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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2019年10月

島本さんの小説はいつも、自分は傷ついているのだと気づかせてくれる。――藤崎彩織

深い闇の果てに光を掴もうとする女性たちの、闘いと解放。直木賞作家の真骨頂!

性とお金と嘘と愛に塗れたこの世界を、私たちは生きている。
ミスコンで無遠慮に価値をつけられる私。お金のために愛人業をする私。夫とはセックスしたくない私。本当に愛する人とは結ばれない私――。
秘密を抱える神父・金井のもとを訪れる四人の女性。逃げ道のない女という性を抉るように描く、島本理生の到達点。

                    (講談社HPより)



登場する女性たちそれぞれが生きづらそう。
このままでいいのか?と思いながら生きているってしんどいだろうな。

女性たちが共通して接する、司祭の金井先生。

女性たちの悩みに、助言したりしているけれど、彼にも大きな胸に抱えた痛みが
あったとわかる。
司祭になぜなったのか?
妹を救いたくて、神学を学んだのに、それが妹を自殺に追いやることになって
しまったということ。
なんだか、一番思いたい過去!

誰かを慰めたり、勇気づけたり、することで、自分自身も救われることに
なるのかな?


<雪ト逃ゲル>に出てきた女性が、息子とスペインで新しい
生活をスタートさせている後日談は、明るい未来が見える気がしてホッとした。
彼女の夜はおしまい。

他の女性と金井先生も、夜がおしまいになるといいな。



                          ★★★
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