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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2017年9月


 戦国期の伝来から、弾圧を経て、江戸時代の終わりまで。九州のその村に、隠れつづけたキリシタンたち。殉教する者、転ぶ者、密告する者。史実をもとに、命を賭けて信じ続けた村人たちの姿を、過酷な状況を、残酷な処刑を、心の迷いを、温かい視線で描ききった落涙必至の歴史小説。あなたの知らなかった真実が、ここにはある!

                   (新潮社HPより)




上巻に続いて一気読み。

時間はかかったけれど・・・・^^;

主人公の養父が亡くなり、時代は主人公の息子の代までつづく。
この時代のキリスト教信仰者の教えを信じる力って凄い!

生きるためにキリスト教を捨てた人もまた正しいと思う。
死んだら実際、おしまいなんだから・・・
でもキルスト教を捨てるくらいなら命をなくしても構わないと言う人も多かった。
死んだら終わりではないのだから・・・・

どちらもその人にとっては正しいこと。


この時代の宗教の自由を奪う行為は、ただただ惨すぎる。
途中で、読み飛ばしました^^;


でも帚木さん、凄いな。
よく調べて書いてくれました!

いつも知らなかったことを教わる気がします。

今回も素晴らしい作品でした!


                        ★★★★★
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発行年月:2018年11月


 最期を見据えた生き様から光を得る人生賛歌
 舞台は、美しくもありときに恐ろしい顔を見せる海と島。3人のおじいさん=ジイの生き抜く姿と,そのジイから思いを受け取る人々の心模様をときに温かくときに激しくときに静かな筆致で描ききります。全3編の物語。
〇海神~わだつみ
いじめが原因で不登校になってしまった小学四年生の優生。ある日、父の依頼で瀬戸内の島に暮らす曾祖父を訪ねることになる。死期が近いはずの曾祖父・清次は、病人とは思えないほど元気に優生らを案内し、饒舌に振る舞う。その後入院となった曾祖父と優生が交わした二人だけの約束とは……。
〇夕凪~ゆうなぎ
70代後半の老医師とそのクリニックに20年以上勤め、支え続けてきた48歳看護師の女性。ある日、クリニックを閉院すると宣言した後老医師が失踪する。必死で探す看護師の女性が行き着いたのは瀬戸内の島。もう戻らない、と告げる老医師の覚悟とは。静謐でほのかに温もる大人の慕情。
〇波光~はこう
すべてを陸上競技に捧げて生きてきたが、怪我により人生どん底になってしまった澪二。センター試験を前に逃げるように子供の頃訪れていた島にある祖父の家へ。石の博物館のリニューアルオープンの準備を手伝ううちに、今まで知り得なかった祖父の青春時代、親友、そして唯一の後悔を聞き……。

                      (小学館HPより)



瀬戸内の島が舞台の3つの話。
それぞれが、ジ~ンと来る。

共通しているのは、高齢になった男性の恰好よさ。
言葉のひとつひとつがステキ。


別々の話だけど、少しずつリンクしていて、嬉しくなった♪

藤岡さんは、看護師をしながら小説を書かれているそうだけど
きっと人の心の痛みも和らげる素敵な看護師なんだろうなぁ~。


                      ★★★★★



発行年月:2017年9月


 戦国期の伝来から、弾圧を経て、江戸時代の終わりまで。九州のその村に、隠れつづけたキリシタンたち。殉教する者、転ぶ者、密告する者。史実をもとに、命を賭けて信じ続けた村人たちの姿を、過酷な状況を、残酷な処刑を、心の迷いを、温かい視線で描ききった落涙必至の歴史小説。あなたの知らなかった真実が、ここにはある!

                    (新潮社HPより)





武士やその家族でキリスト教を信じた者の話でなく、普通の暮らしをしていた

村人たちに、信仰が広がった様子がよくわかって興味深かった。

宣教師たちの教えは、戦乱の時代を生きる人たちには、今よりずっと
心に響いたのかもしれない。


秀吉のバテレン追放令から段々と信者たちが追い詰められていくが
その死後、少し希望ももつ人々。
26人の磔の事件は惨かったけど・・・・(/_;)

上巻はここまで。

下巻では益々、惨いことが待っていそうでやや読む気が重たいけど
続きも気になるので、読む予定。



                        ★★★★



発行年月:2018年9月

大学病院で過酷な勤務に耐えている平良祐介は、医局の最高権力者・赤石教授に、三人の研修医の指導を指示される。彼らを入局させれば、念願の心臓外科医への道が開けるが、失敗すれば……。さらに、赤石を告発する怪文書が出回り、祐介は「犯人探し」を命じられる。医療ミステリーの旗手が挑む、スリリングなヒューマンドラマ!

                   (新潮社HPより)




ミステリーというより、ヒューマンドラマの要素の方が大きく温かい気持ちになれた。
医療ものなので、少し専門的な知識がないと難しい話も出て来るけれど
分かりやすく書かれているので問題なくスラスラ読める。


怪文書の犯人捜しよりも、平良医師が研修医3人と関わりながら
患者の治療にあたる姿勢が本当に理想的で読んでいて気持ち良い。

大学病院内の教授との関わりなどリアルな医師の人間模様も興味深かった。

診療科によって激務なところと比較的楽なところ、あるのは事実。
そんな場所で女性でありながらバリバリ働いている医師って心身共に
強靭じゃないと続かない職場だなぁ~とつくづく感じた。

研修医のなかの唯一の女性・宇佐美麗子も平良によって
気負っていたものから解放されて、いい意味で肩の力を抜けて良かった。

平良は外科医としても優秀だけど、人の心の痛みに気づくことが出来る
素晴らしい医師だと思った。

支える妻も素敵な女性。


希望した場所への出向とはならなかったけれど、教授も平良のことを考えての
異動。
きっと新たな地でも変わらぬ理想的な医師でいてくれるでしょう。

また平良医師の話が読みたいな~。
この話、凄く好き。
ドラマ化しても面白そう。


                          ★★★★★
 



発行年月:2018年12月

ファッションデザイナーの歩が経営するブランドは地味と皮肉られ人気が無く、さらには相棒に見限られて経営困難な状況だった。歩自身も、「ファムファタル」と称され没後も語り継がれる歌姫だった祖母とは似ても似つかない容姿で、そのことから他人の美貌に辟易し、なるべく目立たぬように生きていた。そんなある日、ハーフのモデル・ジョージと出会う。自分が常に悩まされてきた外見を武器として使う彼の生き方をずるいと感じ、信用できずにいた。しかし、仕事を失ったジョージは歩の仕事を強引に手伝うようになり……。自らの弱さに目を瞑ってきた登場人物たちが一歩ずつ成長する姿を丁寧に描いた物語。 

                    (双葉社HPより)




祖母は没後も語り継がれる美しい歌姫だった。

歩はそんな祖母や母親の容姿とは似つかない自分の容姿を憂い
自身のファンションデザイナーという仕事にも自信を失いかけている。

そんな歩と出会うハーフのモデル・ジョージ。
彼も美しい容姿で最初は警戒心で接する歩。

でもジョージ、人柄もいいかんじ。

2人が協力して新しいことを始めていく様子はワクワクする。


歩のことを見守っている、真珠のキシとカリンが可愛い。
最初、登場したとき「だれ?」と思ったけど、真珠たちの会話だったと知り
なんだかアニメの場面のようで微笑ましかった。



                       ★★★

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