発行年月:2018年11月
2019年本屋大賞ノミネート作品!
伊坂幸太郎1年ぶりの新作長編、誕生。
あらすじは秘密、ヒントを少し。
双子/誕生日/瞬間移動 1年ぶりの新作は、ちょっと不思議で、なんだか切ない。
(実業之日本社HPより)
常盤優我と風我。
小学2年の誕生日、2時間ごとに自分たちが瞬時に入れ替わることに気づく。
2人は、父親に虐待される日々。
その後、同級生に虐められているワタボコリを二人は助ける。
瞬間移動の技を使って・・・
中学卒業後、風我は働き優我は公立高校に進学。
風我には小玉という彼女が出来る。
小玉の生い立ちも風我たちと似ている。
父親に虐待されてきた。
再び、二人は例の力で小玉救出する作戦を成功させる。
2人が出会う人たちが、皆、暗い。
なんとも言えない閉塞感のなかで暮らしている。
大学生になった優我が出会った親子、ハルコとハルタ。
その二人に迫る危険。
そしてワタボコリに再び会いにいく優我。
ワタボコリが幸せな暮らしをしていてホッとしたのに再び危機に
巻き込まれて・・・・
話の展開は面白いけれど、なんだか、ちょっと辛くなってくる。
でも最後は、ああ、そうだったのか?と脱力。
読んでいて疲れた。
でも巧いなぁ~、やっぱり。
★★★★
発行年月:2018年12月
――あなた、流れてゆくしかないのね。
北海道の東の街から流れ流れて沖縄にやってきたツキヨは、那覇の路地裏にある「竜宮城」で身体を売っている。奥歯の痛みに耐えられなくなったツキヨは、客に教えてもらったもぐりの歯医者を訪ねた。元歯科医の万次郎と名乗る男は、同居しているヒロキという青い眼をした若者の背に、モナ・リザのタトゥーを入れているところだった。ヒロキと気が合ったツキヨは、「竜宮城」を出て万次郎たちと暮らすことにするが――。
(光文社HPより)
舞台が温かい沖縄。
主人公・ツキヨは38歳の北海道出身。
体を売っている女性が主人公なのは、著者のお得意。
なんでこういう幸薄い女性たちばかりを書くのかな?
最初は、明るい雰囲気だったので、いつもと違うかんじかな?と期待したけれど・・・
やはり背負っている物はいつものパターン。
北海道での暮らしぶりは、悲惨。
本人は、それほど苦痛に感じていないのも、なんだか痛々しい。
元歯科医の万次郎と出会って明るい展望が?と思ったら・・・
ちょっとこの物語は、あまり好きじゃないな。
何が言いたいのかよくわからなかったし・・・・
暫く桜木作品は読むのやめようかな?
★★
発行年月:2018年12月
地球に向けて、巨大小惑星ダイスが接近中。
人類は、あと5日で終わりを迎える。
人々はその瞬間、『裁きの刻』をどう迎えるのか――
高校生の漆原亮の姉、圭子が殺された。コスモスの咲き乱れる花壇で、全裸で胸にナイフを突き刺された姿で発見された姉は、亮にとって唯一の家族、”世界そのもの”だった。恋人のこともそっちのけで、亮はとにかく犯人を見つけ出し、自分の手で復讐したいと暴走。そして”あるもの”を手に入れるため、クラスの“禁忌”と呼ばれる異端児・四元美咲に接触する。
優しく、美しかった圭子を殺したのは、圭子の恋人だったのでは?しかしそれが誰なのかわからない。犯人を追い求めて、亮は圭子が入っていた天文学同好会、そしてダイスを崇拝するカルト集団『賽の目』に踏み込んでいく……。
人類滅亡まであと幾日もない中で、なぜ圭子は殺されなければならなかったのか――
ヒット作連発中の著者が、エンターテインメントの力で永遠のテーマに挑む!!
(光文社HPより)
面白い設定下でのミステリー。
最初から最後まで飽きずに読めた。
犯人を見つけて自分の手で殺すと決めた高校生の亮。
クラスメイトの四元美咲との関係がいい。
巨大惑星が接近しつつある状況で、国民たちが混乱して行く様子も
描かれ、実際こんなことが起きたら、どうなるかな?とちょっとだけ
考えた。
結局、姉を殺したのは・・・・
へ~そうか。なるほど・・・。
と一応は納得したけど、そんな風に死んでしまった姉がなんとも哀しい。
ラストの場面は、よかった。
絶望し孤独だった亮と美咲が、寄り添っている姿は、状況としては
最悪なのかもしれないけど、少しホッと出来る。
でも、今まで医師だから説得力ある作品の方が好きだな。
★★★
発行年月:2018年12月
「おまえ、あのとき、なに考えていたの?」
「夢みたいなことだよ。夢みたいなことをね。ちょっと」
朝霞、新座、志木――。家庭を持ってもこのへんに住む元女子たち。元男子の青砥も、このへんで育ち、働き、老いぼれていく連中のひとりである。須藤とは、病院の売店で再会した。中学時代にコクって振られた、芯の太い元女子だ。
50年生きてきた男と女には、老いた家族や過去もあり、危うくて静かな世界が縷々と流れる――。心のすき間を埋めるような感情のうねりを、求めあう熱情を、生きる哀しみを、圧倒的な筆致で描く、大人の恋愛小説。
(光文社HPより)
50歳の男女の話。
青砥健将と須藤。
2人の関係が、理想的なかんじ。
共に今は独りの身。
青砥は離婚歴あり、須藤の夫は病死している。
子ども達はそれぞれが独立。
2人が恋愛関係に進んでも何ら支障はないのだけど・・・
須藤は青砥と次第に距離を置く。
青砥はずっと後悔するだろうなぁ~。
結婚の言葉を言わなかったら、もしかしたらずっとそばに居られたのか?と。
でも須藤は結婚を青砥が考えてくれたことがわかって嬉しかったと思うな~。
「それ言っちゃああかんやつ」とか言いながら・・・
本当は嬉しかったんじゃないかな?
切ない男女の話だけど、なんだかしみじみ、いいなぁ~と思った。
★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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