・
よくわからないね~。
表題の意味もよくわからなかったな。
★★★
(幻冬舎HPより)
16歳、光の学校に虎治が父親(自衛官)の転勤で転校してきた。
2人は付き合い始め高校卒業後、一時は別れるが5年後の21歳で再会し再び
付き合い始め、結婚。
それから息子・新が生まれ、虎治が70歳過ぎに亡くなるまでのことが
光の目線で語られる。
ごく普通の夫婦の物語だけれど、そこにある生活の描写はとてもリアル。
子どもが成長し、子どもにも社会のなかで色々な人間関係が出来てきて
そこに発生する問題について、夫婦で意見が違うと、まず
「え?この人こんな人だったっけ?」と思うこと、どこの夫婦にも
あると思う。
その時、夫婦が同じような考え方をする場合は良いけれど・・・
そこから始まる相手への違和感。
でも、まあそれは仕方ないことだよ・・・と10年後くらいのはわかること。
夫婦なんて元々は育った環境の違う他人なんだから。
そういう違和感を抱えながらも大抵は、別れるのも面倒で夫婦を持続させて
いくんだろうな~。
でも子どもが独立して親の役目をほぼ達成した後は、やはり近くに
他愛もない話を出来る存在として夫(妻)がいてくれたらそれは、それで
いいことかな~?
夫婦ってなんだろうな・・・・・
よくわからないね~。
表題の意味もよくわからなかったな。
★★★
発行年月:2022年9月
さっ、行こう、ひとりで。 そして、力いっぱい世界を抱きしめよう!
1948年、終戦後の日本。中学2年になったイコの周囲には、やけどを負った同級生や傷痍軍人の物乞いなど、今だ戦争の傷跡が多く残されていた。母を早くに亡くしいつも心のどこかに不安を抱えるイコだったが、英語の授業で習った【~ing=現在進行形】にがぜん夢中になる。「現在進行形、今を進むという事!」急展開で変わっていく価値観に戸惑いながら、イコは必死に時代をつかもうとする。そして「いつかどこかへ行きたい。私ひとりで」そう強く願うようになる。でもまだ、日本からの海外渡航が許されない時代。手段も理由も見つからないまま大学を卒業したイコに、ある日大きなチャンスが巡ってくる……。「魔女の宅急便」の著者・世界的児童文学作家、角野栄子の『トンネルの森 1945』に続く自伝的物語。戦後の日本を舞台に、懸命に自分の路を探す少女の成長をエスプリとユーモア溢れるタッチで描く著者の原点ともいうべき作品。87歳、角野栄子は今も現在進行形だ!
(角川書店HPより)
角野さんの自伝的小説。
中学2年から大学を卒業し、社会人になるまでの話。
幼い時から「ここではない世界に行ってみたい」と思っていて
その通り、いつも未知の世界に自分から飛び込んでいくイコ。
逞しいなぁ~。
お父さんのセイゾウさんも理解ある方。
学校で知り合った友達とは、ずっといい関係。
困ると必ず、導いてくれる人が現れたりするのは、イコが素敵な人だから
でしょうね。
早稲田大学を卒業して紀伊国屋書店の編集部に就職。
その後、ブラジルへ。
ブラジルでの生活も気になる。
そのことは、また続きで書いてくれるのかな?
期待して待とう。
現在87歳ということだけど、NHKの番組での日々の様子を見る限りまだまだ
活躍できそうなかんじで、とても素敵。
また元気な姿も見られるといいな~。
★★★★
(角川書店HPより)
角野さんの自伝的小説。
中学2年から大学を卒業し、社会人になるまでの話。
幼い時から「ここではない世界に行ってみたい」と思っていて
その通り、いつも未知の世界に自分から飛び込んでいくイコ。
逞しいなぁ~。
お父さんのセイゾウさんも理解ある方。
学校で知り合った友達とは、ずっといい関係。
困ると必ず、導いてくれる人が現れたりするのは、イコが素敵な人だから
でしょうね。
早稲田大学を卒業して紀伊国屋書店の編集部に就職。
その後、ブラジルへ。
ブラジルでの生活も気になる。
そのことは、また続きで書いてくれるのかな?
期待して待とう。
現在87歳ということだけど、NHKの番組での日々の様子を見る限りまだまだ
活躍できそうなかんじで、とても素敵。
また元気な姿も見られるといいな~。
★★★★
発行年月:2022年12月
仏映画の巨匠ジャック・タチによる名作映画「ぼくの伯父さん」の小説版。大人になった少年が変わり者の伯父さんとの日々を回想する物語。ピエール・エテックスによる線画イラストも収録。
仏映画の巨匠ジャック・タチによる名作映画『ぼくの伯父さん』の小説版。大人になった少年が変わり者の伯父さんとの日々を回想する物語。タチ映画のポスターイラストを手がけたピエール・エテックスによる線画イラストも魅力。
(発行/KTC中央出版)
映画の名前は知っていた。
面白そうだなと思っていたけれど・・・
今回、その映画を元にした小説が出たとしり、手に取った。
イラストも満載で素敵だった!!
物語は、ジェラールが8歳の時、母の兄である伯父さんと接したことを回顧する
形の物語。
ジェラールの父親はプラスチック工場の工場長で、自宅は最新の電化製品が揃い
メイドもいる裕福な家庭。
ユロ伯父さんは、定職にも就かず、街中をぶらぶらと歩き回る日常。
木曜日になるとジェラールの学校まで迎えに来て、二人で過ごす。
とはいえ、伯父さんは特にジェラールに気を遣うかんじもなく、自分の思うまま
行動し、それにジェラールが付いていくかんじ。
風変りなおじさんと少年のいるその風景がなんとも和むかんじ。
これは映画で観たいなぁ~。
最後は、伯父さん、どこか遠くの地に行ってしまうのだけど、その後のジェラールとの
交流とかはなかったのかな?
素敵な1冊でした♪
★★★★
(発行/KTC中央出版)
映画の名前は知っていた。
面白そうだなと思っていたけれど・・・
今回、その映画を元にした小説が出たとしり、手に取った。
イラストも満載で素敵だった!!
物語は、ジェラールが8歳の時、母の兄である伯父さんと接したことを回顧する
形の物語。
ジェラールの父親はプラスチック工場の工場長で、自宅は最新の電化製品が揃い
メイドもいる裕福な家庭。
ユロ伯父さんは、定職にも就かず、街中をぶらぶらと歩き回る日常。
木曜日になるとジェラールの学校まで迎えに来て、二人で過ごす。
とはいえ、伯父さんは特にジェラールに気を遣うかんじもなく、自分の思うまま
行動し、それにジェラールが付いていくかんじ。
風変りなおじさんと少年のいるその風景がなんとも和むかんじ。
これは映画で観たいなぁ~。
最後は、伯父さん、どこか遠くの地に行ってしまうのだけど、その後のジェラールとの
交流とかはなかったのかな?
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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