発行年月:2022年3月
第167回芥川賞受賞!
「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」
心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。
職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。
ままならない微妙な人間関係を「食べること」を通して描く傑作。
(講談社HPより)
想像していた物語と全く違ったけれど、面白かった!!
芥川賞って、わかりにくのが多いけれど、これはわかりやすい。
職場の人間関係がリアル。
食べものがたくさん出てくるけれど、それを食べている人たちが
心から「美味しい」と思っていないような場面が多くて
表題の意味は深いなと感じる。
二谷は、疲れて帰ってストックしてあるカップ麺を食べる。
昼もカップ麺で済ますことが多く、食べることに関して無頓着なかんじ。
そんな二谷は芦川さんと付き合うようになる。
芦川さんは、料理がすきで付き合い始めてからは、二谷の家で夕食を作り
二人で食べる。
職場では、皆に手作りスィーツを持ってきて、配る。
そんな芦川を嫌いだと思っている押尾さん。
体が弱く、仕事量も少なく、でも皆がそんな芦川を庇っていることにも
なんとなく不公平さを感じている。
頭痛が酷く早退する芦川をみて
自分も頭痛持ちなのに・・・薬を飲んでなんとかやり過ごしているのに・・と。
押尾さんとも食事をする二谷。
押尾さんとは、外食。焼き鳥だったりお好み焼きだったりおでんだったり・・・。
黙々と食べて会話。
案外この方が幸せなんじゃないの?とも思うけど・・・。
最後は、押尾さんが少し気の毒だったな。
そして二谷は、全く理解できない男だな。
押尾さんは、違う場所で幸せになって欲しい!
こういう人、嫌いじゃないし。
でも二谷はダメだな。
芦川さんと本当に結婚するのかな?
どんな生活が待っているか、ちょっと気にはなるけど・・・。
この著者の作品、ほかのもちょっと読んでみたくなった。
★★★★
(講談社HPより)
想像していた物語と全く違ったけれど、面白かった!!
芥川賞って、わかりにくのが多いけれど、これはわかりやすい。
職場の人間関係がリアル。
食べものがたくさん出てくるけれど、それを食べている人たちが
心から「美味しい」と思っていないような場面が多くて
表題の意味は深いなと感じる。
二谷は、疲れて帰ってストックしてあるカップ麺を食べる。
昼もカップ麺で済ますことが多く、食べることに関して無頓着なかんじ。
そんな二谷は芦川さんと付き合うようになる。
芦川さんは、料理がすきで付き合い始めてからは、二谷の家で夕食を作り
二人で食べる。
職場では、皆に手作りスィーツを持ってきて、配る。
そんな芦川を嫌いだと思っている押尾さん。
体が弱く、仕事量も少なく、でも皆がそんな芦川を庇っていることにも
なんとなく不公平さを感じている。
頭痛が酷く早退する芦川をみて
自分も頭痛持ちなのに・・・薬を飲んでなんとかやり過ごしているのに・・と。
押尾さんとも食事をする二谷。
押尾さんとは、外食。焼き鳥だったりお好み焼きだったりおでんだったり・・・。
黙々と食べて会話。
案外この方が幸せなんじゃないの?とも思うけど・・・。
最後は、押尾さんが少し気の毒だったな。
そして二谷は、全く理解できない男だな。
押尾さんは、違う場所で幸せになって欲しい!
こういう人、嫌いじゃないし。
でも二谷はダメだな。
芦川さんと本当に結婚するのかな?
