発行年月:2019年1月
新宿の街に巣くう毒虫どもを仕置きするという「歌舞伎町セブン」。その彼らの元に舞い込む依頼とは......。「復讐」という言葉を借りて、数々の人間模様を目の当たりする彼ら。そのとき「歌舞伎町セブン」のメンバーはどう動くのか。新メンバーも加入し、不気味で謎めいた巨大組織「NWO」もまた、動き出す! シリーズ最新作。
(中公公論新社HPより)
読みながら・・・ああ、こういうかんじだったなと思い出す^^;
でも、やはり面白い!
今回は短編の形で、主人公がメンバーのなかで変わって行く。
位下、ネタバレ含みます(誰も読んでないだろうからいいんだけど^^;)
7人のメンバーの一人が亡くなり、新加入は
ああ、この人準メンバーっぽかったもねと納得の掃除屋しんちゃん。
好きなキャラクターなので、新加入は大歓迎\(^o^)/
話のなかで分かったこと、
ジロウとミサキは整形している。
なるほど・・・ミサキの性格変わったの?と思っていたけど
中身は基子ってことね。
それなら納得。
姫川シリーズのガンテツや東警部補も少し登場。
今後、もっと絡んで来たら面白いなぁ~。
また新作出る頃には、復習しないといけないかもだけど^m^
楽しみに次作も待ちます!!
★★★★
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発行年月:2019年2月
瀬戸内寂聴さん推薦
モデルに書かれた私が読み 傑作だと、感動した名作!!
作者の父井上光晴と、私の不倫が始まった時、作者は五歳だった。五歳の娘が将来小説家になることを信じて疑わなかった亡き父の魂は、この小説の誕生を誰よりも深い喜びを持って迎えたことだろう。作者の母も父に劣らない文学的才能の持主だった。作者の未来は、いっそうの輝きにみちている。百も千もおめでとう。――瀬戸内寂聴
人気作家の長内みはるは、講演旅行をきっかけに戦後派を代表する作家・白木篤郎と男女の関係になる。
一方、白木の妻である笙子は、夫の手あたり次第とも言える女性との淫行を黙認、夫婦として平穏な生活を保っていた。
だが、みはるにとって白木は肉体の関係だけに終わらず、<書くこと>による繋がりを深めることで、かけがえのない存在となっていく。
二人のあいだを行き来する白木だが、度を越した女性との交わりは止まることがない。
白木=鬼を通じて響き合う二人は、どこにたどりつくのか――。
父・井上光晴と母、そして瀬戸内寂聴の<特別な関係>に、はじめて光をあてた正真正銘の問題作にして、満を持して放つ著者の最高傑作!
(朝日新聞出版HPより)
読む前から結構、話題にはなっていました!
父親の不倫相手が瀬戸内寂聴さんで、そのことを書いた物語というんだから・・・
でも、全然、ドロドロしていない。
なんだか清々しい気持ちで読み終えた。
作家・白木篤郎とその妻・笙子。
篤郎の愛人・長内みはる。
それぞれの語りで物語は進む。
白木篤郎の妻・笙子に一番、共感するものがあった。
夫の女性関係に気づいても慌てず騒がず、平常のまま日々をやりくりする。
実際の心の中はどうだったのか?
文章を読む限りは、そんなにいらだったり不安がったりもしていない様子だけど。
一度だけ、篤郎のガンがわかる前に感情をむき出しにした時があったけど
夫が病気で弱ってからは、再び寄り添い支えた。
ガンにならなかったら、なにか変ったかもしれない。
寂聴さんが出家した原因は、著者の父親とのことを終わりにする目的も
あったんだと知って、ビックリ!
でも寂聴さんと著者との関係は、なんだか温かいものを感じるし
亡くなったご両親も、この小説を読んだら喜んでくれそう。
荒野さん、やはり素敵な作家さんだなぁ~。
益々、好きになりました!!
