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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2023年11月 (文庫)


菅原孝標女の名作「更級日記」が江國香織の軽やかな訳で甦る! 
東国・上総で源氏物語に憧れて育った少女が上京し、
宮仕えと結婚を経て晩年は寂寥感の中、仏教に帰依してゆく。
読み継がれる傑作日記文学。


                  (河出書房新社HPより)




大河ドラマを見ていて、平安時代の貴族の暮らしに興味を持ちこちらを

読んでみた。

管原孝標の次女として生まれた人が書いた、日記というか回顧禄?
13歳のときに、上総(今の千葉県)から父親で京へ引っ越すことになり
源氏物語を読んでみたいと思っていたので、京にいけば物語が読めると
ウキウキしている様子が可愛い。

けれど、お供の者たちと京まで行くのは想像以上の過酷さ。

途中で眺める景色の描写がいい。
やはり山を越えて眺めた駿河でみる景色は美しかったとあり、なんだか嬉しい。
富士山の様子を・・・青く塗ったような色をしているところに雪が消えることなく
常に積もっているので色鮮やかな肌着の上に白い衵(あこめ)だけを
着ている幼い人のように見えるとあり、興味深い。
面白い解釈。

もう一か所素晴らしいと言っていたのは、近江の逢坂の関とある。
琵琶湖の風景をみたのかな?


京での生活。
やっと源氏物語を手に入れ、更におばさんから源氏物語50巻全部と
伊勢物語など多くの物語を貰い大喜び。

このおばさんってもしかして蜻蛉日記を書いた道綱の母?
大河では、兼家(ドラマでは段田安則さん)の第二の妻(ドラマでは財前ナオミさん)。

書き物をする家系なんだな。

結婚して子どもも何人か産んでいるようすだけど、それはサラリと話のなかに
出てくるのみ。
結婚して、夫に官職が与えられてホッとするとかあって

この時代官職に就けるか否かは重要なことなんだな・・・と。


最後の章は50歳代?

一人暮らしをしている様子で、とても寂しそう。
今の女性なら一人になっても生き生きしている人、多いけれどね^m^

江國さんの訳、読みやすかった。
現代語訳は、ありがたい。
ほかの古典も現代語訳で読んでみたくなった。



                       ★★★★★
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発行年月:2023年3月


中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない! 話題沸騰、圧巻のデビュー作。
受賞
第39回 坪田譲治文学賞
受賞
第20回 R-18文学賞 大賞・読者賞・友近賞

                  (新潮社HPより)


成瀬あかり、なんて面白い子なんだろう。
ひょうひょうとして我が道をゆく。

幼馴染で同じマンションに住む同級生・島崎みゆきもいい。

地元の西武デパート大津店の閉店が1年足らずで閉店するというニュースを知り
その夏の間、デパートに毎日通い続け、地元テレビの中継に写る自分を
みゆきに確認してほしいという。
島崎は了解し、自分も時々、成瀬と共に中継のテレビに映る。
成瀬は、野球チームのユニフォームを自身の制服だと、着ていく。
それが表紙の絵なんだ~。

思いついたことを実行。
その行動力は凄いがある程度、究めると止めるという潔さ?
M-1に応募したり、百人一首をやったり、どれもまあまあいいところまでいく成瀬。

かるた大会で成瀬に魅せられた広島代表の西浦航一郎とのその後の展開も
読んでみたい。

大学受験目前で終わったけれど、この先、何処でどんな日常を過ごすのか?
とても気になる。
続編が出ているようなので、早く読みたい!!



                     ★★★★★



発行年月:2023年12月


「お前にしかできないことなんて、ない」――兄・実行
「あきらめたら、俺という存在はどうなるんだ」――弟・成功
順風満帆な御曹司の前に突如現れ、入れ替わろうとした異母兄。
お前は俺から、仕事も恋も奪おうというのかーー。
『犯人に告ぐ』『望み』『検察側の罪人』の著者が描く、スリリングなサバイバルレース!
入れ替わった「王子」の戦いの行方はーー。
【あらすじ】
準大手飲料メーカー・シガビオの御曹司、志賀成功(なりとし)が何者かによって別荘に監禁された。
彼は取締役就任と、意中の女性・山科早恵里との交際を目前にしていた。
半年後、絶望の中で解放された成功が会社に行くと、社内の状況は一変し、かつての彼のポストには突如現れた異母兄・実行(さねゆき)が入れ替わっていた。
そして実行は早恵里にも近付こうとしている。
「奪われたものは、奪い返さなければ」
成功は、事件の真相と自らの復権をかけて奔走するがーー。
異母兄弟がビジネスと恋で火花を散らす、一気読み必至のエンターテインメント!


                    (水鈴社HPより)



別荘に監禁された、弟の成功。
誰が首謀者?
そして、その間に成功に代わって会社に登場の兄・実行。

兄が怪しい?と最初は思ったけれど・・・・


監禁から解かれて会社に復帰した成功。
兄とバチバチの権力争いか?と予想したので、兄の実行が何か嫌な奴みたいに
感じたのだけど、案外、理性的だし、優しい人?と感じる。

成功は、復帰後は、販売二課に配置換え。
同じ課に気心がしれた同期と後輩がいたため、前向きに
そこで出来ることを精一杯やる姿が清々しい。
父親である社長もそんな姿をちゃんと見ているのもいい。

実行を自分のそばに置きながら、二人のうちどちらに自分の後を託すか?を
考えていたのかな?


そして、成功と実行、二人が同じ女性・山科早恵理に好意を持つ。
先に出会っていたのは成功だし、相手の気持ちもまんざらでもないというところで
監禁されてしまったのは気の毒。
実行のアプローチをどうする?というラストには、ドキドキ。

物語の冒頭は、ミステリーっぽかったけれど、これは恋バナを含めた
お仕事小説かな?
腹違いの兄弟という特殊な関係の二人の気持ちの変化もよかった。


最初から最後まで面白かったぁ~(^^)




                     ★★★★★



発行年月:2021年8月


直木賞受賞第一作&待望の続編
史上初の直木賞&高校生直木賞をW受賞した『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』から2年。直木賞受賞第一作にして、『渦』の待望の続編がついに刊行。
江戸時代も半ばを過ぎた道頓堀には芝居小屋がひしめき合っていた。
近頃は歌舞伎芝居に押され、往時の勢いはないものの、「道頓堀には、お人形さんがいてこそ、や」
人形浄瑠璃に魅せられ、人形浄瑠璃のために生きた人々の喜怒哀楽と浮き沈み、せわしなくも愛しい人間模様をいきいきと描く群像時代小説。


                    (文藝春秋HPより)



『渦』の続編。
こちらを読みながら、ああ、この雰囲気ね・・・と少し思い出す。

人形浄瑠璃は、この時代身近にある娯楽だったんだなぁ~
そんな人形浄瑠璃に魅せられた者たちが、知り合いになり、やがてそれぞれが
自分の得意なもので世の中の人たちを魅了するようになっていく。

名前を知っていたのは、十返舎一九と、耳鳥斎。

耳鳥斎の絵は可愛くて、ユーモラスなので、何かでみていいなぁ~と覚えていた。
そんな耳鳥斎が人形浄瑠璃を見ていっぺんで魅せられ、歌舞伎にもハマり
自分がみたものを絵にして楽しむ。
家業は造り酒屋だったけれど、父親が亡くなりあとを継ぐことになると
父親の道楽で集めた茶道具などの骨董を売り、それを商売にする。
そして嫁を貰い、その嫁が扇子に絵を描いて売ってみたら?と助言し
その通りにすると評判よく、それを求めて客がくるようになったとか。

人形浄瑠璃を見ていて知り合った徳蔵は、浄瑠璃作者になりたいと
初めてみた浄瑠璃の作者・近松半二の門人となる。
そこで同じように学んでいた一人が、後の十返舎一九らしい。
そこでは思うように進まず、江戸に出てから東海道中膝栗毛などを
出したとか。


