怪物は死体を溶かす…緊迫のミステリー長編
物体を跡形も無く溶かせるという、最新鋭のゴミ処理施設の研究者・真崎。定年間近の刑事・香西は、真崎の部屋で強烈な「死の匂い」を感じる。頻発する失踪者たちと真崎との繋がりを探ろうとする香西だが…。
(集英社HPより)
初読みの作家さんかも?
なかなか面白かった!
後味の悪さが残るのは、ちょっと湊かなえ路線かも~?
最初は、定年間近の刑事・香西がずっと心のなか重く圧し掛かっている誘拐殺人事件のことが描かれる。
15年前のその事件の容疑者・堂島昭(当時20歳)は、ほぼ犯人に間違いないというところまで追ったが父親が警察庁の高役職ということからかいつの間にか容疑者リストから抹殺されてしまった。
そして、その堂島は近く衆院選に立候補するとメディアにも登場。
野放しにしていていいのか?
逸る気持ちでいる香西の元にメディアを通じて堂島を見て「15年前の犯人だ!」と連絡してきた女性・理紗。
彼女も15年前の事件被害者の一人だった!
おぉ~どうやって追い詰める?面白くなってきたぁ~!!
と思っていたら・・・・え?そういう展開ですか?と次なる怪しい人物登場。
堂島を追い詰めながら、とある失踪事件に出くわしたが為に知り合う正に怪物のような人物!
それからは、段々と善良な刑事・香西の思考がズレテいく。
そのズレ方は、自分が同じ立場だったら、同じ行動をしてしまうかも?と思えるような自然な流れで、それゆえに怖かった。
香西自身も怪物化してしまう。
なんとも哀しい物語でした。
でも話は面白かった!
文章も読みやすいし。
ちょっとこれからは要チェックの作家さんだわ!
★★★★
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★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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