★★★★★
発行年月:2019年3月
人が生きてきた時間を封じ込める――それが、肖像彫刻。芸術の道を諦めて、八ヶ岳山麓で職人彫刻家として再出発した正道。しかし彼の作品には、文字通り魂が宿ってしまうのだった。亡き両親、高名な学者、最愛の恋人……周囲の思惑そっちのけで、銅像たちが語り始めたホンネとは。人間の愚かさと愛しさが胸に迫る人生賛歌。
(新潮社HPより)
今までの作風とちょっと違って、ユーモアありちょっとオカルトっぽさもありの
温かい物語だった。
妻と幼い息子と別れ、姉の口利きで山梨県の農村に移り住む。
お金がなくても住むところと時々、お惣菜や食べ物を持って来てくれる
大家家族に助けられる正道。
作品制作しながら、美大時代の仲間・富沢の鋳造書でバイトしながら作品づくりも
手伝って貰えるという好都合の環境。
そして始めた肖像彫刻。
HPで宣伝し、依頼客が来る。
その話が短編連作の形で綴られている。
正道が造った肖像彫刻には、不思議なことが起きる。
まるで生きて居るかのように、会話したり、動いたり・・・。
7つの話のなかでも5話の<最高峰>が傑作だった!
著名な教育者で『日本の智の最高峰』と言われた父親の像を
造ってほしいと依頼したのは娘。
父親は殺されたのだと怒る娘。
殺した相手は、父が介護者として家に入れて親しくしていた女だという。
戸籍にはいつのまにか妻とあり・・・
名誉があって財産があっても、やはり一番、欲しいのは自分を大切に
想ってくれる人の存在なんだなぁ~。
後妻女は、それを誰より満たしてあげた存在だったんだなぁ~。
最後の<寿老人>では、元妻の依頼を受ける正道。
これがキッカケでまた新たなつながりが出来るのもいいかもね~。
どの話も面白くて、さすが篠田さん!というかんじ。
★★★★★
発行年月:2018年11月
長谷眞32歳、通称ハセ、陰気な男。相棒の沖遼太郎、通称沖、30歳だけど可愛い。
コンビを組む二人は違法カジノで働いていたが失敗ばかり。今度は偽宝石売りでも騙した女に騙され無一文に。切羽詰まったハセは商店街にたむろする老人たちを見て閃いた。これからは、年寄りだ。
話題作『みちづれはいても、ひとり』に続く、心揺さぶる書き下ろし長編。
(光文社HPより)
長谷と沖。
2人のコンビは最高に愉快。
人を騙してお金を儲ける。
そんな生活を借金のために続ける2人。
でも、うまく行かず・・・・老人を騙そうと計画を企てる二人。
老人たちに近づく動機は、犯罪だけど、二人のどこか人をホッとさせる雰囲気は
老人たちには大切な存在になっていくという展開。
沖の母親もターゲットにする二人だけど、母親が認知症と知ると
病院に付き添ったりして、なかなかの孝行ぶり。
そして、二人は気づく。
詐欺師よりもっと自分たちには別の生き方があると。
心温まる話でした♪
表紙の絵は長谷だけど、その後ろは沖でこちらも涙ぐんでいる。
なんともかわいい^m^
★★★
発行年月:2019年3月
『君の膵臓をたべたい』の住野よる史上
いちばんキュートな主人公、登場!
「朝寝坊、チーズ蒸しパン、そして本。
好きなものがたくさんあるから、毎日はきっと楽しい」
図書館勤務の20代女子、麦本三歩の
なにげなく愛おしい日々を描いた傑作日常小説。
(幻冬舎HPより)
なんとも変わった子ですね^^;
でも、嫌いじゃないです。
職場に居たら、面白そうだし可愛がれるかんじ^m^
全くの天然というのとは違う。
ある程度、自分でキャラを作っているのはちょっと打算的で
もしかしたら、大嫌いと言われてしまうタイプかも。
職場の3人の先輩たちは、そんな三歩をそれぞれ違う接し方だけど
理解して接している気がする。
三歩が仕事を仮病を使ってさぼったことを知った、おかしな先輩との
三歩の会話が面白かった。
優しい先輩はいつも優しいから、逆に三歩のことには大して興味ないかもだけど
怖い先輩は、案外、三歩のことよく見ているんじゃないかな?
三歩にとって、この職場は恵まれている環境だと思う。
住野さん、今度はどんな話、書いてくれるかなぁ~。
★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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