高校最後の卒業式、7つのさよならの物語。
校舎取り壊しが決まっている高校、最後の卒業式の一日。少女7人が迎えるそれぞれの別れを、瑞々しく描く連作短編集。恋愛あり、友情あり、成長あり、ミステリ的仕掛けあり。青春の全てがここに!
(集英社HPより)
少女目線で描かれた高校卒業の物語。
男性の著者なのに、よく女子のこと見てるなぁ~なんて感心した。
7人の女子高校生が、おんなじ高校を卒業するいう背景のなかでの話が七つ。
「エンドロ-ルが始まる」
卒業式の朝、図書室の先生に「本を返却」をしたいからと会う約束をお願いした。
「屋上は青」
卒業式がもうすぐ始まるけれど、幼馴染でこの高校を辞めた尚樹と屋上にいる。
優等生のわたしが始めてサボる。
「在校生代表」
2年生の生徒会役員のわたしが型破りな送辞を述べる。
それは一人の卒業生に向けた衝撃の告白。
「寺田の足の甲はキャベツ」
女子バスケ部部長のわたしと男子バスケ部の寺田は公認のカップル。
卒業を機に新たな道にそれぞれ進む。
「四拍子をもう一度」
毎年恒例の卒業ライブ。
けれど、トリを飾るビジュアル系バンドの衣装が紛失。メイク道具も音源も・・・・。
犯人の思惑は?
「ふたりの背景」
東棟校舎の壁に描かれた壁画。
ここに描かれた絵の意味するものを思う美術部員のわたし
「夜明けの中心」
卒業式の済んだ夜、校舎に忍び込んだわたし。
おなじように考えた男子生徒と共通の思い出の友を語る
同じ高校に所属する者たちの話なので、人物が少しリンクしている。
学校の東校舎には幽霊が出る・・・・こんな噂もなんだか懐かしい。
そして、この噂が物語のなかでもちょいちょい出てくる。
それぞれの進路に進む彼女たちの想いが、遠い過去だけど、
高校卒業を経験したときの気持ちを蘇らせてくれた。
★★★
PR
この記事にコメントする
カテゴリー
フリーエリア
最新記事
(04/18)
(04/16)
(04/10)
(04/07)
(04/03)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア