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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2018年2月

遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は寂しい境遇にあっても、周囲の人々の優しさに支えられて子ども時代を生き抜いてきた。18歳になった耀子は、誰にも告げずに常夏荘をあとにした。バスの中、4年前のあの夏を思い出す。久しぶりに常夏荘を訪れた立海と過ごした日々―。

             (BOOKデータベース/ポプラ社)





『なでしこ物語』、『地の星』に続く第三弾。

でも時系列から言えば、真ん中の時代。

燿子が高校を卒業したあと、どうするか?
常夏荘での暮らしから、母親を頼って上京する話。
その道中で、思う4年前の常夏荘でのこと。子どもだったころの思い出。

常夏荘のある場所が地元なので、なんだか不思議な気持ち。
「行かまいか」・・・「行こうよ」の言葉が、燿子や立海が言うと可愛い。

子ども時代の燿子と立海は、本当に仲良しで、二人はずっと離れないで欲しいな
なんて思っていたので、『地の星』で燿子と立海は離れてしまったんだと
知って凄くショックだった。

でも、この『天の花』で、燿子が龍治と生きることになった経緯が
わかった。
なるほど・・・こういうことがあったのか・・・・。

しかし、立海は、寂しかっただろうな。
燿子が常夏荘を離れてから、どんな風に成長していったんだろう?

もう一度『地の星』読み返したくなってきた。

そして、この先の話も、また続けて読みたい。


                      ★★★★
 
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発行年月:2008年9月

父親の仕事のため,大都会ベルリンから突然見知らぬ土地へ引っ越してきたブルーノは,巨大なフェンスのむこう側にたたずむ少年と出会う.ふたりの間には友情が芽生えるが,やがて別れの日がやってきて…….ホロコーストを背景にした異色のフィクション.アイルランドでベストセラーになり,30カ国以上で出版された話題作. 

                     (岩波書店HPより)




先に読んだ、『ヒトラーと暮らした少年』が良かったので、同じ著者の

過去の作品にも興味があり、読んだ。

こちらの方が、辛かった(/_;)

表題から予測出来るけれど、縞模様のパジャマの少年は、シュムエル。
ポーランドから来たユダヤ人で、収容所にいる。

フェンス越しに彼と友達になったブルーノは、父親が収容所の管理する側の人。
ベルリンから家族で、引っ越してきた。
引っ越しの前、総統が家に来て、父親に任務を命じたから。

引っ越した家の周りに他の家はなく、窓から大勢の人が、同じ縞模様のパジャマを来て
不思議な場所が見える。

ブルーノには、それが何なのか、理解出来ていない。

そして一人で探検に出かけ、フェンス越しに男の子が居るのを見つけ声を掛ける。
2人は、会話する。ブルーノはそちら側には子どもも沢山、いていいなと。


ラストは、どうなる?
気になって、二人の友情は永遠には続かないとわかっていたけど、
こういう結末だったのか!?

ただただ辛い。

純真無垢な少年たちの哀しいラスト・・・(;O;)


映画化されているそうだけど、見てみようかな?
辛いから迷うけど・・・


                         ★★★★★




 



発行年月:2013年12月

誘拐、サルたちとの生活、そしてストリートチルドレン・・・
数奇で過酷な運命をへて幸せをつかんだ、ある少女の真実の物語。


密林に置き去りにされた5歳の少女がたどる数奇な運命。
サルとの生活。人間であったことを忘れようとも、母性への憧れゆえ人間のエゴによって社会に引き戻される。待っていたのは、人間として生きられる環境ではなかった。


                  (駒草出版HPより)


小川糸さんのエッセイから知った本書。
これが事話だということが信じられない。
壮絶過ぎる。

でも今は幸せそうで、家族と一緒に笑顔の写真はホッとした。


5歳で誘拐されて何故か、密林に置き去り。
これ、何が目的だったんだろ?
それだけが最初から最後まで、ずっとわからなかった。
本人もたぶん、わからないんでしょうけれど・・・・。