どんな生活が待っているか、ちょっと気にはなるけど・・・。
この著者の作品、ほかのもちょっと読んでみたくなった。
★★★★
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発行年月:2023年4月
きれいな形でなくてもいい。 きっと誰かが照らしてくれる。
東京の片隅、小さな二階建ての一軒家。庭に季節のハーブが植えられているここは、精神科医の夫・旬とカウンセラーの妻・さおりが営む「椎木(しいのき)メンタルクリニック」。キラキラした同級生に馴染めず学校に行けなくなってしまった女子大生、忘れっぽくて約束や締め切りを守れず苦しむサラリーマン、いつも重たい恋愛しかできない女性会社員、不妊治療を経て授かった娘をかわいいと思えない母親……。夫妻はさまざまな悩みを持つ患者にそっと寄り添い、支えていく。だが、夫妻にもある悲しい過去があって……。
(角川書店HPより)
純喫茶・純と椎木メンタルクリニック。
ふたつの場所に来た人たちは、心が疲れてしまっていても少しずつ、進み始める。
誰も気持ちが落ち込んだりすることはあると思うけど、
なかなかそこから抜け出せなくなってしまった人は、誰かに話を
聞いて貰ったり、見守ってくれている人の存在を感じることで
また少しずつ前を向いて進めるようになる。
メンタルクリニックの先生とカウンセリングの奥様、夫婦も辛い過去から
立ち上がった人たち。
そして、同じように辛くてどうしようもない精神状態の人たちに寄り添い
前を向く手伝いをしている。
<純喫茶・純>の店主・純にも辛い過去があって・・・。
でも最後は、皆が本当に幸せそうに笑っている場面で良かった。
こういう物語はホッとする。
★★★
(角川書店HPより)
純喫茶・純と椎木メンタルクリニック。
ふたつの場所に来た人たちは、心が疲れてしまっていても少しずつ、進み始める。
誰も気持ちが落ち込んだりすることはあると思うけど、
なかなかそこから抜け出せなくなってしまった人は、誰かに話を
聞いて貰ったり、見守ってくれている人の存在を感じることで
また少しずつ前を向いて進めるようになる。
メンタルクリニックの先生とカウンセリングの奥様、夫婦も辛い過去から
立ち上がった人たち。
そして、同じように辛くてどうしようもない精神状態の人たちに寄り添い
前を向く手伝いをしている。
<純喫茶・純>の店主・純にも辛い過去があって・・・。
でも最後は、皆が本当に幸せそうに笑っている場面で良かった。
こういう物語はホッとする。
★★★
発行年月:2021年9月
痛くて染みて引きずり込まれる!待望の傑作短編集
冴えない僕の初めての恋人は、バニラアイスみたいに白くて冷たい
日常の風景が一転! 思わず二度読み!
痛くて、切なくて、引きずり込まれる……。
6つの物語が照らしだす光と闇
島清恋愛文学賞、本屋大賞ノミネート『自転しながら公転する』の山本文緒最新作!
伝説の直木賞受賞さく『プラナリア』に匹敵るす吸引力! これぞ短編の醍醐味!
ばにらさま 僕の初めての恋人は、バニラアイスみたいに白くて冷たい……。
わたしは大丈夫 夫と娘とともに爪に火をともすような倹約生活を送る私。
菓子苑 舞子は、浮き沈みの激しい胡桃に翻弄されるも、彼女を放って置けない。
バヨリン心中 余命短い祖母が語る、ヴァイオリンとポーランド人の青年をめぐる若き日の恋。
20×20 主婦から作家となった私。仕事場のマンションの隣人たちとの日々。
子供おばさん 中学の同級生の葬儀に出席した夕子。遺族から形見として託されたのは。
目次
ばにらさま
わたしは大丈夫
菓子苑
バヨリン心中
20×20
子供おばさん
(文藝文集HPより)
これが遺作となったのか・・・なんだか感慨深いな・・・(/_;)
どの話も、ちょっと闇が見えるような話だったけど、それぞれ良かった。
<バリヨン心中>は、地元の浜松市が舞台だったのは驚き!!
祖母・遠子が語るポーランド人のアダムとの出会い、別れ。
日本に住みたい、日本人になってもいいとまで言って結婚し
息子まで出来たのに、あの東北の震災で、そんなことになってしまうとは・・・。
なんだか切ない話でしたが
アダムは母国に戻り、そこで幸せな家庭を築いたんだな。
<20×20>も<子供おばさん>も知っている人は亡くなることについて
語っている。
自分の亡くなったあとのことも考えたんだろうか?
色々、つい考えてしまう。
過去の作品、未読のものを探して読んでいこう。
★★★
(文藝文集HPより)
これが遺作となったのか・・・なんだか感慨深いな・・・(/_;)
どの話も、ちょっと闇が見えるような話だったけど、それぞれ良かった。
<バリヨン心中>は、地元の浜松市が舞台だったのは驚き!!
祖母・遠子が語るポーランド人のアダムとの出会い、別れ。
日本に住みたい、日本人になってもいいとまで言って結婚し
息子まで出来たのに、あの東北の震災で、そんなことになってしまうとは・・・。
なんだか切ない話でしたが
アダムは母国に戻り、そこで幸せな家庭を築いたんだな。
<20×20>も<子供おばさん>も知っている人は亡くなることについて
語っている。
自分の亡くなったあとのことも考えたんだろうか?
