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読んだ本の感想あれこれ。
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516cj9nrLdL__SX230_.jpg   発行年月:2010年7月


   2011年本屋大賞第2位! 傷つき迷う心にそっと寄り添う希望の物語。

僕の中から湧いて出た初めてのこの感じ。つまり性欲? でも、それだけじゃないはず――高校一年、斉藤卓巳。好きだった同級生に告白されたのに、なぜだか頭の中は別の女のことでいっぱい。切っても切り離せない「性」と「生」を正面から描き、読者の熱い支持を得た驚異のデビュー作



                                          (新潮社HPより)



読み始めは、「なんだこりゃ?」と思いました・・・^^;
高校生男子の自堕落な生活?
我慢して読んでいくと・・・・ふむふむ・・・・なかなか面白いじゃん!


物語は短編連作のかたちで、先の話に出てきた人が次の話の主人公になっていく。

登場人物たちの相関図が頭になかに自然に出来上がっていくのが面白かった。

最初の話で登場の斉藤卓巳くんもあんずも後の話を読めば、普通の常識ある人だったので安心した。
ほかの登場人物たちも少しずつ抱えているものがあって悩んでいたりする。

卓巳の同級生・福田くんや松永七菜。
福田くんは、わけあって祖母と二人暮らし。祖母を食べさせるためにバイトを掛け持ちして頑張っている。
しんどい生活なのに、明るい。

七菜は、勉強の出来る兄がいるけど、その兄のことで気がかりなことが起きて悩む。

ほかにも自宅で助産院を営む母親の話だったり、福田君のバイト先の先輩である元塾講師の田岡の話だったり、どれも惹き込まれる話だった。

それぞれひとりひとりは、悩みを抱えているけど、それぞれがお互いを気にかけたり思いやったりしている様子がいい。


最後の出産の場面は、明るい終わり方でよかった!

これがデビュ-作というけど、これからの作品も是非、読みたいと思わせる作家さんがまた増えて嬉しい!


★★★★★

 
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ラブラブラッキ-さんへ
旦那が先に読んで
「結構、面白いよ」と言ったので期待して読みました。
最初は「?」って思うんだけど我慢して読みつづけると、これがなかなか良いのです。

「晴天の迷いクジラ」は、わたしも図書館予約中なので、読んだらまた感想書きますね。

ブランチで紹介の本は、どれも読みたくなりますね(^^)
最近、本のコ-ナは見逃しているんだけど・・・^^;
kyoko 2012/05/07(Mon)13:32:13 編集
無題
これ読まれたんですね!
実はこの方の新作(この次作になるのかな?)「晴天の迷いクジラ」を今日借りてきました。しばらく前ブランチで特集してたので予約したんですけど、こういう感じの話はあまり読まないので最後まで読めるかどうか・・・
それを読んでよかったらこの本も読んでみたいです♪
ラブラブラッキー 2012/05/06(Sun)16:23:22 編集
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