近松半二の娘・おきみは、半二が亡くなった後は、母親とともに
大阪から京都へ。親戚の営む茶屋・まるのやで働く。
半二の遺作となった最後の舞台の後ろの箇所を書いたのは、おきみ。
けれど、浄瑠璃からは距離を置くようになってしまう。
その、おきみに自分の書いた浄瑠璃を読んでほしいと訪ねた柳太郎は
やがて浄瑠璃作者となり世に知られるように。

自分が世に出なくても、じゅぶん幸せそうな、おきみの生き方も素敵。


魅力的な人物ばかりで、読み終わるのが勿体なく感じた。

人形浄瑠璃、今もちゃんと残っている芸能。
一度、見てみたい・・・・と『渦』を読んだときも思ったなぁ~(^^ゞ




                  ★★★★★



発行年月:2020年1月

冬枯れの中、真っ先に咲く花とならん――
 新5,000円札の肖像で話題! 津田塾大学の創設者・津田梅子と、その父・津田仙の波瀾の生涯を描いた感動作。
 佐倉藩士として生まれた津田仙は、幕府通詞として福沢諭吉らとともにアメリカへ派遣されるなど将来を目されていたが、幕府瓦解後は西洋野菜の栽培などを手掛けながら、日本の農業の改革を志していた。自身の夢を託すべく、男子の誕生を待ち望むも、生まれたのは女の子で、仙は子供の名前も付けないほど落胆する。やがて、仙は開拓使長官・黒田清隆に呼び出され、出仕することに。そこで女子留学生を渡米させる計画を聞いた仙は、聡明さの片鱗を見せていた、わずか6歳の娘・梅子を推薦する。
 日本初の女子留学生として、最年少で渡米し、17歳で帰国した津田梅子だったが、すでに日本語を忘れており、日米の文化の違いや周囲との軋轢、そして父との葛藤に悩むことになる。
 山川捨松や伊藤博文らと交流を結びながら、苦闘の末、女子教育の先駆けとなった津田梅子と、その父の人生を描いた感動の歴史小説。

                    (PHP研究所HPより)



津田塾大学の創設者・津田梅子は、有名なので、多少、知っていましたが
その父親・津田 仙のことは、今回初めて知りました。

農業の発展のために尽くし、自らも留学経験を持ち、
その時、みたアメリカの農場を真似て、持ち帰った種からアスパラの栽培、
缶詰を作ることを試みる。

これからは、やはり女子も留学して多くを学ばなくてはと
まだ8歳の次女・梅を初の女子留学生として渡米させると決めたのも凄い
けれど、行くと決心した梅も凄い。
他のメンバーも後に、偉大な功績を残すことになる。

梅のほかには
・永井繁(11歳)
・山川捨松(12歳)
・上田悌(17歳)
・吉益亮(15歳)

10年間の留学予定であったが、上田悌は精神的に参ってしまい早くに帰国。
吉益亮は、視力を殆ど失い、帰国し手術を受ける。

それでも、上田悌も吉益亮も、帰国後は、それぞれ英語の勉強に励み
留学当時から皆で「女子教育のための」をモットーに学校で英語を教える立場に
なっていく。


捨松が「女性は誰かの妻にならないと何もできない」とかなり年上の
薩摩藩重鎮のひとり、大山巌と結婚したのも凄い。
3人の娘を遺し先妻は病死し、その後妻に。
でも、そのおかげもあって、後の梅子の学校創設には、力になって貰えるの
だから、捨松の先を読む力は見事。

梅は、生涯、女子教育の発展に力を注ぎ続けた人だったんだな~。
縁談も断って・・・


こういう人たちのおかげで日本の女子教育は進んできたんだなと
思うと、本当に偉人だわ~。
お札になって当然の人。


今回も読みごたえありました。
植松さんの作品は、勉強になります。



                    ★★★★★



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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
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