しかし、突然、ひとり密林に置き去りってどんなに怖かったか。
それでも彼女は生きるため、必死に、その環境に順応する努力をする。

ひとりでいるのは危険だし、寂しいと身を寄せたのがサルの群れ。

サルたちに最初に出会った瞬間が衝撃的。
こわかったと思うけれど、抵抗せずに集団のなかのボスだと思われるサルの
思うままにされて、敵ではないんだということをわかってもらうように
頑張った。
普通、こんな風に冷静な判断、なかなか出来ないと思うけど、凄く
頭が良い人なんだと思った。

密林で、女の人に出会い、そのあとをつけて、人間の集落を見つけたのが、
人間社会に戻るきっかけ。
でも、人間社会に戻ったら、そこには、幼い子どもを大人の都合で利用する
人たちのなかで生活せざるを得ない状況に置かれ、暴力で支配し
労働させられる。

それを見ていた心ある人・マルハにより修道院に。
そこでも絶望を味わう。
なんとか、そこを脱出して、再び、マルハを頼って最後は
マルハの助けで国外へ。
やって平穏な日々が訪れる。


この本の出版に至る経緯は、本の出版に力を貸したライターの存在があった。
あとがきで、そのことを説明し、続編もあるとか。
もう出版されているか、後で調べよう。



                      ★★★★


 



発行年月:2017年9月


 一回きりの人生。行きたいところに行って、見たいものを見て、食べたいものを食べるのだ。ツアーに申し込めば、どこにだって出かけられる! 41歳 北欧でオーロラを見た 42歳 ドイツのクリスマスマーケット 44歳 世界遺産モンサンミッシェル 45歳 ブラジル・リオのカーニバル 48歳 台湾で平渓天燈祭に参加 旅じたくからお土産、 団体旅行での身の処し方まで。 40代の旅は自分仕様。 エッセイとイラストと写真で構成。

                  (幻冬舎HPより)




ひとり参加の海外ツアー。
自分には無理そうだけど、行った気分にさせてくれて楽しい。

・北欧オーロラ旅
スウェーデン、ノルウェー、デンマーク
『憧れのオーロラと沿岸急行船の旅 8日間』
31万8000円

・クリスマスマーケットの旅
ドイツ
『ドイツクリスマスツアー早めぐり5日』
16万5900円

・モンサンミッシェルの旅
フランス
『モンサンミッシェル・ロワール古城とパリ7日間』
23万4900円

・リオのカーニバルの旅
ブラジル
『リオのカーニバル チャンピオンパレードとイグアスの滝』
95万5350円

・平渓天燈祭(ピンシーテンダンサイ)
台湾
『年に一度の台湾伝統祭り 平渓天燈祭に参加! 台湾3日間』
13万2250円




ドイツのクリスマスマーケットが意外と安いなぁ~という印象。
すごく可愛らしいし、友達と一緒なら行ってみたい!!

写真も豊富、イラストも可愛くて、パラパラと見て楽しむだけでもいい。

≪47都道府県 女ひとりで行ってみよう≫も今度見てみよう!
日本だったら一人でも行けそう^m^


                     ★★★



発行年月:2017年8月


 「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」――送信した相手は、かつての恋人。SNSでの邂逅から始まったぎこちないやりとりは、徐々に変容を見せ始め……。ジェットコースターのように先の読めない展開、その先に待ち受ける驚愕のラスト。前代未聞の面白さで話題沸騰、覆面作家によるデビュー作!

                    (新潮社HPより)




主人が先に読み、「面白いよ」と薦めるので読んでみた。


なるほど。。。こういう面白さか。

過去に恋愛関係にあった男女が30年ぶりにメールでやり取りをして
お互いの過去のことを明かし合うというかんじ。

以下、ネタバレ大いに含みます。
自分の覚え書きとして書くので・・・


淡なる懐かさから、お互いの思い出話をして・・・という段階から
ちょっと衝撃的な告白話へと変わっていく。


水谷一馬の30年間は・・・・・塀の中だったんだ~\(◎o◎)/!
そして、その罪は・・・
なんだか、今、世間を騒がせている幼女殺害事件を思い出してしまう。

そして、この男、危険!
塀から出て、復讐しようとしている(既に一人は済ませたってこと?)。

もうこういう人は一生、塀の中にいて欲しいわ~。



メッセージのやり取りだから、ササッと読めちゃった。
衝撃的ではあったけど、読み終えたら、すぐ忘れそう^^;



                           ★★★
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