演劇集団キャラメルボックスとのクロスオーバーから生まれた、物語の新しい光!

編集者の古川真也は、幼い頃から触れたものに残る記憶が見えた。ある日、同僚のカオルの父親が、20年ぶりに帰国する。彼はハリウッドで映画の仕事をしているはずだったが、真也に見えたものは――。表題作ほか、実際に上演された舞台に着想を得て執筆された「ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel」。
有川浩が贈る、物語の新境地。
(新潮社HPより)
面白い試みだな。
「ヒア・カムズ・ザ・サン」も「ヒア・カムズ・サン Parallel」も主な人物は同じ。
30歳の古川真也とその同僚の大場カオル。
主人公は真也かもしれないけど、カオルの父親との関係を描いている。
カオルの両親はカオルが幼い時に離婚していて、父親は渡米し、以後会っていなかった。
最初の話では、カオルの父親・白石晴男は事故で亡くなっている。
そして、脚本家として有名なHALはカオルの父親。
その代行者としてカオルの父と長年の親友でカオルの幼いころもよく知る榊宗一がHALの意志を継ぎ来日してカオルたちの前に現われる。
二番目の話では、カオルの父親・白石晴男がアメリカから20年ぶりに来日する。
自身はアメリカで有名な脚本家のHALだと言うが・・・・
実際は、離婚しアメリカンドリ-ムを夢見たが、上手く行かずに撮影現場の助手止まりだった。
撮影現場で女優を庇って大怪我をし、失明の危険もある身。
視力があるうちに娘に会いたいと思っての来日だった。
両方ともカオルを愛する人たちの想いが溢れる温かいお話だった!
物に触れることで、その所有者の想いを汲むことが出来るという特殊な能力を持った真也の行動や言葉にも感動。
祖母から言われた『自分の得のために能力を使ってはいけない』を意識しながら行動している姿は好感が持ててよかった。
カオルは沢山の人に愛されて幸せな女性だなぁ~。
同じような筋書きなのに、こんな風に違う話で、しかも感動させてくれるとは、有川さんって凄いな!
★★★★★
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