色々、つい考えてしまう。
過去の作品、未読のものを探して読んでいこう。
★★★
発行年月:2022年8月
研修を経て、循環器内科医となった諏訪野良太は、学会発表を終えた帰り、医学生時代の同級生である小鳥遊に遭遇する。小鳥遊が連れていた研修医・鴻ノ池に、研修のエピソードを求められた諏訪野の脳裏に蘇るのは、親身に寄り添ってきた患者たちのこと。まるで戦場のような救急部、心の傷と向き合う形成外科、かけがえのない“ある人”との出会いと別れを経験した緩和ケア科。切なくもあたたかな記憶の扉がいま開く。心震える医療ミステリ「祈りのカルテ」シリーズ
(角川書店/発行)
テレビドラマを見ていたので、俳優さんの顔が浮かんでくる。
30歳になった諏訪野達が集まり、研修期間中の話を回想していく。
やはり最後の<二十五年目の再会>が良いな。
救急外来に何度もくる癌患者の広瀬。
最後は、終末期で緩和ケア科に入院。
そこで研修医として接する諏訪野。
本当の父と子という関係。
広瀬の過去の話は、理不尽なものだったけれど、
最期は幸せな気持ちであっただろう。
(角川書店/発行)
テレビドラマを見ていたので、俳優さんの顔が浮かんでくる。
30歳になった諏訪野達が集まり、研修期間中の話を回想していく。
やはり最後の<二十五年目の再会>が良いな。
救急外来に何度もくる癌患者の広瀬。
最後は、終末期で緩和ケア科に入院。
そこで研修医として接する諏訪野。
本当の父と子という関係。
広瀬の過去の話は、理不尽なものだったけれど、
最期は幸せな気持ちであっただろう。
循環器内科の医師として活躍する諏訪野の話も読みたいな。
体だけじゃなく、患者の不安とか心のケアも出来る医者は、いい。
諏訪野は良い医者になっていくと思うな。
★★★★
発行年月:2022年4月
なぜ、私たちは社会と噛み合わないの?
分かるし、刺さるし、救われる――自由になれる7つの物語。
編集者にダメ出しをされ続ける新人作家、女性専用車両に乗り込んでしまったびっくりするほど老けた四十五歳男性、男たちの意地悪にさらされないために美容整形をしようとする十九歳女性……などなど、なぜか微妙に社会と歯車の噛み合わない人々のもどかしさを、しなやかな筆致とユーモアで軽やかに飛び越えていく短編集。
目次
Come Come Kan‼
渚ホテルで会いましょう
勇者タケルと魔法の国のプリンセス
エルゴと不倫鮨
立っている者は舅でも使え
あしみじおじさん
アパート一階はカフェー
(文藝春秋HPより)
どれも面白かった。
最初の話は、文藝春秋サロンにある菊池寛の銅像がデビュー後、なかなか
新作が書けない(書いても編集者にダメ出しの連続)に話しかける話。
菊池寛って、こういうかんじ?
ユーモアあるなぁ~^m^
そして最後の話は、文藝春秋そばにあるアパートメントの1階にあるカフェが
舞台で、そこに出入りするのは文藝春秋絡みの人たち。
ここでも最後に菊池寛が登場。
今回は1931年の話で、リアル菊池寛!
うんうん、ここでもいいかんじ。
そういえば、作品、ちゃんと読んでないな・・・・(^^ゞ
他の話も面白かった。
特にふたつ
<エルゴと不倫鮨>は、変わったタイトルだなと思って読んだけど
いい。こういう話はスカッとする。
赤ちゃんを抱っこして寿司屋に来た女性、恰好いいな。
周りの女性たちもいい。下心を抱いて女性を連れて来た男が憐れだけど
いい気味^m^
<立っている者は舅でも使え>
夫の離婚が原因で離婚を決め、実家そばに息子と引っ越した女性。
そこに何故か元夫の父親が。
別れたから、もう気兼ねはしないと舅を使いまくる女性。
いいじゃん!こういう関係も。
案外、幸せな日常を送れそう。
★★★
(文藝春秋HPより)
どれも面白かった。
最初の話は、文藝春秋サロンにある菊池寛の銅像がデビュー後、なかなか
新作が書けない(書いても編集者にダメ出しの連続)に話しかける話。
菊池寛って、こういうかんじ?
ユーモアあるなぁ~^m^
そして最後の話は、文藝春秋そばにあるアパートメントの1階にあるカフェが
舞台で、そこに出入りするのは文藝春秋絡みの人たち。
ここでも最後に菊池寛が登場。
今回は1931年の話で、リアル菊池寛!
うんうん、ここでもいいかんじ。
そういえば、作品、ちゃんと読んでないな・・・・(^^ゞ
他の話も面白かった。
特にふたつ
<エルゴと不倫鮨>は、変わったタイトルだなと思って読んだけど
いい。こういう話はスカッとする。
赤ちゃんを抱っこして寿司屋に来た女性、恰好いいな。
周りの女性たちもいい。下心を抱いて女性を連れて来た男が憐れだけど
いい気味^m^
<立っている者は舅でも使え>
夫の離婚が原因で離婚を決め、実家そばに息子と引っ越した女性。
そこに何故か元夫の父親が。
別れたから、もう気兼ねはしないと舅を使いまくる女性。
いいじゃん!こういう関係も。
案外、幸せな日常を送れそう。
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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