大学を辞め、時に取り残されたような喫茶店で働く私。向かいの部屋の窓の中を覗くことが日課の私は、やがて夜の街を徘徊するようになり……。
ゆるやかな官能を奏でる第42回文藝賞受賞作。
(河出書房新社HPより)
好きな作家さんの一人、青山七恵さん。
図書館の棚を見ていて、ふと目に留まり、借りました。
この作品は大学在籍中に書かれ、文藝賞受賞し、作家デビュ-となったそう。
プロになれるかどうか?というときに書かれた作品なわけですが・・・
もうプロの作家さんの文章だと、わたしは思いました!
主人公の小森まりもは、飲み屋街にある店の二階に住み込みで働いている。
オ-ナ-は美しい女性・ミカド姉さん。
ミカド姉さんも店の二階、まりもの隣の部屋で寝起きしている。
まりもは自分の部屋から見える向かいのアパ-トの住人の様子を覗き見する習慣がある。
レ-スのカ-テンごしに見えるシルエットだけだったり・・・。
そして、夜の散歩でも窓ごしに見える人たちの暮らしを凝視する。
変わっている習慣だけど、犯罪に及ぶほどのものでもない。
覗き見る人々の様子は、その様子が頭に情景として浮かんでくるような描き方で、まりもと一緒に並んで見ている様な不思議な感覚でした。
物語の内容としては、大したものではないのですが、不思議な魅力がありました。
センスある人にしか書けない物語でしょう。
青山さんは、この文藝賞のあと作家活動に入り
2007年「ひとり日和」で第136回芥川賞
2009年「かけら」では最年少で川端康成賞を受賞。
まだまだ、今後も良い作品を沢山、提供してくれそうで、楽しみです♪
読んでいない作品も順番に読んでいこう!
★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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